『鉄道
ジャーナル』第24巻第9号、通巻287号、1990年、
46〜55頁 JR貨物の複合ターミナル 宇都宮貨物ターミナル を見る レイルウェイ・ライター 種村直樹 カメラ 目黒義浩 協力 日本貨物鉄道 取材 1990.6.14 宇都宮貨物ターミナル駅という現場の仕事を通じて活性化しているJR貨物の姿をとらえようとするのが このルポのテーマである。貨物駅というと日ごろな じ みがないこともあって きわめて地味な構内を思い浮かべるが 複合ターミナルをうたう宇都宮貨物ターミナル駅はバラエティーと色彩にとんでいた。 ▼石橋−雀宮間の1市2町に所在 宇都宮貨物ターミナルといっても、仮名で書くと「うつのみやかもつたーみなる」と13文字の長い名前の駅だとの知識はあっても、どこにあるのか御存知無 い方が多かろう。線路と駅の戸籍上は、東北本線の東京起点96.8km。石橋から1.4km、雀宮まで5.0kmとなっている。ところが宇都宮線の愛称が ついたJR東日本の東北本線下り列車に乗って、進行左側、つまり西側を見ていても貨物駅らしきところは見当たらない。宇都宮貨物ターミナルは、物理的に石 橋−雀宮間の本線上にあるのではなく、下り本線の東側へ雀宮側から引込線をひいた形のスイッチバック式構造なのである。本線上にあるのは信号機だけだ。 そこで、栃木県県庁所在地の宇都宮から石橋方面ゆきの上り列車に乗ってみよう。宇都宮を出てほどなく日光線が右へ去り、雀宮で左手から東北新幹線高架が 寄り添って小山の先までずっと並行する。 やがて東北本線の上下線は左右に分かれ、上り線の右手、西側にレールが分岐し、2階建ての事務室が見えて群線が広がる。ここが宇都宮貨物ターミナル駅の 北部構内で、通称C構内と呼ばれる着発線と留置線になっている。下り本線からも着発線が繋がっており、着発線の一部に新幹線高架がかぶさっている。2階建 ての建物は北部運輸事務室で、続いて右手に輸送本部が現れる。 C構内は次第に狭まり、3本の引上線に集約される。本線上り列車の左手には巨大な倉庫と無数の貨物線が広がり、上り線は引上線をまとめて渡り越し、新幹 線高架下に沿う。倉庫は日本たばこ産業宇都宮物流センター、貨物線群が宇都宮貨物ターミナル駅の本体であるA構内で、無数の自動車は地平に並び、あるいは 車運車に積まれ、そばにサイロやオイルタンクも林立している。上り本線近くにはB構内と呼ばれる一角もある。 東北本線上り列車が新幹線高架下をくぐって山側へ移り下り線に並ぶと、高架下にも貨物線があって古びた貨車が繋がっているのが見え、その向こうはコンテ ナ群だ。貨物駅というよりも物流基地を眺めているようである。 宇都宮貨物ターミナル駅の所在地は、栃木県上三川町大字多功字上野2970番地となっており、東京起点96.8q地点はオイルタンクに近い駅事務室の位 置で、構内の南寄りにあたる。南北3.7km、東西0.25kmに及び、総面積37万m2、総線路長46kmの北端は宇都宮市、南端は石橋町と1市2町に またがっている。 東北本線上り列車から見た左手の車窓は一面の苗床に変わり、簡単なフェンスと農業用水路を境に宇都宮貨物ターミナル駅は尽き、程なく石橋となる。レール は全て南側が行止まりの櫛形式になっており、石橋側では本線と繋がっていない。これで宇都宮貨物ターミナル駅の位置と大雑把な構造を理解して戴けたことだ ろう。 ![]() ▼自動車・石油・飼料・コンテナ基地 6月14日、木曜日の取材にあたっては、石橋駅から目黒カメラマンと宇都宮貨物ターミナル駅のクルマで東南側の正門に近い駅事務室へ連れて行ってもらっ た。駅からの交通機関は無く、正門には絶えずコンテナを積んだ大型トラックや車運車が出入りしているクルマの世界である。 木造2階建ての駅事務室は驚くほど質素だ。事務室右側にはUTまたはUTTと呼ばれる宇都宮ターミナル運輸の事務所、左側には通運業者各社の事務所が並 ぶが、いずれもプレハブ。全容を知るにつれ、簡素なのは事務室部門だけで、様々な設備が整っていることが分かるのだが、第一印象はいささか寂しかった。と もあれ2階の駅長室で吉内健駅長から概要を聞く。 宇都宮貨物ターミナル駅は1971 年(昭46)12月1日に開業、まず上三川町の国道新4号バイパス沿いに栃木工場のある日産自動車輸送の取扱いを開 始、10日後にはオイルタンクが目印の日本オイルターミナルが稼働し た。 既に国鉄財政の危機が深刻になっていた時期で、貨物輸送を拡充し増収を図るため、大量貨物の物資別適合輸送方式を推進、一般物資はコンテナ化を進めてフ レートライナーなどの直行輸送方式を全面的に取り入れ、到着時刻の明確化と輸送時間の短縮を図り、小駅の統廃合、駅とヤードの合理化を進めるため、 1969年(昭44)度から全国で貨物ターミナルの整備が行われていた。 宇都宮貨物ターミナル駅もそのひとつで、宇都宮・小山地区の貨物総合基地として自動車・石油・飼料などの物資別複合ターミナルを目指した。貨車の入換回 数をできるだけ少なくするため、着発線−仕訳線−積卸し線を貨車の流れに合わせて直列的な配線にしたため、構内の長さの割に幅が狭い構内となり、その後の 貨物駅のモデルケースとされた。 宇都宮貨物ターミナル駅の開業に先立って、同じ年1971年(昭46)10月に東北・上越新幹線の工事実施計画が認可され、11月26日には石橋地区で 東北新幹線が着工された。最初に見たように、この付近の新幹線ルートは東北本線に並行しており、貨物ターミナル用地がほぼ直線の東北本線に沿って取得して あったので、新幹線工事を行いやすかったのだ。ターミナルの一部に新幹線高架がかぶさった形になっているのはこのためで、当初は日本オイルターミナル基地 から石橋側の本線に繋がっていた引込線は新幹線用地に転用されて消えた。 開業翌年の1972年(昭47) 3月、小金井・石橋・雀宮駅の貨物を集約して一般車扱貨物営業も始め、同年10月には小山駅のコンテナ小口混載貨物営業 を集約した。1973年(昭48)4月、小山駅と両毛線の貨物組成を吸収して運転取扱い業務、同年10月には宇都宮駅で行っていたフレートライナー営業集 約、宇都宮駅と日光線・烏山線などの貨物業務も吸収と、集約化が進んでゆく。 1977年(昭52)末、あの巨大な倉庫の見えた日本たばこ産業(当時は日本専売公社)の専用 線入換業務を開始するとともに、構内の番線を増やしてい る。1978年(昭53)10月、 宇都宮貨物ターミナル(JR部内では電報略号を使ってウタと呼ばれることが多く、以下、ウタと略すこともある)−根岸 (根岸線)間に自動車専用列車の運転を始め、2年後の1980年(昭55)10月には〈日産号〉と名付けたネームドトレインも走るなど自動 車輸送が本格化 した。 1984年2月になると、ウタ構内で国鉄事業用のバラスト積出しを手掛けた。日光方面で採石したバラストをウタへ運び、ここから保線の必要に応じて各地 へ積み出すのである。1985年3月、ウタ発浜小倉ゆきコンテナ列車の運転を開始、冷蔵庫などを運ぶことなったが、クルマ輸送の国鉄ばなれ≠ェ起き〈日 産号〉は一時運休している。営業努力の甲斐があったのか、同年秋には臨時列車ながら再び〈日産号〉が走り出す。 1987年4月、国鉄の分割民営でJR貨物(日本貨物鉄道株式会社)が発足、JR貨物の駅となった宇都宮貨物ターミナルのコンテナ取扱い個数は急激に伸 びてゆく。1988年3月ウタ発大阪貨物ターミナルゆきの大阪ライナー(20時34分発、6時44分着)、今年1990年3月にはウタ発浜小倉・福岡 貨物ターミナルゆきコンテナ列車を新設して輸送力を増やしている。 ▼発送コンテナが2年間で倍増以上 宇都宮貨物ターミナル駅の昨1989年度の営業状況は、取扱い収入(発送)が、コンテナ24億1,800万円と対前年比38%増、車扱が11億 1,600万円、同29%増で、合計35億3,400万円となっている。1日平均496両(対前年比21%増)の貨車で1,646トンの荷(同20%増) を送り出し、968万余円を稼ぐ。 コンテナで送られる主な品物は紙 おむつ(花王)、煙 草製品(日本たばこ産業)、自動車部品(日産)、焼肉用のタレ(エバラ食品)、菓子類(カルビー)、 ジュースが多い。発送コンテナ個数は、JRに転換した1987年度を100とすると、翌1988年度は5割増の151.7、昨1989年度 は200.0と 急激に伸び、本年度に入っても4月実績は232.4と快調である。追い風のJR貨物の中でもウタの伸びは目覚ましく、昨1989年春から現職の吉内健駅長 は次のように分析する。 「一口に言えば、都内の土地高騰の影響ですね。栃木県には工業団地や倉庫がどんどん増えています。倉庫料が坪(3.3m2)あたり3,000円弱と都内 の1/3程度ですから、輸送費を使っても栃木で保管し、必要に応じて各地へ運ぶ方が安くつくのです。発送コンテナの量だけでなく輸送距離もどんどん長く なって収入に繋がっています。今、日本たばこ産業の工場が改装中で煙草製品の発送が激減していますが、あちらの態勢が整えば、また出るでしょう」 車扱と呼ばれるコンテナとは別の貨車輸送も、自動車の新車(日産)、保温材などが多い。自動車につ いては、後で詳しく紹介する。日本オイルターミナルへ 油を運んでくる空の返送タンク車も車扱の仲間だ。 発送の話ばかり先に書いたのは、貨物駅の収入は発送でカウントされているからだ。到着貨物はコンテナで菓子原料・プラスチック原料・肥料など、車扱で石油・葉タバコが多い。他にウタへ 寄って、そのまま送り出されてゆく中継があり、1987年度の統計でデータは古いが、1日平均のコンテナ発送74個に対 し、到着62個、中継16個となっている。 これだけの仕事をしている宇都宮貨物ターミナル駅なのに、社員数は駅長以下わずか35人で切りまわしている。8年前の1982年4月時点では128人 だったそうだから1/4強に切り詰めたわけで、作業見直しなどで省力化が深度化している。 もとより35人で、496両の貨車と1,646トンの荷さばけるものではなく、関連会社などへの業務委託が大幅に行われているのと、通運業者が荷主との 契約、集配を受け持っている貨物営業の特殊性による。 現在、宇都宮貨物ターミナル駅構内でJR社員の直営で行われている仕事は、貨物関係事務(荷主とのセールス、応対などを含む)と、C構内の着発列車入 換、B構内と呼ばれる事業用のレールやバラスト関係業務(JR東日本から受託)だけである。コンテナの積卸しも直営作業に入っているものの、JR貨物小山 機関区からの助勤者(運転士)9人がフォークリフトを操作しており、駅員の仕事ではない。 ウタの本体であるA構内の着発車両整理・入換と荷役、日本たばこ産業側線入換などの仕事は宇都宮ターミナル運輸(UT)が受託し、オイルターミナルは日 本オイルターミナル(OT)宇都宮営業所が切りまわしている。 通運業者は、日本通運・栃南通運・芳賀通運・王子運送・東武運輸・日光線通運などが入っており、それぞれ国鉄から引き継いだJR貨物のコンテナ情報シス テムEPOCS(エポックス)の端末機を操作して荷を動かす。 おまけに、構内をこまめに動いている入換機DE10形機などはJR東日本からの借受け車で、ウタに所属する貨車は1両もないなどといった話を聞いている と、貨物ターミナル駅という現場は場所提供業≠ナはないかという感じがしてくる。年間35億余円にのぼる取扱い収入も、伝票の数字で見るだけで、キャッ シュはまったく駅を通じて動くことはないのである。 ![]() ▼パズルのようなコンテナ継送経路 宇都宮貨物ターミナルに出入りする貨物列車は、下りが始発1本、終着14本(うち自動車輸送の臨時3本)、解結8本(同1本)の計23本(同4本)、上 りが始発12本(同3本)、終着1本、解結8本(同4本)の計21本(同7本)、合計44本(同11本)であり、始発列車は圧倒的に東京方面への上りが多 い。 11時前にA構内のコンテナホーム58番線へ出てみた。緑の新幹線電車が、すぐそばの高架の上をときどき行き交う。高架線の下から在来線電車も見える。 コンテナホームは旅客ホームの概念とは違って通路と同じ平面の広場で、無数のコンテナが積み上げてあり、フォークリフトが縦横に動いている。 積卸し用のフォークリフトは5t車が5台、10t車が1台あり、JR化後は小山機関区助勤者の仕事になった。それまでは業者委託だったとのことだから、 いわゆる余剰人員対策で、機関車の代わりにリフトを操る運転士は気持ちの整理が大変だろう。 58番線ホームに据え付けてあるのは、ウタ12時07分発南福井ゆき高速貨物1554列車で、コキ車11両にコンテナ積込みが続く。積込みが終わると引 上線方向へ移動し、車運車6両をつないでC構内の着発線へ向かい、12時07分に発車。新座、大宮操を経由して高崎操18時24分着20時25分発、上越 線まわりで富山貨物へ15日3時23分着4時17分発、金沢5時10分着41分発、南福井駅には6時52分に着くが、コンテナホームに入線して荷卸し作業 が始まるには8時15分となる。 手前から5tコンテナ5個積みのコキ車を見てゆく。1両目は最もポピュラーな「一方開き普通コンテナ」−C20と21が3個。継送を示す白とオレンジに 塗り分けた荷票がついており、中身は「政府米」。2日前の12日に奥羽本線の弘前から送り出され、東北本線宮城野を経て昨13日11時30分発の東京貨物 ターミナルゆき高速貨3072列車で17時07分にウタへ着いている。行先は金沢で、明朝着だから4日がかりだ。 弘前から金沢に行くのだから、旅客の場合、特急〈白鳥〉に乗れば日本海縦貫線経由で6時23分発15時45分着と9時間ちょっとなのに、わざわざ仙台 (宮城野)、宇都宮と大回りして運ばれるのは貨物ならでは。日本海縦貫線にも、弘前を23時03分に出て11時18分に金沢へ着く高速貨4076列車(盛 岡貨物ターミナル発百済ゆき)が1本あるが、中身を含めた総合判断で、エポックスがこの継送ルートを指定したのだ。 2両目は「二方開き普通コンテナ」C31とC35が計4個でこれも一般的なタイプ。中身は単に「米」と記され、八戸貨物を3日前の11日に出ているが、 この継送ルートは弘前発よりもっとすごい。宮城野からいったん東京貨物ターミナルへ運ばれ、ウタへ戻って南福井まで行く。時間を追うと、11日17時57 分八戸貨物発2770列車で23時05分宮城野着。12日11時30分宮城野発熊谷貨物ゆき3072列車で22時39分東京貨物ターミナル着。この列車は 途中でウタへも寄っているのに(17時07分着49分発)、このとき切り離さないのは解結作業や連結順序の都合なのだろう。そして昨13日9時37分東京 貨物ターミナル発ウタゆき1557列車で13時51分に着き、今日14日の1554列車で明15日6時52分、南福井着となる。 「こうしたコンテナの動きは、貨物では少しも珍しいことではありません。エポックスが列車ダイヤと荷を総合判断して、最も合理的な輸送ルートを見つけて ゆくのです。どんな継送をしても運賃は同じです」 大森一幸貨物助役はこともなげに言うが、なんとも複雑でパズルのような輸送をするものだ。直行輸送ルートには急送品が割り当てられ、米のように時間を争 わない荷は東日本乗継ぎの旅≠続けていく。果たして、これが合理的なのかどうかと考えてしまう。 コンテナを観察している間にも、前方でフォークリフトがうなりをあげ、荷を積み終えた手前の車両ではUTの職員がコンテナをコキ車にロックしているヘソ がきちんとはまっているかどうか確認に回る。C21-4354が1974年(昭49)製なのをはじめ古いコンテナが多く要注意だ。 3両目には「JR貨物」と大書した平成元年(1989)製と新しい「二方開き」18Dなど18形やC36も登場。中身は東北から北陸へ向かう米ばかりだ が、発地と中継地、着地が微妙に異なり、コンテナと荷票を見ているだけで退屈しない。 そうそう、中継はウタの収入にならず手間がかかるだけなのだなと気がついたところで、ウタから発送するコキ車になった。C21には富山へ向かう菓子、 18Dは中身を見落としたが金沢継送で氷見線能町へ、次のコキ車には南福井継送で敦賀港へ行くカセットテープなど、能町行きは金沢15日5時10分着の 後、15時56分発の専貨1165列車で17時39分着。敦賀港行きは南福井6時52分着、20時57分発の敦賀行き専貨5780列車で敦賀21時55分 着。おそらく16日8時26分発専貨171列車で、わずか8分の敦賀港へ向かうのだろう。 11時06分、構内通路踏切の接近警報が鳴り、入換機のDE10形機が近付いてきた。積込み作業が終わり、引上線へひかれてゆくのだ。車運車をつないだ のち、C構内で本務機がつき、東北本線上り線から武蔵野線へ寄り道し、北陸を目指す。 ![]() ▼日産新車を車運車で送り出し A構内東側の5・6番線では、車運車に日産車の積込みが間欠的に行われていた。5・6番線の終端部には移動式トラバーサーと呼ばれているクルマの坂路を 設けている。クルマの流れを追ってゆこう。 5・6番線には広大なモータプールがあり、無ナンバーの日産新車がズラリと並んでいる。全て近くの栃木工場で組み立てられたクルマで、左ハンドルの輸出 用仕様車も多い。ときどき工場からトレーラーが到着。トレーラーの荷台にもトラバーサーがついており、2段式で6台のクルマを積んでいる。所定の位置にト レーラーを止めたドライバーはトラバーサーを降ろし、自分で1台ずつクルマを運転し、行先別のモータープールにつける。かつて栃木工場からウタへ専用線を ひく話もあったが実らなかった。 海外向けのほか、国内は苫小牧・八戸・秋田・金沢など行先が分けられてお り、5・6番線に待機している車運車に直接積み込むクルマは線路の横に1列に並 べられる。ここまでが日産サイドの仕事だ。 このあとはUTが引き継ぎ、若手の職員が次々クルマに乗ってトラバーサーの坂路をかけ登り、そのまま車運車へ乗り入れる。車運車は上下2段式で、普通車 は8台、大型車は6台積める。車運車の中にもクルマの走行路があり、車両の間は踏板で繋がり、奥の車両からクルマを詰めてゆく。 クルマを積み終えた車両から1台ずつ台枠に固定し、機関車寄りの車両にはシートをかける。その上機関車と1両目の車運車の間には、もう現役を退いたと 思っていたヨ太郎=i車掌車)を挟む。機関車から出る油煙や、レールから飛び散る鉄粉などに対処する汚れ防止だ。行先は本牧や千鳥町と耳慣れない駅名に なっており、根岸線や東海道貨物線経由で神奈川臨海鉄道に入り、貨物船に積み込まれるのだ。 ▼現場の主力は業託会社UTの若手 A構内での入換や、日産車の積込みにあたっているUT(宇都宮ターミナル運輸)の職員に若い人が多く、きびきび動いているのが、きわめて新鮮に映る。国 鉄〜JRが高卒の新規採用を中止してから久しく、JR現場で20歳前後の若者をほとんど見かけなくなったからだ。 UTは宇都宮貨物ターミナル駅とともに1971年(昭46)、国鉄貨車入換の業務委託を目的に設立された会社で、日産自動車の積込み、日本たばこ産業専 用線の貨車入換、日本オイルターミナルのタンク車入換も引き受けている。1981年(昭56)に貨物駅として開業した東北本線東鷲宮駅の入換も受け持った が、貨物の集約化で今はウタの構内だけが現場だ。 ウタでは当初、仕訳・留置線のA構内だけをUTが受け持ち、引上線で国鉄〜JR側に貨車を引き継いでいたけれど、昨年からC構内の着発線まで仕事の場が 広がった。近い将来、着発線作業もUTへ委託されそうな動きがある。 職員は現在員33人。国鉄・JRのOBのほか、早くから高校新卒者も採用しており、高卒採用のベテランはもう30代半ばで輸送課長代理を勤めている。国 鉄〜JRが高卒採用を中止していたため、国鉄・JRの代わりに鉄道の匂いのする仕事を求めて就職した人もおり、昨1989年は2人採用して1人退社、今年 は3人入った。入換機の運転士はOBらの仕事だったが、高卒若手の養成も始まり、20代の運転士が誕生した。 1991年新卒は業務拡大を見越してか7人採用の予定。JR貨物も初めて高卒採用の方向だが、こちらはJR東日本とも競合するし、UTなど関連会社から 入社するケースも出よう。局面が動くと、UTの要員事情がどうなるか注目される。 今のUT現場が、いわゆる下請け会社という雰囲気ではなく、若手が生き生きして働いているのが印象に残った。JR貨物でも駅員との融和を図るため、合同 のソフトボール大会を開くなど、気を使っているようである。 ![]() ▼オイルは順調 飼料は激減 今度は日本オイルターミナル宇都宮営業所(OT)を見よう。ウタ構内南側にオイルタンク13基が林立、黒々としたタキ車が出入りしている様子は壮観でも あり、いささか不気味だ。製油所から専用列車で油を送り込む石油元売8社の共同供給基地 で、日曜を除く毎日、列車7本が出入りしている。タンク車の発地 は、根岸・浜川崎・川崎貨物、京葉臨海鉄道の北袖など。いずれも東京湾沿い の京浜・京葉臨海工業地帯だ。運ばれてくる油は、ほぼ栃木県全域への供給をカ バーしている。 タンク車が、ピット線と呼ばれる51・52番線に着くと、抜取り作業が始まる。通称「シロ」のガソリン(ハイオク・レギュラー)・灯油・軽油、通称「ク ロ」の重油(A・B・C)と種類が多く、油別にパイプを繋いでゆくので、運転台そこのけの指差確認喚呼が行われている。日本石油だけは専用パイプラインを 持っており、ピットから約1km離 れた油槽所へ直送される。他の各社はタンクローリー車で取りに来る。石油販売会社の競争は激しいが、ターミナルへ着くま では同じ油で、ここから引き取られて初めて××石油の商品になり、値段も違ってくるという仕組は新発見≠セった。 夏に向かう今は閑散期なので、油の到着は約100両5,000キロリットル、冬場の繁忙期は約150両8,000キロリットルと聞いても、どの程度の量 なのかピンとこない。巨大なオイルタンクが1基2,870キロリットル入りと4,040キロリットル入りがあるとのことだから、閑散期でもオイルタンク2 基分程度の油が東京湾沿いからウタへ運ばれ、栃木県下で消費されてゆくのである。これは栃木県総需要の63.5%にあたると のこと。OT宇都宮営業所で働 く職員は、所長以下49人。 OTへ出入りするタンク車とは別に、ウタB構内仕訳線にかなりのタンク車が止まっている。閑散期のため、ウタが置き場所を貸している休車で、繁忙期にな ると一斉に動き出す。 OTの隣に建っているサイロは、もと日本飼料ターミナルの施設 で、複合ターミナルの一環として設けられたが、思うように稼働せず、会社は先年解散し た。サイロ施設も縮小し、今は毎週 1本だけ日清飼料のトウモロコシ・コウリャン・小麦などがホキ車20両で到着するだけだという。当初はウタのサイロを 使っていた大口の飼料輸送が、鹿島臨海工業地帯の神栖から直接トラック輸送に切り替わり、豚・牛・鶏などの畜産農家自体も減り気味の影響である。 ▼保存貨車と苗床もあります A・B構内の片隅に、複合ターミナルとは直接関係のない見どころが2つあった。 ひとつは新幹線高架下に取り込まれた西端の38番線に留置してある十数両の古い貨車。除草薬散布車ヤ565(線路沿いに薬を撒く事業用車)を先頭にワム 75596、ホキ708、コサ901(レール運搬車)からヨ太郎<4779、ヨ6509など、様々な貨車を集めている。ウタ近くで御用済みになった貨 車を運んできただけで手入れしていないから、かわいそうな姿になっている車両もあるが、将来は整備保存して公開したいようだ。 日頃は一般市民と無縁な貨物駅だけれども、仕事を理解して親しみを持ってもらおうと、毎年10月、北海道から直送の品を格安販売するなどで 3,000〜4,000人を集めるという。保存車両はこうしたイベント時の目玉にもなろうし、鉄道史の資料としても貴重な存在になるに違いなく、期待した い。機関車の動態・静態保存は各地に見られるが、元祖20系ブルートレインのフル編成さえ残っておらず、貨車の保存例はほとんどないと思われる。 もうひとつ、目をひいたのは構内南端の苗床。サルスベリやツツジなどの苗木が一面に植えられ、コスモスも育っている。駅員の小集団活動か、あるいはJR 貨物の副業かと考えたのだが、どちらもはずれた。緑と潤いの少ない全国の貨物駅構内に配ろうと、雑草が生えていた隅の空地をJR貨物が業者にゆだね、苗木 を植えたそうだ。1年間は業者側が世話をする契約になっており、いずれは各地へ運ばれてゆく。 ▼着発線では本務機が貨車入換 真夏のような日差しが照りつける昼下がり、A構内のモータープールからC構内の着発線まで歩いた。ゆうに1km以上はあったろう。駅長も週に何度か点呼 などでC構内の輸送本部へ歩いて出向くそうで、いい運動になる。構内の移動、連絡には必要に応じて自転車が使われている。 A・B構内とC構内を繋ぐ3本の引上線は、西側の1番線がB構内専用、2・3番線がA構内専用だ。東北本線上り線下をくぐると、新幹線高架下に職員通路 が伸びる。やがて新幹線高架の西側まで、東北本線上下線の間に11本の着発線が広がり、A構内とは全く別の隣のヤードへ来たような感じがした。 C構内の番線は、上り本線を1番線とし、下り本線の14番線まで番号をふってあるので奇妙な感じだが、旅客駅のようなホームがないから落ち着かないだけ で、不思議は無い。場内・出発信号機が要所にあり、本線とC構内の境には「JR東日本梶v「JR貨物梶vと両社の社名を書いた小さな境界標が立っている。 15時21分、10番線に隅田川発郡山貨物ターミナルゆき専貨5181列車が入ってきた。コキ車5両がウタ解放となっており、本務機EF65 1007と貨車に待機していた操車係がとりついた。JR貨物の社員だ。入換はDE10形機の役目かと思っていたら、本務機が操車係の誘導で前進後進を繰り 返して、あっという間に作業を終えてしまった。操車係と運転士のやり取りが携帯無線機を通じて構内に漏れる。 解放を終えたコキ車のコンテナの動きがまや複雑で、例えば青森発大阪梅田着のコンテナが越谷貨物ターミナル、ウタ、大阪貨物ターミナル継送で明15日午 後、梅田へ入るのだが、もういちいち驚かない。八王子を今朝出た「空ビン」づめコンテナが、やはり越谷経由でウタへきて、今夜−といっても未明の列車で宮 城野へ向かい、目的地の山形へ16日6時40分着などは素直なほうである。 5181列車が15時45分に郡山貨物ターミナルへ向かって発車すると、入れ替わりに16時03分、矢板発熊谷貨物ターミナルゆき上り専貨5582列車 が到着し、4番線に入った。操車係が今度は5582列車に移って解結作業にあたる。 輸送本部2階は信号扱所で、2人の輸送係が電話とダイヤを睨み、運転士、操車係と無線で打ち合わせながらC構内の信号テコを扱っていた。 ▼「駅舎、増収、和、無事故」 宇都宮貨物ターミナル駅は、来年末、1991年12月1日に開業20周年を迎える。吉内駅長は20周年の記念に、駅事務室と関連会社、通運業者などの事 務所をまとめた総合駅舎を建設したいと願っている。今の事務室は全て貧弱すぎ営業成績の伸びから見れば、それにふさわしい皮袋が必要だろう。ウタを訪れる 荷主らが、どこに駅長室があるのかとまごまごすることも珍しくないとか。 「駅舎は駅舎として、20周年を前にいっそうの発展を期しています。これからは国際化に対応してコキ100形車による海上コンテナ輸送に力を入れて ゆか ねばなりません。そのためには地上施設の整備も必要です。路線貨物輸送もここはまだまだで すね。日本フレートライナーが窓口になって若干載せてはいるので すが、なんとか大幅に増やしたい。夜 間荷役への対応、5t コンテナから10tコンテナへの大型化と課題だらけです。 駅是は和≠ナす。前駅長が決めたのを踏襲したのですが私はこの言葉が好きでね。毎週水曜日の午前中は勤務明けの者集まれと声をかけまして、駅長室でガ ヤガヤやることにしています。テーマを決めずに好きなことをしゃべれって言うと、釣りの話なんかも出てくる。そういうところから和が培われてゆくと思って います。それから酒ですね。酒はいい、本音が出ますから。 もうひとつ、力を入れているのがKYT(危険予知トレーニング)です。残念ながらC構内で昨年、殉職事故があり、いい男を亡くしました。なんでもないと ころで列車にはねられたのです。JR貨物の殉職者は発足後3人だけなのですが、どうやってゼロにするか、みなで考えています。」 小太りの吉内健駅長には、セーラー服を思わす若々しい夏服がよく似合った。 |
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1990
(平成02)年度 |
307,992 |
1,484,458 |
1,792,450 |
295,065 |
259,067 |
554,132 |
2,346,582 |
− |
− |
− |
1991 (平成03)年度 | 227,098 |
1,475,105 |
1,702,203 |
311,468 |
260,913 |
572,381 |
2,274,584 |
− |
− |
− |
1992
(平成04)年度 |
209,691 |
1,521,350 |
1,731,041 |
295,575 |
272,845 |
568,420 |
2,299,461 |
− |
− |
− |
1993
(平成05)年度 |
201,989 |
1,506,792 |
1,708,781 |
290,935 |
267,434 |
558,369 |
2,267,150 |
− |
− | 6,211
(226.7) |
1994
(平成06)年度 |
174,163 |
1,505,999 |
1,680,162 |
296,721 |
244,671 |
541,392 |
2,221,554 |
− |
− |
− |
1995
(平成07)年度 |
181,798 |
1,524,372 |
1,706,170 |
347,783 |
270,755 |
618,538 |
2,324,708 |
− |
− |
− |
1996
(平成08)年度 |
163,530 |
1,583,454 |
1,746,984 |
354,079 |
305,627 |
659,706 |
2,406,690 |
− |
− |
− |
1997
(平成09)年度 |
169,347 |
1,636,956 |
1,806,303 |
384,433 |
327,829 |
712,262 |
2,518,565 |
− |
− |
− |
1998
(平成10)年度 |
159,793 |
1,565,838 |
1,725,631 |
354,969 |
316,360 |
671,329 |
2,396,960 |
− |
− |
− |
1999
(平成11)年度 |
166,408 |
1,678,845 |
1,845,253 |
350,700 |
321,803 |
672,503 |
2,517,756 |
− |
− |
− |
2000
(平成12)年度 |
174,732 |
1,785,106 |
1,959,838 |
337,326 |
305,564 |
642,890 |
2,602,728 |
− |
− |
− |
2001
(平成13)年度 |
156,803 |
1,610,567 |
1,767,370 |
328,544 |
282,229 |
610,773 |
2,378,143 |
4,842(176.7) |
1,674(61.1) |
6,516
(237.8) |
2002
(平成14)年度 |
165,806 |
1,699,286 |
1,865,092 |
316,702 |
297,441 |
614,143 |
2,479,235 |
5,110(186.5) |
1,683(61.4) |
6,793
(247.9) |
2003
(平成15)年度 |
169,937 |
1,766,805 |
1,936,742 |
385,306 |
313,876 |
699,182 |
2,635,924 |
5,019(183.2) |
1,916(69.9) |
6,935
(253.1) |
2004
(平成16)年度 |
185,951 |
1,846,406 |
2,032,357 |
391,430 |
319,582 |
711,012 |
2,743,369 |
5,568(203.2) |
1,948(71.1) |
7,516
(274.3) |
2005
(平成17)年度 |
189,365 |
1,885,600 |
2,075,000 |
452,398 |
372,003 |
824,401 |
2,899,401 |
5,686(207.5) |
1,964(71.7) |
7,650
(279.2) |
2006
(平成18)年度 |
163,242 |
1,638,800 |
1,802,042 |
410,998 |
336,450 |
747,448 |
2,549,490 |
4,938(180.2) |
2,048(74.7) |
6,986
(254.9) |
2007
(平成19)年度 |
153,006 |
1,534,000 |
1,687,006 |
427,838 |
339,959 |
767,797 |
2,454,803 |
4,622(168.7) |
2,103(76.8) |
6,725
(245.5) |
2008 (平成20)年度 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
3,856(140.7) |
2,010(73.4) |
5,866 (214.1) |
年月日 |
事 項 |
1971(昭
和46).12.01 |
宇都宮貨物ターミナル駅が開業、日産自動車の自動車輸送開始([1]
48頁) |
1971(昭
和46).12. |
日本飼料ターミナルが基地開設
([2]432頁) |
1971(昭
和46).12.10 |
日本オイルターミナル宇都宮営業 所が営業開始([1]48頁) |
1972(昭
和47).03. |
小金井・石橋・雀宮駅の貨物扱を集約し、一般車扱貨物営業を開始 ([1]48頁) |
1972(昭
和47).10. |
小山駅のコンテナ小口混載貨物営業を集約([1]48頁) |
1973(昭
和48).10. |
宇都宮駅のフレートライナー営業を集約([1]48頁) |
1977(昭
和52).12 |
日本たばこ産業(当時は 日本専売公社)専用線開業([1]48頁) |
1978(昭
和53).10. |
宇都宮(タ)〜根岸間に自動車専用列車の運転開始([1]48頁) |
1981(昭
和56).01.13 |
宇都宮(タ)〜本牧埠頭間の自動車輸送列車21両編成となる([3]
126頁) |
1985(昭
和60).03. |
ダイヤ改正で宇都宮(タ)〜浜小倉のコンテナ列車運転開始([1]48 頁) |
1985(昭
和60).03.31 |
宇都宮(タ)〜本牧埠頭間の自動車専用列車が廃止([3]126頁) |
1986(昭
和61).04.01 |
宇都宮(タ)〜本牧操間の自動車輸送開始([3]127頁) |
1986(昭
和61).10. |
日本飼料ターミナルが会社解散
([2]433頁) |
1988(昭
和63).03.13 |
宇都宮(タ)〜大阪(タ)の大阪ライナー≠フコンテナ列車新設
([1]48頁) |
1988(昭
和63).05.27 |
宇都宮(タ)〜千鳥町間の自動車輸送開始([3]129頁) |
1989(平
成元).03. |
ダイヤ改正で宇都宮(タ)〜名古屋(タ)にコンテナ列車新設(『'89
貨物時刻表』3頁) |
1990(平
成02).03. |
ダイヤ改正で宇都宮(タ)〜浜小倉・福岡(タ)のコンテナ列車新設 ([1]48頁) |
1991(平
成03).10. |
日産自動車の
新車輸送用「カーパック」が登場、宇都宮(タ)〜苅田港
を中心に輸送(『交通新聞』1993年11月29日付、2面) |
1992(平
成04).03.14 |
ダイヤ改正で宇都宮(タ)〜南福井間のコンテナ列車の発着駅が敦賀に変
更(『'92貨物時刻表』5頁) |
1993(平
成05). |
ユニプレスが宇都宮
(タ)〜九州方面の自動車用プレス部品を鉄道コン
テナ輸送開始(『JR貨物ニュース』2008年7月1日号、1面) |
1993(平
成05).04. |
日本パレットプール鰍ェ駅構内としては日本初のパレットサービスセン
ターを設置(『2001 日本物流年鑑』物流問題研究会、2001年、36頁) |
1994(平
成06).12.03 |
ダイヤ改正で宇都宮(タ)〜千鳥町間の自動車輸送廃止([3]
86〜87頁) |
1995(平
成07).10.02 |
東京(タ)〜宇都宮(タ)で麒麟麦酒鰍フ麦芽、横浜本牧〜宇都宮(タ)
で潟uリヂストンの生ゴムの海上コンテナ輸送開始(『交通新聞』1995年9月8日付、1面) |
1996(平
成08).04.末 |
宇都宮(タ)〜横浜本牧間のク5000形による最後の自動車専用列車が
廃止([4]107頁) |
1997(平
成09).03.22 |
ダイヤ改正で川崎貨物〜宇都宮(タ)に1往復の石油列車を新設
(『'97貨物時刻表』7頁) |
1999(平
成11).03.01 |
全
国通運鰍ェ小口混載輸送のJCC便の取扱いを開始。窓口は東武運輸梶B(鈴木 康弘氏の運営するwebサイト「日本の鉄道貨物輸送」より) |
2001(平
成13). |
叶_戸製鋼所
真岡製造所が12ftコンテナで宇都宮(タ)〜新南陽間
でハードディスク素材の輸送開始(『MONTHLYかもつ』2008年9月号、9頁) |
2002(平
成14).03.23 |
ダイヤ改正で宇都宮(タ)に停車するコンテナ列車を増やし、北関東・札
幌間を速達化(『2002貨物時刻表』8〜9頁) ダイヤ改正で川崎貨物〜宇都宮(タ)、浜川崎〜宇都宮(タ)の石油専用列車を20両から22両編成(1,320トン)に増強(『2002貨物時刻表』9 頁) |
2004(平
成16).03 |
潟uリヂストンが
31ftコンテナを導入して宇都宮(タ)〜福岡(タ)
間で各工場間の往復輸送を開始(『JR貨物ニュース』2004年6月1日号、1面) |
2005(平
成17).03.01 |
ダイヤ改正で根岸〜宇都宮(タ)間などの石油列車の牽引トン数が18
両・1,100トンから20両・1,200トンに増強(『JR貨物ニュース』2005年2月1日号、2面) |
2006(平
成18).03. |
ダイヤ改正で梅田→宇都宮(タ)間のコンテナ列車
(1088〜3089)を20両から24両に輸送力増強(『2006貨物時刻表』15頁) |
2007(平
成19).03.18 |
ダイヤ改正でJOTが根岸〜宇都宮(タ)間などに高速石油タンク列車を
新設(『交通新聞』2007年1月15日付、1面) |
2007(平
成19).12頃 |
37番線ホームにも総重量24t対応のトップリフターが導入
(『MONTHLYかもつ』2008年1月号、18頁) |
2008(平
成20).04. |
叶_戸製鋼所 真岡製造所が20ft無蓋コンテナで宇都宮(タ)〜大阪(タ)・北九州(タ)でアルミコイルを鉄道転換(『MONTHLYか もつ』2008年9月号、7〜9頁) |
2008(平
成20).12. |
サントリー酒類活イの森 工場配送センターが宇都宮(タ)〜大阪(タ)で トラック輸送の一部を鉄道コンテナ輸送に転換(『MONTHLYかもつ』2009年7月号、16頁) |
『JR貨
物ニュース』2000年7月1日号、8面 ルポ・宇都宮貨物ターミナル駅 新時代の物流ターミナル 北海道向け貨物 最後の砦 宇都宮(タ)駅から出る貨物列車のおよそ4割は北海道向け。以前、隅田川駅が北海道・東北への「玄関口」と呼ばれていると紹介したが、宇都宮(タ)駅の 菅原勉業務課長によると同駅は「最後の砦」と呼ばれているそうだ。98年9月の東北水害の際は、同駅と宮城野駅間で代行輸送を行い、隅田川駅の分まで北海 道へ貨物を繋いだ。 取扱いはさまざま 駅構内に足を踏み入れるとまず目に入るのが、20基の石油タンク。主に根岸駅などから、1日にタンク車が約 130両到着し、県内の需要に当てられている。 駅の真横にあるタバコ倉庫までは専用線が敷かれており、日に10数個のコ ンテナが発着する。ここには製品と葉タバコの両方が保管されており、よい香りが ふわりを漂っている。 5月〜8月にかけては、県内の工場からの清涼飲料水の発送が 一気に増える。各社とも夏期には、1日当りのコンテナ個数が通常の5倍近くの数になる。 その他、カーパック、砕石輸送、海上コンテナなど様々な荷を取り扱っている。 パレットセンターのある駅 宇都宮(タ)は日本で初めて、構内にパレットセンターが設置された駅。宇都宮営業支店の中山基支店長によると、一貫パレチゼーションには力を入れてお り、最近ではベビーフードのメーカー(筆者註:和光堂か?) が東福山方面の貨物をパレット化したそうだ。 |
『MONTHLY
かもつ』2008年1月号、18頁 総重量24t対応のトップリフターを増備 JR貨物宇都宮営業支店 宇都宮(タ)は取扱貨物量が全国で4番目に多い駅です。構内の石油基地には20基のタンクが並び、関東沿岸部から毎日180両の 貨車で到着する石油を受け入れて、栃木・茨城・福島県の中通な ど内陸部へ供給する役割を担っています。 宇都宮営業支店の営業エリアと重なるこれら地域には、ここ十数年、首都圏産業のドーナツ化現象を受けて多くの企業が工場や物流施設を進出てきました。宇 都宮(タ)でも、飲料水・食料品、通販製品、家庭雑貨に加え、化学工業品、電線や自動車部品などの機器類、特別積み合せ貨物など多種多様な貨物を、17社 を数える同駅の鉄道利用運送事業者と連携しながら取り扱っています。 宇都宮営業支店の営業マンは「環境への関心が高いお客様も、コスト面は妥協しません。発着の通運事業者とJR貨物との3者でドアツ−ドア輸送を行う鉄道 なので、既存のお客様へのフォローに務めながら、新規のお客様にはメリットのある中長距離輸送でのご利用を働き掛けています。貨物そのものは口を利きませ んが、生き物を扱うように大切に輸送するよう努めています」と話しました。 東京(タ)との間で40ft国際海上コンテナ輸送を行って いる宇都宮(タ)では、従来から海上コンテナ専用の7番ホームでリーチスタッカーが稼働してい ますが、このほど輸送サービスの向上と危機管理体制の強化を図り、構内反対側の37番線ホームにも、総重量24t対応のトップリフターが導入されました。 ![]() |
年.月.日 |
事 項 |
1971(昭和46).12.10 | 日本OT宇都宮営業所が営業開始([1]48頁) |
1973(昭和48).03. |
日本OT宇都宮営業所の設備はタンク容量が9基、24,950キロリッ
トル、敷地面積55,470m2、利用荷主は12社。 いずれも当時の日本OTの7営業所中の最大規模を誇る[10]p16 |
1984(昭和59).02.01 |
ダイヤ改正で宝積寺駅の丸 善流通サービスの専用線廃止(Wikipedia 「宝積寺駅」より) |
1985(昭和60).07. |
共
同石油(現、潟Wャパンエナジー)の石油専貨が新興駅
発(アジア石油)から北袖発(富
士石油)に変更された([7]122頁) |
1988(昭和63).03.13 | ダイヤ改正で塩浜操〜宇都宮間の石油専貨が荷主(モービル石油)直営の油槽所を廃止し河川輸送に切り替えたため、列車廃止。 一部は宇都宮(タ)の日本OTの利用により鉄道輸送を継続([5]43頁) |
1992(平成04).12. |
仙
台北港〜宇都宮(タ)で石油類の輸送開始、1993年度は11万8千トンを輸送(『交通新聞』1994年9月26日付、2面) |
1993(平成05)年度 |
日本OT宇都宮営業所はタンク1基(960キロリットル)を増設した
(『交通新聞』1993年12月9日付、1面) |
1994(平成06).12. |
仙
台北港〜宇都宮(タ)の石油輸送はガソリンを残して首都圏発送(約9万トン分)に戻る(『交通新聞』1994年9月26日付、2面) |
1997(平成09).03.22 | ダイヤ改正で川崎貨物〜宇都宮(タ)に1往復の石油列車を新設(『'97貨物時刻表』7頁) 下館駅(潟~ツウロコ)の貨物取扱が廃止 |
1999(平成11).09. | 宇都宮駅の昭和シェル石油渇F都宮油槽所の専用線が廃止(「東 北線宇都宮駅スリム化に伴う計画と施行」『土木学会第58回年次学術講演会』2003年) |
2000(平成12).02. | イタバシ(昭和シェル石油鰍フ特約店)が小山油槽所を 閉鎖、石橋出荷セ ンターへ移設(同社webサイ トより) |
2000(平成12).10.01 |
日本OT宇都宮営業所でハッチ管理システム稼働(『交通新聞』2006
年2月6日付、2面) |
2002(平成14).03.23 | ダイヤ改正で川崎貨物〜宇都宮(タ)、浜川崎〜宇都宮(タ)の石油専用列車を20両から22両編成(1,320トン) に増強(『2002貨物時刻表』9頁) |
2002(平成14)年度 |
日本OT宇都宮営業所がタンクローリーへの積込み設備を改良し2002
年度は前年度に比べ取扱実績を伸ばした(『交通新聞』2003年5月6日付、1面) |
2003(平成15).09.末 |
東武鉄道が貨物営業を全廃、浜五井−北館林荷扱所の両毛丸善向けの石油輸送が廃止となった |
2005(平成17).03.01 | ダイヤ改正で根岸〜宇都宮(タ)間などの石油列車の牽引トン数が18 両・1,100トンから20両・1,200トンに増強(『JR貨物ニュース』2005年2月1日号、2面) |
2007(平成19).03.18 | ダイヤ改正でJOTが根岸〜宇都宮(タ)間などに高速石油タンク列車を 新設(『交通新聞』2007年1月15日付、1面) |
専
用線 番号 |
線名 |
所管駅 |
専用者 |
総
延長 キロ |
1975年版
専用線
一覧表 |
1983年版
専用線
一覧表 |
備 考 |
1179 |
水戸線 |
下館 |
潟~ツウロコ |
0.3 |
○ |
○ |
浮島町駅(東燃)、浜五井駅(コスモ)から石油到着
(1996.8.24下館駅で確認) 1997年3月ダイヤ改正で貨物取扱廃止。2006年11月現在は油槽所は残る |
1185 |
水戸線 |
結城 |
共同石油 |
0.2 |
○ |
○ |
共同石油褐居髢槽所は1984年3月廃止。代替基地は日本OT宇都
宮。 (『共同石油20年史』共同石油株式会社、1988年、419頁) |
1253 |
東北本線 |
小山 |
セントラル石油瓦斯 |
0.1 |
○ |
○ |
2005年12月現在は油槽所(LPGタンク)は残る |
1255 |
東北本線 |
小山 |
株ツ橋商店 |
0.2 |
○ |
○ |
1988年イタバシ鰍ノ社名変更、2000年2月に小山油槽所閉鎖(同社web) |
1259 |
東北本線 |
石橋 |
日本石油 |
0.4 |
− |
− |
1990年6月現在では日本OTからパイプラインで直送される([1]
53頁) |
1260 |
東北本線 |
雀宮 |
ゼネラル石油 |
0.1 |
○ |
− |
|
1264 |
東北本線 |
宇都宮 |
シェル石油 |
0.1 |
○ |
○ |
1999年9月専用線廃止 |
1267 |
東北本線 |
宇都宮 |
モービル石油 |
0.6 |
○ |
○ |
1955年スタンダード・ヴァキューム会社宇都宮油槽所新設、当時の内
陸油槽所 としては日本最大([15]240頁) 1988年3月油槽所廃止に伴い石油列車廃止([5]43頁) |
1273 |
東北本線 |
宝積寺 |
丸善石油 |
0.4 |
○ |
丸善流通
サービス
|
1984年2月ダイヤ改正で専用線廃止(Wikipedia
「宝積寺駅」より) |
3142 |
東武鉄道日光線 |
新栃木 |
潟~ツウロコ |
0.1 |
− |
− |
現在も同地に潟~ツウロコ 栃木店あり(同社web) |
3143 |
東武鉄道日光線 |
家中 |
ゼネラル石油 |
0.1 |
− |
− |
1958年8月ゼネラル物産鞄ネ木油槽所完成([16]266頁) |
3146 |
東武鉄道宇都宮線 |
西川田 |
共同石油 |
0.1 |
− |
− |
宇都宮油槽所と思われる。尚、同油槽所は1984年3月廃止。 代替基地は日立港油槽所、勝田倉庫(前掲『共同石油20年史』419頁) |
駅 名 |
発
着 |
1990
年度 |
1992
年度 |
1994
年度 |
1996
年度 |
1997
年度 |
1998
年度 |
1999
年度 |
2000
年度 |
2005
年度 |
2007
年度 |
|
小山駅 |
(A) |
到着 |
229 |
239 |
232 |
186 |
139 |
131 |
28 |
0 |
− |
− |
(東高島駅) |
(B) |
発送 |
92 |
88 |
62 |
40 |
34 |
38 |
28 |
1 |
− |
− |
(A)−(B) |
(C) |
− |
137 |
151 |
170 |
146 |
105 |
93 |
0 |
-0 |
− |
− |
宇都宮駅 |
(D) |
到着 |
259 |
274 |
322 |
354 |
310 |
304 |
129 |
− |
− |
− |
宇
都宮(タ)駅 |
(E) |
到
着 |
1,484 |
1,521 |
1,506 |
1,583 |
1,637 |
1,566 |
1,679 |
1,785 |
1,886 |
1,534 |
(C)+(D)+(E) |
到
着 |
1,880 |
1,946 |
1,998 |
2,083 |
2,052 |
1,963 |
1,808 |
1,785 |
1,886 |
1,534 |
発
駅 |
浜五井(コスモ) |
北袖(JOMO) |
||||
年
度 |
宇都宮(タ) 到着トン数 |
合計 |
宇都宮(タ)の 占める割合 |
宇都宮(タ) 到着トン数 |
合計 |
宇都宮(タ)の 占める割合 |
1989
年度 |
139.6 |
956.9 |
14.6% |
226.8 |
799.2 |
28.4% |
1991
年度 |
147.3 |
1,059.2 |
13.9% |
264.3 |
746.5 |
35.4% |
1993
年度 |
119.0 |
883.3 |
13.5% |
272.5 |
774.7 |
35.2% |
1995
年度 |
107.3 |
837.5 |
12.8% |
291.3 |
820.4 |
35.5% |
1997
年度 |
150.2 |
876.8 |
17.1% |
273.2 |
725.4 |
37.7% |
![]() |
2007.2
玉前駅 508石油・コンテナ 京葉久保田〜千葉貨物 タキ43381(灯油:北袖→郡山) + タキ43226(灯油:北袖→宇都宮タ) + タキ1000-415(揮発油:北袖→宇都宮タ) + タキ43271(灯油:北袖→倉賀野) + タキ38088ともう1両(2両とも荷票失念、倉賀野行きの筈) + タキ1000-315(揮発油:北袖→倉賀野) |
発 駅 |
根
岸 |
浜
川崎 |
扇
町 |
川
崎貨
物 |
蘇
我 |
千
葉貨
物 |
宇都宮(タ)到着の 列車本数計 |
|
荷 主 |
新
日本石油 |
昭
和シェル石油 |
三
菱石油 |
エ
クソンモービルグループ (末広町駅・浮島町駅) |
コス
モ石油梶i浜五井駅) 三井石油梶i甲子駅) 潟Wャパンエナジー(北袖駅) |
小
計 |
合 計 | |
1980
年
10月改正 |
専用2 臨専1 |
専用1 宇都宮行きの専用1 |
− |
専用2 (内1本は宇都宮行きの解放) 宇都宮行きの専用1 |
専用1 |
− |
専
用6 臨専1 |
7 |
1985年03月改正 |
専用2 臨専1 |
小山行きの専用1 宇都宮行きの専用1 |
専用1 |
専用1 臨専1 宇都宮行きの専用1 |
専用1 |
− |
専用5 臨専2 |
7 |
1990年03月改正 |
専用2 臨専1 |
宇都宮行きの専用2 (内1本は小山で解結) |
専用1 |
専用2 |
専用3 小山行きの専用1 |
− |
専用7 臨専1 |
8 |
1994年12月改正 |
専用2 臨専1 |
小山行きの専用1 宇都宮行きの専用2 |
専用1 |
専用1 小山行きの専用1 |
専用2 小山行きの専用1 臨専1 (郡山行きの解放) |
− |
専用6 臨専2 |
8 |
2000年03月改正 |
専用4 |
専用1 |
− |
専用2 小山行きの臨専1 |
専用1 小山行きの専用1 臨専1 |
− |
専用8 臨専1 |
9 |
2005年03月改正 |
専用3 臨専1 |
専用1 |
− |
専用2 臨専2 (内1本は郡山行きの解放) |
− |
専用1 臨専1 |
専用7 臨専4 |
11 |
2010年03月改正 |
高速1 専用1 臨専1 |
専用1 |
− |
専用2 臨専3 (内1本は郡山行きの解放) |
− |
専用1 臨専2 (内1本は郡山行きの解放) |
高速1 専用5 臨専6 |
12 |
![]() ([14]16頁) |
左図は1995年当時の日本OT宇都宮営業所向けの輸送体系図であ
る。OT向けのタンク車編成両数の合計は148両に及ぶ。 上述した仙台北港からの輸送もあるが、タンク車6両と輸送量は多くない(ガソリンのみであったので当然か)。当時、三菱石油の発送拠点としては川崎製油 所の扇町があるが、同製油所の石油精 製能力は小さかったことから仙台北港からの応援出荷の意味があったと考えられる。そういった観点からすると、三菱石油が日本石油と合併し、日石三菱鰍ェ発 足した1999年4月の段階で、仙台北港〜宇都宮(タ)の石油輸送は中止されたのではないかと考えられる。 浜川崎の昭和シェル石油鰍ゥらも4両だけ日本OT向けの輸送があったのは興味深い。 また甲子のモービル石油梶i極東石油工業)から僅か2両の日本OT向けの輸送があったのは面白い。浮島町からの供給だけでは足りないのか、または供給安 定のためなのか、複雑な輸送系統である。 さて、現在の輸送系統はどうなっているのであろうか。 扇町や北袖は石油の発送が中止され、前述の通り仙台北港からの輸送は現在は行われていないと思われる。また甲子は専用線が1990年代末期に廃止された が、北袖の代替として専用線が新設され石油輸送が再開されている。このように既に1995年当時と大きく輸送系統が変化しているのだが、今後も新日本石油 とジャパンエナジーの経営統合による影響や東亜石油川崎製油所の一部閉鎖が予定されるなど輸送体系の変化は続きそうだ。 |
年
月日 |
会
社名 |
2001年4月24日 |
出光興産 |
2001年5月29日 |
日石三菱、昭和シェル石油、ジャパンエナジー、モービル石油 |
2005年12月23日 |
新日本石油、昭和シェル石油、ジャパンエナジー、コスモ石油、キグナス
石油、 エッソ石油、ゼネラル石油、モービル石油、エクソンモービル、ニヤクコーポレーション |
2009年11月7日 |
新日本石油、昭和シェル石油、ジャパンエナジー、ゼネラル石油、JA-
SS |
![]() 2005.12宇都宮(タ)駅 |
![]() 2009.11宇都宮(タ)駅 |
基
地 |
サ
イロ容量(t) |
敷
地(m2) |
利
用荷主 |
宇都宮 |
60
基 1,200 |
6,000 |
7
社 |
発
駅 |
荷
主 |
備
考 |
田浦 |
アミノ飼料工業 |
1980年10月 伊藤忠飼料鰍ノ改称 1982年7月 横須賀工場を閉鎖し、千葉工場に統合 (同 社webサイトより) |
東高島 |
日本製粉 |
日本製粉鰍ヘ配合飼料部門から1990年2月末撤退([12]442
頁) |
新興 |
日本農産工業 |
横浜エビス工場は現在閉鎖 |
新興 |
中部飼料 |
横浜工場は1988年6月閉鎖(Wikipediaよ
り) |
大川 |
日清飼料 |
鶴見工場飼料部は1991年3月末で廃止 |
京葉市原 |
日本配合飼料 |
千葉工場は1988年9月閉鎖(Wikipediaよ
り) |
神栖 |
全農 |
神栖〜宇都宮(タ)の専用列車は1986年9月廃止 |
海上コンテナを国内陸送 JR貨物 来月2日スタート (『交通新聞』1995
年9月8日付、1面より抜粋) JR貨物は6日、キリンビール、ブリヂストンの2社と海上コンテナの国内輸送契約を結び、10月2日から業務を開始すると発表した。海上コンテナの国内 陸送はトラックが主流で、同社が荷主企業と恒常的な鉄道輸送契約を結んだのはこれが初めて。運賃、時間、サービスなど総合的な面での調整がついた。同社で は、今後もトラックより安い運賃設定と定時性を売り物に、海上コンテナの鉄道輸送の拡大につなげていきたい考え。 年間取扱個数は20ftコンテナで、キリンビールがオーストラリアなどから輸入する麦芽を東京貨物ターミナル〜宇都宮貨物ターミナル間で2,400個。 ブリヂストンがマレーシアから輸入する生ゴムを横浜本牧〜宇都宮貨物ターミナル間で6,000個輸送するほか、タイヤ補強用の輸出用スチールコードを 3,360個復路輸送する。 2社の取扱いは日発39個。同社では今後もビール、食品、玩具メーカーを中心に輸送の拡大を図っていきたい考え。 |
荷
主 |
発
駅 |
品
目 |
着
駅 |
輸
送開始時期 |
備
考 |
麒麟麦酒 |
東京(タ) |
麦芽 |
宇都宮(タ) |
1995年10月2日 |
『交通新聞』1995年9月8日付、1面 |
潟Nボタ |
宇都宮(タ) |
米作農業機械 |
東京(タ) |
2008年2月 |
『JR貨物ニュース』2008年10月1日号、1面 |
日立物流 |
東京(タ) |
輸入家電 |
宇都宮(タ) |
2003年2月 |
『カーゴニュース』2003年2月25日付 |
潟uリヂストン |
横浜本牧 |
生ゴム |
宇都宮(タ) |
1995年10月2日 |
『交通新聞』1995年9月8日付、1面 |
潟uリヂストン |
宇都宮(タ) |
スチールコード |
横浜本牧 |
1995年10月2日 |
『交通新聞』1995年9月8日付、1面 |
▽宇都宮ターミナル運輸 自動車のオンレール輸送 日産復活で再開 専用コンテナに出番 定期
化めざし攻勢 (『交通新聞』2002年5月8日付、2面) JR東北線宇都宮駅から南へ約6kmのJR貨物宇都宮貨物ターミナル駅。この駅に本社を置く「宇都宮ターミナル運輸(UTT)」の歴史はいささか起伏に 富む。 最新のニュースはこの2月から3月にかけ、米国に輸出される日産自動車の高級乗用車「インフィニティ」およそ1,000台の鉄道輸送を請け負ったこと。 ブラジル出身で日産の経営を立て直しつつあるカルロス・ゴーン社長の手腕に呼応するように、UTTも自動車のオンレール輸送という特殊輸送で復活ののろ し≠上げ始めたところだ。 会社設立は1971年(昭和46年)で、日本オイルターミナル(OT)と日産自動車の物流子会社・日産陸送(現在はゼロに社名変更)が共同出資。「宇都 宮タ駅と同じ上三川町に日産栃木工場があって、その完成車輸送を鉄道で行いたいというのが会社設立の目的。当初はクム車と呼ばれる自動車輸送専用の車扱貨 車を利用していました」と舘野宜行社長。 宇都宮という鉄道管理局のなかった地に本社を構えたのは、年配職員の派遣(出向)先を確保したいという国鉄の部内事情もあったようだ。 ![]() 高級車を運ぶ JR発足後の91年(平成3年)、輸送スタイルが大きく変わった。自動車輸送用の鉄道コンテナを、UTTの私有コンテナとして101個新製。かまぼこ形 コンテナは「カーパック」と命名。バブル経済ピークの当時、日産の高級車はシーマ現象≠フ流行語を生んだ「シーマ」を筆頭に飛ぶような売れ行きで、カー パックも引っ張りだこだった。 だが、絶頂期はわずか。バブルがはじけて高級車の売れ行きは鈍り、日産は経営不振に。ぴかぴかのカーパックは完成車を積んで全国に輸送される日より、宇 都宮タ駅の構内で遊んでいる日の方が多くなった。 転機は一昨年。UTTの再建人として4年前に送り込まれた舘野社長(当初は代表取締役)は、カーパックの再活用を目指して東奔西走。同じ日産を荷主に、 横浜の工場から金沢や秋田、新潟へのスポット輸送を任された。「雪国へのトレーラー輸送は日産にとっても頭の痛い問題の1つだったようですが、その点、鉄 道なら時間に正確。荷痛みの心配もゼロと、鉄道輸送のメリットを再度認めてもらうきっかけになりました」(同社長) トラブル皆無 そして今回のスポット輸送。宇都宮から船積みされる横浜へ運ばれたのは、イチロー選手が「あのクルマに乗ってみたい」と指名したことで知られるインフィ ニティ。もちろん今回もトラブルは皆無。 日産は最近モデルチェンジした「マーチ」に象徴されるように軸足を小型車に置いており、高級車を製造する栃木工場とともに、カーパックがかつてのように 定期輸送されるかどうかは不明だが、「カーパック自体、まだ償却も終わっておらず、このまま歴史を途切れさせたら将来に禍根を残す」と、舘野社長は自らを 鼓舞する。 UTTはこのほか、宇都宮タ駅でのコンテナ積み卸しやフロント業務、さらに専用線(工場内の引込線)を持つ日本たばこ産業のコンテナ取り扱いなど貨物鉄 道事業のフィーダー部分を受け持つ。 舘野社長は国鉄時代は勤労、JRになってからはJR貨物労組幹部として会社側と二人三脚≠ナ貨物鉄道事業の再建に向け努力。労組から経営者への180 度転換ながら、「JR貨物労組はご存じのように積極的な政策提言をしてきましたから、今はそれを自らの手で実践しているだけ。全く違和感はありませんね」 と気負いはない。 |
▽宇都宮ターミナル運輸 輸出用高級乗用車 オンレールへ誘致 安定・安全輸送で荷主に好評(抜粋) (『交通新聞』2003年4月22日付、3面) 北関東を代表する鉄道貨物駅・JR東北線宇都宮貨物ターミナル駅から国際貿易港の横浜に向けて、合わせて300台近い輸出用高級乗用車のオンレール輸送 が実施された。カーパックと名付けた自動車専用の鉄道コンテナを利用した鉄道輸送を誘致したのは、JR貨物グループの宇都宮ターミナル運輸(UTT)。時 間に正確で安全・安定性に優れた鉄道貨物は、荷主に当たる陸送企業からも好評だった。 トラックから鉄道へのシフト要因は、オンレールの優れた安定性。一般に自動車輸送はカーキャリアと呼ばれる専用トレーラーが使われる。新車の場合少しで も傷が付くと売り物にならないため慎重なテクニックが求められるが、そうした心配は鉄道なら皆無。また、車高の低いスポーツカータイプのクーペ車は、ボ ディーの底を擦らないよう上げ底にしなければならないが、鉄道はそうした面での対応も万全。さらに、決算期で自動車メーカーが販売にしのぎを削る3月は カーキャリアが不足しがちなことも鉄道が選択されるポイントになっている。 今回、鉄道輸送されたのは日産インフィニティで、輸出先の米国での評判もまずまず。今後もコンスタントなオンレール輸送の継続が期待されている。 |
▽輸出車輸送を鉄道誘致 UTT カーパック利用で倍増(抜粋)
(『交通新聞』2004年4月16日付、2面) JR東北線宇都宮貨物ターミナル駅から国際貿易港の横浜に向けこの2−3月、合計600台近い輸出用高級乗用車の鉄道輸送が実施された。カーパックと名 付けた専用の鉄道コンテナを利用した鉄道輸送を誘致したのは、JR貨物グループの宇都宮ターミナル運輸(UTT)。時間に正確で安全性に優れた貨物鉄道は 荷主企業からも好評で、今年はエグゼクティブ向けスポーツカー・フェアレディZの輸出がスタートする追い風もあって取扱量を前年の2倍近いに増やした。 トラックから鉄道へのシフト要因は、決算期で自動車メーカーが販売にしのぎを削る年度末はカーキャリアが不足することも鉄道が選択される大きな理由だ。 今回、鉄道輸送されたのは高級車のインフィニティと同型の高排気量車・インフィニティセドリック、それに年配者も乗れるスポーツカーとして日本でも一足 早くブームを巻き起こしたフェアレディZの3車種。日産は先に関東地区から福岡県の工場への部品輸送手段をトラックから鉄道に切り替えるなどモーダルシフ トに意欲を示しており、こうした企業の環境重視姿勢も後押しして、総輸送台数は合わせて588台と昨年の2倍近くに増えた。 UTTは貨物の多い年度末に一定の輸送力を確保できるよう、JR貨物や親会社の日本オイルターミナルと協力。目的地の横浜本牧駅での荷卸しは神奈川臨海 鉄道が受け持ち、文字通りJR貨物グループの総力を挙げた輸送になった。 UTTの舘野社長は、「現在のカーパックはまだスポット輸送だが、今後は通年で鉄道を利用してもらえるようさまざまな誘致策を考えたい」と話している。 |
▽輸出用スポーツカー1千台カーパックで輸送中 宇都宮(タ)−横浜本牧駅間
(『JR貨物ニュース』2005年3月15日号、2面) 宇都宮ターミナル運輸鰍ヘ、日産自動車の完成車輸送を請け負う潟[ロの輸送要請を受け、現在、輸出用のフェアレディZを、「日産カーパック」で宇都宮 (タ)から横浜本牧駅に鉄道輸送している。 年度末増産による輸送需要に対応したもので、2月中旬から3月末までの期間に計1,000台を運ぶ計画。JR貨物はこのスポット需要に応えるため、宇都 宮(タ)から従来単機で鶴見機関区に回送していた機関車を活用して横浜本牧駅行きの専用列車を増発し、要員と輸送力を確保した。 ◆ 「日産カーパック」とは上下段に各1台づつ完成車を積載できる、20ftタイプの2段式コンテナだ。 日産の栃木工場で前日に製造した完成車を、早朝にゼロがキャリアカーで宇都宮(タ)駅構内のモータープールに運び、午前中に宇都宮ターミナル運輸がコン テナに積み込む。専用列車は13:26に宇都宮(タ)を出発し横浜本牧駅には当日着くが、神奈川臨海鉄道鰍ェコンテナから新車を取り下ろすのは翌朝で、昼 にはゼロがキャリアカーで港のモータープールに届ける。 2月中は5両編成で、1日にコンテナ15個(完成車30台)を運んでいたが、3月からは6両編成になり1日18個(36台)に拡充された。 ◆ 宇都宮ターミナル運輸所有の「日産カーパック」は平成3年に、日産陸送梶i現・潟[ロ)と日本オイルターミナル梶A東急車輛製造鰍ェ完成車輸送用に共同 開発した。 同年、宇都宮(タ)−苅田港駅間で往復完成車を載せて運用し始め、平成6年には新座(タ)−福岡(タ)間、平成9、10年には高さの低い38型が作られ て苅田港駅発北陸・新潟方面にも、運用ルートを拡大した。 しかし生産・物流体制をダイナミックに変化させた日産リバイバルプランの大きな波は、自動車部品の鉄道シフトを飛躍的に進める一方、日産陸送が系列を離 脱して2001年にゼロとなる変化もあり、カーパックによる完成車輸送は休止に追い込まれる。 その後カーパックは宇都宮(タ)駅構内で出番を待つばかりの日々だったが、その輸送品質の高さは忘れられていなかった。このほどゼロが「車体の低い高級 スポーツカーの輸送は、輸送品質の高いカーパックで」と要請。再び活躍の場が与えられた。 完成車輸送でも環境負荷の少ない鉄道へのモーダルシフトが模索され始めている。高い品質に加えて環境対応にも有効なカーパックを活用しない手はないだろ う。今回のスポット輸送終了後も、「北陸・新潟方面への完成車定期輸送に、カーパックの運用を検討してもらっています」と、宇都宮ターミナル運輸の舘野社 長は語った。 なお宇都宮ターミナル運輸は、カーパックの開発に携わった日本オイルターミナルのグループ会社であり、宇都宮(タ)駅構内の荷役作業、フロント業務、入 換作業等を請け負う。現在同社は、背の高い41型カーパックを39個、38型を44個保有している。 |
日
産自動車 部品輸送をモーダルシフト 日本通運の24フィートコンテナで (『JR貨物ニュース』2003年7月1日号、1面) 赤地に白い「NISSAN」のロゴという印象的なコンテナが、広島(タ) −宇都宮(タ)間を往復している。日産自動車鞄ネ木工場へ、広島の自動車部品工 場からサンルーフを運ぶ24ftタイプのコンテナだ。今年の3月中旬、日本通運鰍フ提案を受けて日産自動車がモーダルシフトした輸送である。 ▽広島(タ)−宇都宮(タ)間 日本通運鰍ヘ宇都宮の配送センターで、日産自動車鞄ネ木工場が調達した各種自動車部品の納入代行業務を請負っている。広島の自動車部品工場で製造してい るサンルーフもそのひとつ。 従来、10トントラックで広島から宇都宮まで輸送していたが、環境面はもちろんコスト的にも鉄道シフトが望ましい距離だ。 ▽通い函を効率よく積載 ちょうど日本通運には、9年前に製作した長尺貨物用の24ftコンテナ6個が、諸般の事情で運用を休止していた。24ftコンテナならば通い函の大きさ ともよくマッチする。 床面積が17平方メートルの背高タイプなので、サンルーフの通い函を5函ずつ2列2段積みで計20函積める。それは、栃木工場が調達する1日分のサン ルーフに相当する輸送単位でもあった。 オーダーが20函以上の時は、コンテナ2個で送り、納入後の余剰は、配送センターに在庫させておけばよい。広島(タ)−宇都宮(タ)間はコンテナを3日 で回転できるので、6個のコンテナがあれば1日に2個ずつの輸送が可能だからだ。 もちろん宇都宮から広島へはコンテナに空の通い函を載せて返す。 このように積載効率を常時確保することにより、コスト的にもトラックより安価となるコンテナ輸送を、日本通運は日産自動車に提案した。 環境面からもモーダルシフトを志向している日産自動車は、この提案を歓迎。コンテナの外装デザインを一新して、鉄道輸送を開始することになった。 外装の色もロゴの配置も日産自動車が指定し、沿線で注目されるほどインパクトが強く、広告効果も大きい。リニューアルとは見えない新鮮さを、列車上から 発散しながら、毎日、広島(タ)−宇都宮(タ)間を駆け抜けている。 ▽24ft運用の背景 あまり見かけない24ftコンテナだが、内寸2340×2366×7191mm。妻側1面ずつに扉がある。荷重は10トン、自重3.5トン。10トン用 フォークリフトでもトップリフターでも荷役可能。また緊締装置の位置が20ftコンテナと同じ位置なので、20ftコンテナ用の集配車を運用できる。 ただ今回は、通い函との整合性、往復荷があること、また既存コンテナの有効活用、などの側面から採用されたもの。今後、さらに24ftコンテナに多くの 出番があるか、には「?」を付けざるを得ない。トップリフター配備も拡充してきた現在、やはり大型コンテナの主役は30ft、31ftタイプになりそう だ。 ![]() |
潟Nボ
タ(本社・大阪、幡掛大輔社長)の農業機械は、長年培ってきた
技術によりトラクタ・コンバイン(収穫・脱穀機)、田植機で国内トップシェアを持
つ。日本の米作は、減反政策や消費の減少などにより減少傾向にあるが、海外、特にアジアは米作が盛んであることから、久保田は韓国や中国向けに製品を輸
出、タイにも販路を拡大しつつある。 輸出用コンバインや田植機など 韓国・中国・タイへ 潟Nボタ宇都宮工場は、東京港から輸出する米作農業機械の輸送に鉄道を利用し始めた。SKD(セミノックダウン=現地工場で組み立てる基幹部品)または 完成品を40ft級国際海上コンテナに積み、宇都宮工場に程近い宇都宮(タ)−東京(タ)間を鉄道で輸送後、東京港へ持ち込む。 国土交通省の「京浜港物流高度化推進協議会」の取組み(※)に参加し、同区間の中距離輸送モーダルシフトを手掛ける鞄立物流と、同工場に隣接して製品を保管・管理する久和倉庫が、クボタに鉄道利用を提案したのは今年の初め。 クボタの全社的取組みの一環として、CO2削減目標が課せられていた宇都宮工場は、それまで鉄道利用の経験はなかったが利用を検討した。まずは トライアルの意味も含めて、2月にSKDの鉄道コンテナ輸送が実施された。 「SKDは、荷姿が鉄パレットと段ボール箱という『箱物』ですから多少の衝撃にも耐えられるだろうと考えました。最初は、鉄道輸送の前後でコンテナを開 けて荷の状態を確認しましたが、問題がなかったので1ヵ月後には製品輸送に踏み切りました」と宇都宮工場・生産管理課の村田課長は振り返る。 CO2を削減するために環境負荷物である梱包材を減らすのもひとつの方法だが、農業機械の製品輸送はほぼ裸の状態。また、乗用タイプが主流で大きな製品 が多いため、たくさん積んで積載効率を上げるというわけにもいかない。 それに代わる対策として始めた鉄道利用だったが、「鉄道の輸送品質には問題はありません。CO2削減目標も大幅に達成でき、満足しています。既に当初の鉄道利用計画の倍の輸送量です。年度内に3倍は行くと思いま す」と村田課長は評価する。 アジアの稲作地帯は季節が日本と同じであり、コンバインは秋、田植機は春と需要期も自ずと重なる。輸出機は需要期に一部先行して製造を進めるため、製品 は工場に隣接する久和倉庫に一旦納め、順次国際海上コンテナに積んで出荷する流れだ。 「需要期集中型生産・出荷を今後、維持・拡大していくためには、複数の輸送手段を持ち輸送能力を確保することが必要です。当社の『グローバル化』方針に 則り、今後も出来るだけ鉄道を活用したい」と話す。 海外は現地メーカーも競合する厳しい市場。ユーザーは収穫を専門とするプロであり、高い作業性が求められる上、コストパフォーマンスが重要だ。クボタは 高級機と量産機を分ける戦略をとり、輸出に力を入れている。 「日本で『ものづくり』を維持していくためにも、異業種間で交流を深め、共同輸送するなど様々な取組みをする必要があるでしょう。そうした新しい取組み が、港湾・線路等のインフラ整備や環境整備に繋がっていく大きな力になっていく大きな力になればいいと思います。創造は異種との交流により生まれるとの思 いで、今後も新たなことにチャレンジしていきたい」と結んだ。 ※京浜港−背後圏における外貨貨物の鉄道輸送拡充 平成20年度は、東京〜宇都宮便貨物列車で昨年度実施の臨海部ショートドレージ効率化、インランドデポと連携した往復実入り輸送の推進に係る実証実験を 踏まえ、臨海部ドレージ高度化及びインランドデポ機能の有る鉄道輸送体制構築に係る取組みを関係主体間で深化させる。 |
日
立物流、モーダルシフト加速 中距離も鉄道輸送に (『日経産業新聞』2003年2月9日付、9面) トレーラーと役割分担 ![]() 日立物流はコスト面で鉄道利用が難しいとされている100キロメートル前後の中距離輸送で、自動車から鉄道に切り替えて環境負荷を減らすモーダルシフト を進める。トレーラー輸送を半分残し、物流拠点と駅の間の輸送に多重活用することでコストを抑える手法を開発した。まず3月から東京−宇都宮間に導入、そ の後、高崎駅、土浦駅などの拠点を結ぶルートにも拡大する計画だ。 日立物流は日立グループが海外で生産した冷蔵庫、エアコン、洗濯機を東京の大井埠頭、晴海埠頭から日立ホーム&ライフソリューションの栃木事業所まで運 んでいる。この区間の輸送量の半分を、東京貨物ターミナル−宇都宮貨物ターミナル駅間で鉄道輸送に切り替える。 日本貨物鉄道と契約し、東京−宇都宮間で月に最大240本の貨物輸送枠を確保する。月間30トンの二酸化炭素排出削減効果を狙う。 モーダルシフトは鉄道に切り替えても、物流拠点と駅の間を往復するトラック輸送が残るという問題を抱えている。短距離であっても輸送区間の両端では専用 のトラックを配備する必要があり、500キロメートルを超える長距離でなければ、コスト面のメリットはないとされている。 このため、日立物流はトレーラーの場合、朝7時に東京を出て栃木事業所に向かった便が午後2時頃に東京に戻るというスケジュールを変更。東京で積んだ荷 を栃木事業所で降ろして空になった車両をすぐに東京に戻さず、宇都宮貨物ターミナル駅に回し、鉄道貨物を積み、もう一度栃木事業所に運ぶスケジュールを組 み、コストを抑制する。 大井埠頭と東京貨物ターミナル間の輸送でもトレーラーを多重活用して専用車両をなくす。 |
日
立物流 中距離輸送で鉄道へのモーダルシフトを加速 (『カーゴニュース』2003年2月25日付、第3203号) 輸入家電を対象に東京〜宇都宮間で、トレーラの多重活用でコスト抑制 日立物流(福士英二社長)は、従来、鉄道利用が難しいとされている100キロメートル前後の中距離輸送でモーダルシフトの拡大を図っている。海外で生産 された冷蔵庫や洗濯機などの家電製品を東京港で陸揚げし、東京〜栃木間の幹線輸送を鉄道にシフトする取り組みを2月から開始した。東京貨物ターミナル駅〜 宇都宮貨物ターミナル駅で月間最大240本(40ftコンテナ分、5トンコンテナ換算では960本)の輸送枠を確保し、月間30トンのCO2排出を削減す る。 ●40ftコンテナ月間240本を輸送 日立物流では日立グループの海外法人がタイや中国で生産した冷蔵庫やエアコン、洗濯機を大井埠頭、青海埠頭から日立ホーム&ライフソリューションの栃木 事業所まで輸送する業務を従来から手掛けていたが、輸入量の拡大もあり、従来のトレーラによる輸送から鉄道利用に切り替えたもの。 同社では取り組みに際してJR貨物と調整し、東京貨物ターミナル駅〜宇都宮貨物ターミナル駅間で40ftコンテナ1日当たり最大12本(月間240本) の輸送枠を確保、2月始めから輸送を開始した。 ●トレーラの多重活用でコスト抑制 通常、鉄道へのモーダルシフトは500〜600キロメートル以上の長距離でないとコストメリットがないといわれているが、今回手掛けた東京〜宇都宮間は 約100キロメートルという中距離。このため、同社では両端のトレーラ輸送の仕組みを工夫することで輸送原価の低減につなげた。 幹線輸送部分でトレーラ輸送を半分残し、朝に東京を出発して栃木事業所に納入を終えたトレーラがそのまま東京に戻らず、宇都宮貨物ターミナル駅に立ち寄 り鉄道で送られてきたコンテナを積載、栃木事業所との間をピストン輸送する仕組みにしたもの。「直送ドレージを行ったトレーラにプラスαの仕事とし て駅頭〜事業所間の輸送を担当させることで、駅頭の専用車両をなくした」(高橋末男輸送システム部長)。東京でも同様の方式で専用車両をなくし、「全量を トレーラで輸送した場合と同等のコスト水準に抑えている」(同)という。 ●゛中距離型シフト″を拡大へ さらに、同社では栃木事業所から福岡向けの家電品の補給輸送も鉄道にシフトした。5トンコンテナ3本をラックに納めるフラットラックコンテナを利用する もので、これにより月間15トンのCO2排出を削減する。 同社では今後、高崎駅、土浦駅など40ftコンテナ対応のトップリフター を配備している主要駅を中心にルート拡大を検討しているほか、神戸港では陸揚げ されたコンテナを同様の方式で鉄道にシフトする「中距離輸送型モーダルシフト」を進めていく。 |
日
立グループ 中距離輸送での鉄道シフトを加速 (『カーゴニュース』2003年2月27日付、第3204号、61頁) 日立グループでは、これまで鉄道利用に不向きとされてきた100キロメートル前後の中距離輸送でモーダルシフトを進めるという新たな取組みを行ってい る。海外で生産された家電製品を東京港で陸揚げした後、栃木県内の事業所まで40ftの海上コンテナを鉄道で輸送するもので、2月から本格的にスタートし た。・・・(中略)・・・今回の取組みに当たり、JR貨物と調整して東京貨物ターミナル駅〜宇都宮貨物ターミナル駅間で40ftコンテナ月間最大240本 (1日当たり12本)の輸送枠を確保。最盛期となる3月には月間483本の コンテナが東京港に陸揚げされるが、そのうちの約半分を鉄道にシフトすることに なる。・・・(以下略)・・・ |
日立物流がモーダルシフトに妙手 海コンドレージ車両を活用し、鉄道集配コストを削減 (『JR貨物ニュース』2003年10月15日号、
1面) 栃木向け海コン、半量を鉄道へ 長距離輸送では月間2万台、地場集配輸送には8万台のトラックを動かす鞄立物流は、2年半前社内に輸送システム部を設けた。自社トラックの運用状況を 把握して無駄を排除するとともに、効率的な輸送システム構築を目指すためだ。 同部の高橋末男部長は、その大きな成果として東京(タ)−宇都宮(タ)間海上コンテナ輸送の実現を挙げ、これが今後、中距離海上コンテナ輸送をモーダル シフトするのに有効な方式であることを説明した。 ◇ 同社の顧客である日立ホーム&ライフソリューション栃木事業所は日立家電製品の工場倉庫の 役割を果たしていて、タイや中国で生産した冷蔵庫やエアコン、洗濯機などが40ft海上コンテナで東京港から同事業所に運ばれている。 こうした輸送需要は最近増えているが、トレーラ輸送の増加は交通渋滞の原因になる。また東京から栃木までトレーラで輸送すると片道3時間、1台のトレー ラが1日1往復しかできず輸送効率的に課題があった。 そこで栃木に届ける海上コンテナの半量を鉄道にシフト。残る半量の海上コンテナをトレーラで運び、そのドレージの前後に鉄道に載せるコンテナの集配を行 うことにした。 それまでトレーラ運転手の実質稼働時間は、荷下ろしを含めても7時間。最低1時間の余力がある。その1時間を活用した、1台当たりの作業日程は次の通 り。 朝コンテナヤード(CY)から海上コンテナを東京(タ)へ⇒鉄道で戻ってきた空コ ンテナを東京(タ)からCYへ⇒陸上輸送する海上コンテナAを積んで栃木事業所に行く⇒栃木事業所で前日荷下ろしをした空コンテナを積み、宇都宮(タ)へ 届ける⇒宇都宮(タ)で夜中に鉄道で着いたコンテナを積み再び栃木事業所へ⇒同事業所で荷下ろしを終えた海上コンテナAを積み、東京のCYへ。 常時シャーシを空にしない、極めて効率の良い車両運用方式だ。目が回りそうにも思えるが、実際にはまだ時間的にも余裕があり、傭車を使う場合も1時間で 終えられる仕事の追加は歓迎されているという。 鉄道利用からみても、ドレージ用トレーラ活用で集配コストを削減できるので、中距離輸送だがトレーラに勝る競争力を持てた。 高橋部長は本方式を、今後、同等の距離である東京〜群馬・茨城間の海上コンテナ輸送にも応用したい考え。海上コンテナ用の荷役機械や輸送力の整備をJR 貨物に要請している。シフト可能な海上コンテナ貨物は多く「東京(タ)−宇都宮(タ)などの中距離区間に夜間往復する海上コンテナ列車ができるとなお便利」とも。 |
シ
ステム物流や物流や中長距離モーダルシフトに注力 鞄立物流 (『JR貨物ニュース 次世代物流文化特集号』2008年6月1日号、4
面) 東京港−日立AP栃木(日立アプライアンス鞄ネ木事業所)間40ft海 上コンテナの中距離モーダルシフト 1台のトレーラが持込み・持出し・陸送の3役を担い効率化 @東京港から実入りコンテナを東京(タ)へ持ち込むA前日到着していた空コンテナを東京港バンプールへ返却B東京港で実入りコンテナを載せ日立AP栃木 へ陸送C日立AP到着後、シャーシを切り離すD既に荷下ろしを終えた空コンテナの載ったシャーシを連結して宇都宮(タ)へ持ち込みE宇都宮(タ)で実入り コンテナを引き取り日立APへF日立APから空コンテナを東京港バンプールへ陸送。 発着場所と貨物駅が近い、両駅に大型荷役機器があった、海外生産が増え対象貨物が多くあったことなどが成功要因。〈2007年エコプロダ クツ大賞推進協議会会長賞〉 さらに20ft・40ftいずれにも対応するシャーシを4台導入。20ft海上コンテナで前述の運用をするためには20ftコンテナが最低1日4個必要 となるが、到着個数が少ないため従来の20ft専用シャーシでは鉄道との併用は難しかった。このシャーシの導入で20ftコンテナが1日2個あれば、シス テムに組み込めるようになった。(20ftコンテナもプラットフォームから簡単荷役可)〈2007年度グリーン物流パートナーシップ普及事 業〉 ![]() |
日立物流がモーダルシフトに妙手 海コンドレージ車両を活用し、鉄道集配コストを削減 (『JR貨物ニュース』2003年10月15日号、
1面) 鞄立物流(本社・東京、山本博巳執行役社長)は、「環境」を21世紀の企業活動におけるキーワードと考え、トラックの総台数抑制やモーダルシフト推進 に積極的に取り組んでいる。特に今年はドレージ用トレーラの有効活用により、東京(タ)−宇都宮(タ)間の中距離海上コンテナ輸送の鉄道シフトを実現、鉄 道利用量は昨年に比べ倍増した。5tコンテナ換算で月間1,000個規模である。また同方式を国内輸送に応用するため、海上コンテナ仕様の鉄道コンテナ用 ラックを集配時に使う鉄道コンテナ試験輸送を、宇都宮(タ)−福岡(タ)・広島(タ)間で計画している。 海コン仕様のラックに鉄道コンテナ 同社は海上コンテナ輸送の鉄道シフトとともに、栃木事業所発国内貨物の鉄道コンテナ化も計画している。 東京〜栃木間を往復するトレーラには、まだ余力があるとして、栃木側の仕事に鉄道コンテナ集荷を加える試みだ。 但し海上コンテナ用のシャーシには鉄道コンテナを積めない。そこで同社は海外との複合一貫輸送用に、鉄道コンテナを3個積めるラックが開発されているこ とに着目した。 このラックは海上コンテナ仕様なのでトレーラで輸送可能。また鉄道コンテナを一度に3個運べるので集荷コストを安くできる。 そのため同社は、栃木事業所から福岡へ運ぶ貨物の一部を、10トントラックから鉄道にシフトすることに。10トントラックの荷量は鉄道コンテナ3個に ちょうど納まる。福岡には、以前私有コンテナで鉄道輸送していたが片荷になるので休止した経緯もあるが、JRコンテナならば片道利用できる利点もあった。 さらに広島向けでも同様のテストを計画している。今後は鉄道コンテナを運ぶためのラックを追加製作し、本格輸送にもっていく予定だ。 |
環
境先覚の経営 第1部 運輸の挑戦@ (『日経産業新聞』2004年1月14日付、1面) 車より鉄道・船舶 CO2削減へ転換加速 (抜粋) 日立物流 「鉄道や船舶の利用はちょっとしたアイデア次第でまだまだ拡大できる」と話すのは日立物流輸送システム部の高橋末男部長。同社は昨年末、日立製作所子会 社の日立ホーム&ライフソリューション(東京・港)の栃木事業所(栃木県大平町)から福岡と広島の配送拠点に冷蔵庫などを運ぶ手段をトラックから鉄道貨物 に切り替えた。年間1,600トンのCO2排出量の削減を目指す。 日立物流の試みの目玉は、鉄道貨物で一般的な5トン積みコンテナ3個をトレーラーでまとめて運ぶ「ラックコンテナ」と呼ぶ輸送機器。栃木事業所に輸入品 を運び込むトレーラーから荷台を降ろし品物を取り出しているうちに、ラックコンテナをトレーラーに連結して鉄道貨物の駅まで一気に運んでしまう。1時間程 度のトレーラーの「遊ぶ」の時間を有効活用し、輸送費をガソリン代程度に抑制した。 高橋氏は「モーダルシフトには輸送手段の切り替えと輸送効率化を同時に達成する工夫が不可欠」と強調する。 |
31ft
級コンテナで鉄道シフト増 日立アプライアンス (『JR貨物ニュース』2006年12月1日号、1面) 日立アプライアンス鞄ネ木事業所の鉄道輸送は、同事業所の製品を主に、他事業所で製造した掃除機など家電製品を合わせて、最寄駅の宇都宮(タ)から広 島、九州の自社配送センターへ、不 定期で利用している。その際12ft級コンテナ3個積みのラックコンテナを活用しているが、3個に分割して積載すると、制約が大きい。効率も落ち、エアコンの積載時には養生材も必要になる。 物量の多い大阪の住之江配送センター向け輸送には、積載効率を上げたいと検討していたところ、王子運送鰍ゥら、今年3月に運行開始したスーパーグリーンシャトル列車「みどり号」の31ft級ウイングコンテナ利用の提案があった。 同コンテナには冷蔵庫なら3列×13で39台がぴったり収まり、上部の空きにエアコンの室内機を積み込むと、擦れや荷崩れが起こる余地がない。 日発3〜4個。月間輸送量は、冷蔵庫約2,000台、エアコン約1,000台で、導入後の関西地方への鉄道利用率は30%に上がった。 最寄駅から鉄道を利用するより、長距離集荷にはなるが、東 京(タ)発21:46−安治川口駅着翌朝5:10の「みどり号」に載せる方が、「リードタイムでもトラックとのコスト競争でも遜色がない」と栃木空調本部 生産管理部清水恵一部長は評価した。 |
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ステム物流や物流や中長距離モーダルシフトに注力 鞄立物流 (『JR貨物ニュース 次世代物流文化特集号』2008年6月1日号、4
面) 国内長距離モーダルシフト ラックコンテナ利用でシャーシを有効活用 日立AP栃木から広島と福岡向けに12ftコンテナを利用する際、12ftコンテナが3個積載可能なラックコンテナを活用し、東京港から輸入コンテナを 運んできたトレーラで宇都宮(タ)へ持ち込む。 @東京港で陸揚げされた40ft海上コンテナを日立AP栃木へ陸送するA日立APでシャーシを切り離し、実入り12ftコンテナ3個積みのラックコンテ ナを載せたシャーシを連結して宇都宮(タ)へ。駅では1個ずつコンテナ車に載せるB空コンテナ3個を引き取り日立AP栃木へC空の40ft海上コンテナを 載せ、東京港バンプールへ陸送・返却する。〈2003年国土交通省「環境負荷の小さい物流体系の構築をめざす実証実験」認定事業〉 ![]() |
![]() 1998.3幸田駅 4068コンテナ:広島(タ)〜札 幌(タ) JOTU671019_2 JOT所有 ポリプロピレングリコール専用 |
当時は
まだISOタンクコンテナの鉄道貨物輸送は珍しく、編成中でも特に目立っていた。 そして荷票は、「P,P,G:広島タ(武田薬品)→宇都宮タ(日立製作所)」と なっていた。 尚、武田薬品のPPG輸送と言えば、「新南陽→清水」で行われていたタンク車による輸送が有名であった。 この輸送は、清水駅でタンクローリーに積み替えられていたとのことだ。(Wikipedia 参照) 2001年頃に廃止になった輸送だが、これも清水の日立製作所向けの輸送だったのかもしれない。 尚、武田薬品工業鰍フPPG事業は現在、三井化学鰍ノ引き継がれている。生産拠点も三井化学滑竝荘蜥|工場徳山分工場となった。 同工場は、1962年に武田薬品工業が、化学品工場としてポリウレタン原料のTDIを生産開始したのが操業の始まりで、その後PPG、ポリマール(不飽 和ポリエステル樹脂)、POP(ポリマーポリオール)の生産を始めた。事業の成長によりTDIは鹿島工場へ、ポリマールは清水工場へ生産を移管し、現在は PPG、POPの生産工場となった。また、その間、社名も2001年の三井化学との合弁会社設立で三井武田ケミカル鰍ノ、2006年の武田薬品工業が保有 する全株式の三井化学への譲渡により三井化学ポリウレタン鰍ノ変わり、更に2009年4月には三井化学への吸収合併により三井化学滑竝荘蜥|工場徳山分工 場としてスタートした。(三井化学 webサイト) |
使
い方いろいろテツドウユソウ (『JR貨物ニュース』2004年8月15日号、3面) CTやX線装置を免振コンテナで輸送 東芝物流 ![]() 東芝物流鰍ヘ昨年末から、中央通運鰍ェ新規製造した20ftタイプの振動防止装置付きコンテナで、X線装置など医用機器を輸 送し始めた。同コンテナは、 中央通運が東芝物流の要請を受け、平成14年に開発した「フローティング・フロア・コンテナ(FFコンテナ)」を20ftタイプに大型化したもの。FFコ ンテナの実用化により、モーダルシフトの対象が、エアサスペンション付きトラックで運んでいる精密機器にまで広げられることになった。 東芝物流鰍ヘ多種の精密機器を輸送しているが、精密度にはさまざまなグレードがある。東芝物流営業企画担当の飯田敏明部長は、「中でも最も高い精密度を 要求されるのは半導体の製造装置です」と語った。 同社が平成12年秋に中央通運鰍ノ防振コンテナの開発を要請したのは、こうした半導体製造機械の鉄道を目指してのこと。エアサスペンション付きのトラッ ク輸送に限定されていた精密機器の輸送手段として、鉄道を使えるようになれば、環境面にも輸送コストの削減にも役立つ。 要請を受けた中央通運が、日本トレクス社や防振機構の専門家と共同して振動防止装置付きの12ftタイプ・FFコンテナを開発したのは平成14年だっ た。 底部に全方位の振動を吸収する宇宙ロケット用の巻きばねを取り付け、その上に免振床面が載るコンテナだ。床面と壁面との間はラバークッションで埋めて、 箱自体の揺れを床面に伝わり難くした。庫内温度の上昇を抑えるよう壁にはアルミを貼っている。 飯田部長は本コンテナを「半導体製造機械の輸送に使うには検証が不十分だが、CTスキャナーやX線装置などの輸送には十分役立つ」と評価した。 CTスキャナーやX線装置は半導体製造機械に比べると「さほど神経を尖らせずに運べる精密度」。これらの機械輸送でFFコンテナの品質データを蓄積し て、より精密度の高い製品のコンテナ輸送に繋げられると、期待し得るものだった。 しかし本体の装置だけならばさほど大きいないが、X線やCTの装置にはさまざまな周辺機器が伴う。4トントラック輸送をモーダルシフトするにも、 12ftタイプコンテナでは容積的に不十分だった。 そこで東芝物流は16年度の国土交通省モーダルシフト実証実験の認証を受けて、20ftタイプのFFコンテナを2個製造し、栃木県の大田原市にある東芝 グループ会社が製造したX線装置などの医用機器を、今春から宇都宮(タ)発札幌(タ)・福岡(タ)着で鉄道輸送し始めた。 年間輸送需要は札幌・福岡行き合わせて325 トン。新製したFFコンテナ2個は、月に4、 5回ずつ札幌へ福岡へとフル回転。稼働以来、荷痛みもなく免振性の高さが確認されている。 営業部門から注文を受けて輸送するが、病院などの施設には直送せず、コンテナ納入先は、東芝物流の医用機械専門物流センターだ。医用機械は専門スタッフ が設置・起動にも立ち会うので、物流センターから担当者と機材を揃えて納入する方が効率的だからだ。 嫌うのはどんな振動か 最近、鉄道輸送時の振動防止策としてコンテナ車にエアサスペンションを使ったら、という意見もある。 そこで飯田部長に「エアサスペンションを付けたコンテナ車で、振動防止装置付きコンテナを運べば、鉄道輸送時の防振効果が高くなるのではないか・・・」 と尋ねたが「1+1=2」と、簡単にはいかないらしい。 「振動というのは複雑なもので、ふたつの振動装置を合わせるとかえって共振が起きて逆効果を生むことがあるそうです。ですから防振コンテナを集配すると きも、エアサス車を使わないくらいです」と、飯田部長は説明した。 振動そのものにさまざまな種類があり、鉄道輸送時の振動とトラック輸送時の振動も、決して同一ではない。 精密機械の範疇に入らない一般貨物でも、特定の振動に思いもよらぬ影響を受ける場合がある。荷痛み防止で重要なのは、振動を抑制することともに、貨物に 悪影響を与える振動の種類を知ることのようだ。 |
日韓RAIL-SEA-RAIL(R-S-R)サービスで宇都宮(タから医療システムをソウル
(儀旺ICD)へ (『JR貨物ニュース』鉄道と国際物流特集号、2007年11月1日号、1面より抜粋) 東芝メディカルシステムズ 東芝メディカルシステムズ鰍ヘ、医療システムのソフトウェア開発・製造について米国始め、インド・中国などアジアにも開発製造拠点を設けているが、生産 の最終工程は基本的に栃木県大田原市の本社で行われる。 世界的にもシェアを伸ばしている同社は、国内用と輸出用の割合がほぼ半々。世界中に輸出しているため、輸送コスト削減が重要な意味を持つ。輸出は航空貨 物6割、海上4割。韓国向けに限ればエア3割、船7割である。 東芝メディカルシステムズ鰍ヘ東芝物流鰍ニ共に国内費用・海外輸送費のみならず欧州・米国現地法人のロジ費用までも含めたグローバルロジスティクス改善 を推進している。 「今春、新聞でR-S-Rサービスについて知りました。最初はエア+1日というリードタイムでコストが安い点と、環境負荷低減が図れる点に興味を持ちま した」とSCM統括センターSC企画推進部ロジスティックス担当の山田宏グループ長は話す。 同サービスは、国内をJR貨物で宇都宮(タ)−福岡(タ)、 博多港〜釜山港はカメリアライン航路をフェリーで運行、韓国内は釜山鎮駅−儀旺ICD(ソウル近郊)を韓国鉄道で輸送するルートを、4日で結ぶ。 東芝メディカルシステムズの場合、ソウル市内の代理店へ納入するが、韓国への輸送を1回鉄道にシフトすると(12ft級コンテナ1個に超音波診断システ ム6台積載の場合)、CO2排出が3トン削減できると試算している。さらに東芝グループはCO2ダイエットの協賛企業として「一人1日1kgCO2削減」 運動を社内外に向けて紹介し取り組みを応援している。「現在は比較的小型の超音波診断システムが中心ですが、今後はX線システム、CTスキャナー、MRI など大型システムも検討しています」。 また山田グループ長は「カメリアラインはデイリー運行で、輸送チャンスが多い。欠航も殆どありません。貨客船であるためコンテナ船に比べて入出港のスケ ジュールが正確です」とR-S-Rサービスの利点を上げた。 物流を担う東芝物流兜ィ流技術部包装技術担当の中津川宏主任は「振動計を入れて実際に韓国まで運びました。3回ほど輸送していますが、振動対策が必要だ と感じています」という。 精密機器ということもあり、国内では主に九州と北海道向けに、中央通運鰍フ20ft級防振コンテナを運用している。 一方、R-S-Rサービスでは12ft級JRコンテナを使用する。そこで、振動の問題をクリアすべく検討しているのが梱包の強化。強化といっても入れ物 を頑丈にするのではなく、梱包と製品の間に特殊なゴムを挟み、振動を吸収する方法だ。このゴムは面積あたりの耐荷重が決まっており、床側数カ所に置く。テ スト輸送では振動が4分の1以下に抑えられたという。 「この特殊ゴムによる防振梱包を、将来的には輸出用だけではなく国内にも使いたいと考えています。防振コンテナは現在2個しかないの で、輸送需要が発生したときに手元にないこともあります。防振梱包であれば普通のコンテナでも同等の効果が期待できますから、国内の輸送範囲も広がるはず です」。 |
LED
照明製品等の拠点間輸送 北海道・九州向けを鉄道にモーダルシフト 東芝ライテック (『JR貨物ニュース』2010年2月15日号、1
面〜2面より抜粋)![]() 現在、LED照明は店舗・施設用などを中心に伸張している状況で、従来型の照明製品は依然大きなウエイトを占めている。 東芝ライテックは管球製品と呼ばれる家庭用の電球や蛍光灯に加え、店舗やオフィス用の電材系製品、スタジオや劇場、トンネルなどの照明、また照明システ ムなど幅広い分野で多彩な製品を揃え、品目総数は17,000(東芝物流扱い)を数える。 管球製品の約5割、住宅照明の3割は家電量販店などで販売しているBtoC商品だが、全体の8割以上が建設現場や工事店に納入するBtoB商品だ。 これら製品を、横須賀(神奈川)、鹿沼(栃木)、長井(山形)の自社工場と沼津(静岡)、つくば(茨城)等の協力工場で製造。鹿沼・沼津・つくばの工場 倉庫を後方倉庫としながら、北海道(札幌)・関東(千葉)・関西(大阪)・九州(福岡)のデリバリー倉庫に全製品を在庫させ、午後2時までに受注した製品 を、翌朝8時に納入する体制をとっている。 建設現場などに納入するBtoB製品については1週間前からオーダーを受け付けているが、間際に製品が確定することも多く電材業界は翌朝8時の届け を前提に動いているという。 このため3カ所の後方倉庫から北海道・関東・関西・九州のデリバリー倉庫に向け、毎日オーダーに応じた在庫供給を行っている。このうち鹿沼・沼津後方倉 庫の北海道・九州向け輸送を、昨年同社はトラックから鉄道コンテナ輸送にモーダルシフトした。 荷量の比較的少ない北海道向けは12ft級のJRコンテナ、九州向けは 31ft級コンテナを基本に、荷量が多い日にはJRコンテナで調整する。鹿沼後方倉庫の発駅は宇都宮(タ)、沼津後方倉庫は沼津・静岡貨物両駅から、札幌(タ)と福岡(タ)へ輸送している。これにより同社の蛍光灯製品であるネオシ リーズ・メロウシリーズやLED照明製品のE-COREシリーズは、昨年10月、エコレールマーク商品の認定を受けた。 北海道向けの利用運送事業者はティーエルロジコム梶BBtoB商品の場合も、オーダーは1個単位。伝票で確認しながら積み、完了後、もう1カ所の倉庫に 回り満載にしてから宇都宮(タ)に向かう。 九州向けの利用運送事業者は日本通運梶Bトラックにはドライバーが1人で3時間くらいかけて積むが、エコライナー31は2人で積込む時間を半減させてい る。 ![]() |
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1998.3
敦賀港駅 U51A-30013 増田運送鰹蒲L 日本電気硝子蒲pコンテナ コキ100系積載限定 敦賀港−宇都宮(貨)専用 荷票は「空コン:宇都宮(タ)(松下電器)⇒敦賀港(増田運送)」 |
1998.3
敦賀駅 U51A-30006 増田運送鰹蒲L(空:宇都宮(タ)⇒敦賀港) 日本電気硝子鰍フブラウン管輸送用コンテナを多数積載したコンテナ列 車。硝子メーカーの有蓋コンテナは珍しく、存在感抜群であった。 |
発
駅 |
発
荷主 |
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宇都宮(タ) |
松下ロジスティクス渇F都宮 |
テレビ |
福岡(タ) |
松下ロジスティクス樺}紫野 |
30ft日本通運潟Rンテナ 2002年10月〜2003年1月に開始 |
大阪(タ) |
住設機器工場(奈良県大和郡山) |
住設機器 |
宇都宮(タ) |
松下ロジスティクス渇F都宮 |
30ft日本通運潟Rンテナ 2002年10月〜2003年1月に開始 |
発
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着
荷主 |
コ
ンテナ |
宇都宮(タ) |
松下ロジスティクス渇F都宮 |
テレビ |
大阪(タ) |
松下ロジスティクス叶ロ津 |
U47A 松下ロジスティクス梶@2003年1月頃開始 |
梅小路 |
冷蔵庫工場(滋賀) |
冷蔵庫 |
宇都宮(タ) |
松下ロジスティクス渇F都宮 |
U47A 松下ロジスティクス梶@2003年1月頃開始 |
発
駅 |
発
荷主 |
品
目 |
着
駅 |
着
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コ
ンテナ |
宇都宮(タ) |
シャープ鞄兼本LC |
液晶テレビ |
大阪(タ) |
シャープ叶シ日本LC藤井寺 |
U47A 日本通運梶@エコライナー31 |
大阪(タ) |
シャープ叶シ日本LC八尾 |
冷蔵庫 |
宇都宮(タ) |
シャープ鞄兼本LC |
U47A 日本通運梶@エコライナー31 |
使
い方いろいろテツドウユソウ 潟Aィビィシィ IBC関東 (『JR貨物ニュース』2005年2月15日号、3面) エアコン部品を札幌(タ)へ 20ftタイプ30Bコンテナで 潟Aィビィシィ(本社・大阪、弓場治社長)は、主に因幡電機産業鰍フ物流を請け負う物流企業として14年前に創業した。北は北海道から南は沖縄まで全国 展開している。現在は札幌・東京・下館・名古屋・大阪・奈良・福岡にある因幡電機産業の工場・倉庫及び物流センターの入出庫管理と、流通管理等を行う。ま た、奈良には自社の物流センター及び工場を持つ。一方、東大阪と兵庫に独自の物流拠点を持ち、その他の企業を対象とした3PLも展開している。 茨城県下館市にある潟AィビィシィのIBC関東では、因幡電機産業鰍ェ製造したパイプカバーやダクトカバー、被履銅管など、エアコン用部品を札幌に向け て発送しているが、3年前から鉄道を使い始めた。鉄道利用のきっかけについて、同社の弓場博充専務取締役に話を聞いた。 「当社でもISO14001に取り組んでおりますので、モーダルシフトを考えました。選択肢は鉄道と船。船は台風などで海が荒れるとすぐ欠航になります から、スケジュールが確実で、なおかつコストメリットのでる鉄道を選びました。鉄道なら、トラックのような事故の可能性も極端に少ないですから」と弓場専 務は説明する。 同社で検討しているところにJR貨物の営業支店からアプローチがあり、信頼関係を築けたこともあって利用に繋がった。 荷札を色分け 同社は宇都宮(タ)から札幌(タ)へ、20ftタイプのJRコンテナを中心に12ftと合わせて、週2回ほど 利用している。 「北海道向けは、ほぼ100%コンテナ輸送です。また3ヵ 月に一度、棚卸しで出荷できない時などには、着駅留置を利用 しています。事前に多く出荷して駅に留置することで、少しずつ納入でき便利です」とIBC関東の関口マネージャーは話す。 出荷は、2、3件のお客様向けの製品を積み合わせている。トラックの場合は積み込んだドライバーが積み下ろしもするため、記憶を頼りに荷を振り分けられ るが、鉄道コンテナの場合は発着で利用運送事業者が違う。そこで、荷物を間違えないよう、同事業所でが荷札をお客様毎に色分けしている。 「手間はかかりますが、配達の間違いはなくなりました」と弓場専務は話し、「仕事はきちっとしているし、輸送品質にも問題ない。何かあった時にはすぐ フィードバックもある。情報伝達が速いですね」と評価する。 20ftの増備を エアコンの部材で多いのは、室外機と室内機を接続する管とそれに付随する部品で、製品は箱入り。コタツ大の箱に入るコイル状の銅管は家庭用に、長さ4m (底面積は15×20cm)の直管はビルなどに設置される。 関口マネージャーは「12ftコンテナでは4m長の部材が収まらない。できれば20ftタイプのJRコンテナ(10トン)を利用したいのですが、数が少 ないそうで、使えないこともあります」。 20ftの30B形式コンテナは宇都宮(タ)でも数個を常時運用し ているが、必要数に対して足りないのが現状だ。 「JR貨物のメインは、12ftコンテナですね。当社では長物の輸送が多いので、もっと20ftコンテナの数が充実していれば、より使いやすいのです が」弓場専務は語った。 |
![]() 1999.3 宇都宮(タ)駅のJT専用線 |
![]() 2005.12 宇都宮(タ)駅のJT専用線 |
SPOT
LIGHT サントリービジネスエキスパート株式会社 (『MONTHLYかもつ』2009年7月号、16〜18頁) 梓の森工場配送センターの大阪向け輸送を鉄道シフト 今年4月に設立されたサントリービジネスエキスパート鰍ヘ宣伝・デザイン、品質管理、技術開発、調達・物流など、サントリーグループ各社に共通する業務 を担う会社です。同社のSCM本部物流部はグループ全体の物流を統括しており、全国の配送センターに関して区間ごとに輸送の効率化、モーダルシフトを進め ています。 栃木県にあるサントリー酒類活イの森工場は、国産ワイン・酎ハイ・焼酎の生産とウイスキーの瓶詰めを行っており、アイテム数は600以上になります。併 設する梓の森工場配送センターは東日本を配送エリアにしていますが、西日本エリアで生産されていない製品を大阪の配送センターに供給する役目も担っていま す。梓の森工場配送センターは昨年12月より、大阪の配送センター向けトラック輸送の一部を鉄道コンテナにシフトしました。宇都宮(タ)−大阪(タ)間で、 月〜金曜日は1日に12ftコンテ ナ平均8個を出荷しています。 「環境負荷の削減としてCO2削減はもとより、昨年の軽油高騰もあり、JRコンテナの利用を検討してきました。調査やシミュレーションを行って、梓の森 工場配送センターからの鉄道利用を始めました」とSCM本部物流部の小林章浩課長は経緯を説明しました。 物流部の塚田哲也さんは「安定した物量のあるルートはできるだけ鉄道輸送にシフトしたいのですが、やはりコストとの両立が重要となります。また本来 31ftコンテナを利用し、往復輸送を図りたいのですが、グループ内に大阪から宇都宮へ荷物が少なく、12ftコンテナを使わざるを得ません。他社様と共同して31ftコンテナを利用できればよいと考えています」 と話しました。 小林課長は「圧倒的にトラック輸送が多い中で、増トン車やトレーラによる大型化をはかり、効率的な輸送とCO2削減の取組みを行っています。よりCO2 排出量の少ない輸送モードという点でも鉄道コンテナの導入拡大を進めたいと思っていました。鉄道輸送の場合は安定的に物量があることも必要です。どんな路 線でどんなルートをシフトしていけるのか、コストも踏まえていくつか実行可能なルートを検討していきます」と今後の展望を交えて話しました。 顔の見える営業を大切に JR貨物宇都宮営業支店 宇都宮営業支店の営業エリアには80以上の工業団地があり、宇都宮(タ)はさまざまなお客様の荷物を出荷する拠点です。これからの季節は飲料の出荷が増 えます。 サントリーグループの商品も最盛期を迎えるのでコンテナを安定的に供給するように駅と連絡を取りながら対応しています。 また、今春のダイヤ改正で大阪向けの輸送力を増強しまし た。サントリービジネスエキスパートが利用している4062列車は、19時15分締切、同58分発で、大阪(タ)到着は翌朝6時35分です。 また同駅は札幌方面へのニーズが多いので、輸送力確保に努めています。 種田智之支店長は「お客様への打合せ等は、できるだけ電話ではなく訪問するようにしています。お客様のお話をよく聞いて、かゆい所に手が届く提案・営業 を心掛けています。顔の見える営業が一番大切です」と話しました。 |
コ
ンテナ輸送は、動く倉庫 環境面でも利
用促進 カゴメ株式会社は、全面的に一貫パレチゼーションを推進中で、特にコンテナの利用も盛んな会社。 今回は那須工場の野菜系ジュースのコンテナ利用を紹介。同社は現在、“野菜と暮らそうカゴメ”キャンペーンを展開中で、ヘルシーブームとあって野菜系 ジュースが今人気商品。特に女子高生には、カプサンチン(赤ピーマン&フルーツ)が大人気とか。 宇都宮貨物ターミナル駅などから名古屋・大阪方面へ1日50個ほ ど、夏場には80〜90個、最大時には100個ほどのコンテナ利用になるという。 コンテナ利用のメリットは、リードタイムが正確で動く倉庫ともいえ、環境面からもモーダルシフトする必要があり、長距離輸送には、コンテナを多用したい ということだ。コンテナ利用に当たっては、JPRのパレットに積んだ商品にストレッチフィルムを巻いて荷崩れ防止を施し、一貫パレ輸送されている。 ![]() ![]() ▲コンテナへ積み込まれる各種ジュース製品 |
特
集 明日は一貫パレで! 和光堂梶@物流拠点集約を機にパレット化で競争力強化 (『JR貨物ニュース』2000年9月1日号、6面) 乳幼児用食品や薬粧品・業務用食品等を扱う和光堂鰍ナは今年4月より、同社栃木工場から岡山県井原市に新設された物流拠点へ送る鉄道貨物をパレット化し た。トラックとの競争力を維持するための効率化対策である。 これについての経緯を同社生産部物流担当の今堀誠一氏に聞いた。 今年4月〜 コンテナ利用維持 栃木工場から岡山の新拠点へ トラックにあわや全面シフト 同社は東京・大阪・静岡・栃木に工場を持ち、そのうちの栃木工場ではコーヒー・ココア・シチュー・育児用粉乳など、主として粉末状の製品を生産してい る。同工場では、昨秋、岡山に新しい物流拠点が完成するまでは大阪や福岡の物流拠点への製品輸送や、北海道ほか長距離のユーザー直送に、年間およそ700 個の鉄道コンテナを利用していた。 ところが昨年10月、岡山県井原市に新設した配送センターに、同社は大阪と福岡の物流拠点を集約。それに伴い栃木工場から岡山新センターへの製品輸送の 全面的な大型トラックシフトが検討された。 しかしそれでは栃木工場の鉄道コンテナ利用が、不定期に発生するユーザー直納の製品輸送のみに激減してしまう。そこでコンテナ発送業務を担当している東 武運輸鰍ニJR貨物宇都宮営業支店は、同社に鉄道コンテナ輸送の見直しを働きかけて、パレット化により積載効率と作業性を向上し、競争力強化を図った。 ![]() T11型自社パレットで その対象製品が育児用粉乳だ。これが選ばれたのは、ケースがT11型パレットに最適の大きさで、重量もちょうど10kgだったからである。 写真で判るとおり、コンテナに二段積みで12パレットが殆ど隙間なくぴったり収まり積載効率が極めて高い。またこのため、ストレッチフィルム以外の緩衝 材を一切必要とせず、荷崩れ防止策も不要で、余分なコストもかからないとして今年4月、コンテナのパレット化が実現した。 コンテナは宇都宮(タ)−東福山駅間を鉄道輸送する。東福 山には翌日夕方着、同駅から岡山県井原市の配送センターまで約10kmだ。 ただ工場内の配送センター倉庫では1パレットに8面×6段で計48ケース積んでいるのだが、このままコンテナに二段積みすると、背高タイプの19形式コ ンテナでも高さがぎりぎり。隙間がなさ過ぎて入れ難いため、積込みの際に手作業で一段減らしている。これにより運用するコンテナの形式限定は不要になった が、段カットに手間がかかる点は今後の改善課題だ。 パレット 紛失防止を重視 和光堂が配送拠点間での一貫パレチゼーションに使用しているパレットは全て自社のT11型。以前は1,300×1,000mmという同社の製品に適した 独自の大きさのものを用いていたが、10年程前から東京工場を皮切りにT11型への変更を進め、栃木工場でも昨年切替えを完了した。 今堀氏は、「パレット輸送は作業の効率性が高いので拡大していきたいが、パレットの紛失はとにかく避けたい」と語る。そのためパレットのやり取りを伝票 で確実にチェックできる同社の物流拠点間でしかパレット輸送を行っていない。 一方、同社は効率的なパレット運用を目指して、十数年前、P研(T11型パレット共同利用推進会・加工食品業界が中心となり、日本パレットレンタル梶 JPRのレンタルパレットを使い得意先に出荷したパレットを共同で回収するシステムを運営している)に参加。その後、トラックでは同システムにより一貫パ レチゼーションが一部実現しているが、P研の協力卸店でないユーザーへ直納する場合は、依然ばら積みだ。 ユーザーの方から「パレット輸送してほしい、管理はこちらできちんとするから」と言ってくれる場合もあるが、実際にうまく回収できたことはほとんどない という。 今後、同社が一貫パレを推進させるには、コンテナで直送している大口のユーザーと、パレット管理システムを構築できるかどうかが鍵となっている。それが 実現すれば、「鉄道コンテナでの一貫パレチゼーションが増える可能性もあるだろう」と今堀氏は話した。 |
モー
ダルシフト 株式会社神戸製鋼所 真岡製造所 (『MONTHLY
かもつ』2008年9月号、7〜10頁) 専用無蓋コンテナでアルミコイル輸送を鉄道シフト ![]() ![]() 叶_戸製鋼所のアルミ・銅カンパニーの1つ、真岡製造所は、平成19年度グリーン物流パートナーシップ会議において、「パートナーシップによる叶_戸製 鋼所アルミニウム製品をJR専用私有無蓋コンテナを使用してのモーダルシフト省エネルギー事業」が推進決定され、同事業によりコンテナを3個製作し運用し ています。 神戸製鋼所の真岡製造所では、アルミ圧延品などの製品を月間26,000トン製造しています。溶解したアルミの地金を複数回の圧延工程にかけ、薄く延ば したアルミの圧延品は、半分が缶ビールなどに使用される缶材のコイル、残りの半分は自動車用パネルやクーラーのフィン材などに加工されます。 グリーン物流パートナーシップ普及事業の取組みについて、真岡製造所総務部・資材室の佐藤光男物流グループ長は「当社の物流はトラック97%、鉄道 2%、内航船1%です。各事業部で改正省エネ法対策に取り組んでいますが、330km超でなければ鉄道に転換する効果が無いので、大阪・九 州向けの缶材を モーダルシフトしました」と説明しました。 この事業では神戸製鋼所を中心に、芳賀通運梶AJR貨物、到着側の轄通、西久大運輸倉庫鰍ェパートナーシップを組んでいます。真岡製造所で作られたコ イルを専用パレットに載せて近くの芳賀通運松山倉庫へ一旦運 び、20ftの私有無蓋コンテナに積み付けて宇都宮(タ)か ら大阪(タ)・北九州(タ)へ鉄道 輸送します。 鉄道で輸送するアルミコイルは1つの重さが最大で9tで、高さのある製品です。しかも水分を嫌うので、屋根が無いとシート掛け等が必要となりますが、少 しでも高さを有効に使うため、無蓋コンテナが採用されています。輸送品質やシート掛けの方法・手順の確認など、試作コンテナによるテスト輸送が繰り返し行 われ、本格的に輸送が始まったのは今年4月です。「品質的にも問題ありません」と佐藤グループ長は評価しています。 「環境に対する取組みは我々企業としての社会的責任です。トラックよりコンテナの方が高くなりますが、改正省エネ法対策としてある程度のコストアップは やむを得ないというのが企業としての判断です。毎日相当量の出荷があるところの近くには貨物駅が無いなど、現状では条件がなかなか噛み合わないのですが、 今後も鉄道利用についての検討は続けていきたい」と佐藤グループ長は話しました。 真岡製造所では、7年前から12ftコンテナも利用してい ます。山口県下松市の主要顧客に、宇都宮(タ)から新南陽駅着で月20〜25個のコンテナを使 い、コンピューターのハードディスクの素材を輸送していま す。 佐藤グループ長は実際にコンテナの製造現場を訪れ、トンネルの高さ制限や重量の分散について勉強されました。積む製品が1つの場合、どうしても集中荷重 になるので、コンテナ中央部に重量を分散させる専用の架台を作りました。 ![]() 栃木県宇都宮市の南方に位置する宇都宮(タ)は、周辺に工業団地が点在し、各企業の物流拠点としての役割を果たしています。また、羽生ORSと矢板 ORSの拠点駅でもあります。神戸製鋼所さんが大阪向けに利用する4062列車は19時42分に出発し、翌朝7時30分に大阪(タ)に到着します。北九州 (タ)へは22時10分発、翌日20時40分着の2060列車に積載されています。 |
年 月 |
事 項 |
1877(明治10)年 |
古河市兵衛が栃木県で足尾銅山の経営を開始する(古河機械金属学ebサイト) |
1905(明治38)年 |
個人経営から会社組織に変更し、「古河鉱業会社」とする(古河機械金属学ebサイト) |
1906(明治39)年 |
栃木県日光の細尾発電所が完成する(古河機械金属学ebサイト) |
1906(明治39)年 |
日光電気精銅所開設(古河電工学ebサイト) |
1911(明治44)年 |
古河合名会社に組織を変更する(古河機械金属学ebサイト) |
1918(大正07)年 |
古河合名会社の鉱業部門を独立して、古河鉱業鰍設立する(古河機械金属学ebサイト) |
1920(大正09)年 |
横浜電線製造鰍ニ古河鉱業鰍フ所属工場であった日光電気精銅所を合併 し、古河電気工業鰍設立(古河電工 webサイト) |
1933(昭和08)年 |
古河電気工業鰍ェ栃木県日光 市にアルミニウム 製板工場を完成(古河スカ イ学ebサイト) |
1937(昭和12)年 |
古河電気工業鰍ェ栃木県日光 市に軽合金鋳造、 管棒工場を完成(古河スカイ学ebサイト) |
1944(昭和19)年 |
古河電気工業鰍ヘ栃木県小山市に小山工場を設立、終戦に伴い小山工場は 鋳物工場として再 開(古河電工学ebサイト) |
1952(昭和27)年 |
古河電気工業鰍ヘ日光水尻工場を新設(古河電工学ebサイト) |
1959(昭和34)年 |
古河電気工業鰍ヘ米国アルコア社との共同出資により古河アルミニウム工
業鰍設立。 日光 水尻工場及び小山工場をこれに移管(古河 電工学ebサイト) |
1961(昭和36)年 |
古河電気工業鰍ヘ栃木県小山 市に押出総合工場 が完成(古河スカイ学ebサイト) |
1971(昭和46)年 |
古河電気工業鰍ヘ伸銅部門を分離独立させ古河金属工業鰍設立。 翌年2月、日光電気精銅 所などをこれに移管(古河電工学ebサ イト) |
1972(昭和47)年 |
古河電気工業鰍ヘ栃木県宇都 宮市に日本で唯一 のアルミ専用のカラー塗装工場が完成(古河スカイ学ebサイト) |
1981(昭和56)年 |
古河電気工業鰍ヘ古河金属工業鰍合併(古河電工学ebサイト) |
1989(平成元)年 |
社名を古河鉱業鰍ゥら古河機械金属鰍ノ変更する(古河機械金属学ebサイト) |
1993(平成05)年10月 |
古河電気工業鰍ヘ10月1日をもって古河アルミニウム工業鰍吸収合併 (古河電工学ebサイト) |
1998(平成10)年01月 |
古河電気工業鰍ニスカイアル ミニウ ム鰍ェ、アルミニウム事業についての業務提携を開始(古河スカイ学ebサイト) |
2003(平成15)年10月 |
古河電気工業褐y金属カンパニーとスカイアルミニウム鰍ェ合併し、古河 スカイ鰍 設立(古河電工学ebサイト) |
今月のお
客様 (『MONTHLYかもつ』2008年1月号、16頁) 古河物流株式会社 日光支社 北海道や九州に伸銅品などをコンテナ輸送 ![]() 古河物流鞄光支社は、古河電工グループの銅製品と同グループ企業古河スカイ鰍フアルミ製品の物流を担っています。 輸送する製品は伸銅品といわれている銅の条(コイル)、棒、線、及びアルミの条、板などで、月間の全出荷量は約8,000トンです。コイル状の製品は鉄 ラックに立てて積む、パレットに寝かせて積むなど、荷姿だけで50種類ほどあり、養生はそれぞれの製品に応じた方法を取ります。 鉄道利用を始めてから20年ほど経ちましたが、現在は宇都宮(タ)から北海道(札幌(タ))と九州(北九州(タ))向けを中心に、 5tコンテナで月間120個前後の輸送があります。札幌・東北・関東・名古屋・ 関西・九州に物流センターを設けていますが、コンテナ輸送はユーザー直送で の利用が多いそうで す。 輸配送グループの小池真グループ長は「ダイヤ通りに動いている鉄道輸送は、着時間が正確で、リードタイムが読みやすい。トラックに比べ、運行管理もしや すいです」と評価しました。 大澤直幸支社長は「お客様はモーダルシフトへの関心が高いので、物流事業者として協力体制で臨みたいと思います。運賃や納期が見合うか、危機管理はどう かなどの課題が挙げられますが、良好な輸送品質でお客様に製品を届けることがポイントですから」と話し、「同方面の製品を積み合わせるなど、効率良い輸送 ができればもっと鉄道利用が増えると思います」と締め括りました。 |
特
集 今、鉄道コンテナは。新しい輸送システム 古河物流梶@長尺物輸送に試す (『JR貨物ニュース』 2001年1月15日号、3面) 九州の配送先は2ヵ所 古河電工鰍フ物流子会社である古河物流鰍ヘ、現在、日光工場で生産している板材等を20ftJRコンテナで、宇都宮(タ)−浜小倉間テスト 輸送中だ。 同工場では従来から電線等を12ftコンテナで各地に鉄道輸送しているが、長さが4m位あって12ftコンテナに積めない板材も鉄道転換したいと、 20ftタイプの30Aコンテナを利用した。30Aコンテナの内寸は幅2323×長5955×高2178mmで長尺ものも、十分積載できる。 ただ板材ばかりで30.3立方メートルの容積を満たすには、オーダー単位が小さい。そのため古河物流は、同社の物流拠点や特積み貨物のトラックターミナ ル、またユーザー各社など同じ九州向けでも複数にわたる配送先の貨物を別々に発送せず、2ヵ所分を30Aに積み合わせることにした。 その結果、長尺ものばかりでなく、通常なら12ftコンテナに載せる銅線なども積み合わせている。ドラム形の銅線はそれぞれ専用パレットに固定している ので、初回の配達を終えた後も荷崩れ等の問題はない。また配達先別に積込み時、積載位置を分けるほか、製品伝票でも確認している。 |
栃木−大阪間の銅製品輸送 往復、鉄道コンテナに JR貨物など5社
ソリューションチーム第1号 (『交通新聞』2008年10月10日付、1面) JR貨物は8日、大阪貨物ターミナル駅構内で「社団法人日本電線工業会31ftコンテナ鉄道輸送出発式」を開催した。昨年7月に策定した「JR貨物によ る輸送品質改善アクションプラン」に基づき、同社と関係顧客、利用運送事業者の3者で立ち上げた「ソリューションチーム」の第1号成果案件で、日本電線工 業会の協力により、古河電気工業と住友電気工業がこれまで別々にトラックで片道輸送していた栃木−大阪間の銅製品輸送を、31ft大型コンテナを利用して 鉄道の往復輸送に切り替える。同業他社間の協力による鉄道への往復モーダルシフトは今回が初めて。 アクションプランは、昨年3月に国土交通省に設置された「JR貨物による輸送品質改善・更なる役割発揮懇談会」において、荷主業界や利用運送事業者から 寄せられた意見や要望を反映させた。顧客ニーズを反映するための取り組みや、輸送枠を取得しやすくする仕組みづくり、安全・安定輸送の実現の3本柱から なっている。 このうち、同社単独で解決できない課題については、同社と関係顧客、利用運送事業者の3者でソリューションチームを立ち上げ、三位一体で解決に当たって いる。 今回の取り組みは、古河電工、住友電工、JR貨物、合通、東武運輸の5社による共同事業。これまで、古河電工は日光で製造した伸銅品を尼崎へ、住友電工は大阪で製造した銅伸線を宇都宮へ、それぞれトラックで運んでいたが、両社が単独で鉄道 にモーダルシフトすると、帰りの荷物が確保できないため、実現が困難だった。 そこで、ソリューションチームでは、31ft大型コンテナを利用して両社の輸送を組み合わせるラウンド輸送(往復輸送)を計画。古河電工日光事業所からの荷物は、宇都宮貨物ターミナル〜大阪貨タ間を鉄道輸送し、尼崎の大阪事業所に運 ぶ。 荷物を降ろしたトレーラーは、住友電工大阪製作所(此花)に行き、製品を積んで大阪貨タ〜宇都宮貨タ間を再び鉄道輸送。住友電工産業電線の宇都宮工場へ搬入し、空のトレーラーは再び古河電工日光事 業所に向かうというサイクルを繰り返す。31ft大型コンテナは利用運送事業者が2個新製した。 年間輸送量は、両社合計で5,900トン。従来のトラック輸送に比べて、二酸化炭素(CO2)排出量は年間242トン削減する見込み。CO2削減量は、 同工業会会員の物流部門における2006年度CO2排出量実績の約0.5%に当たるという。 出発式には、宮澤幸成JR貨物常務・関西支社長、杉野彰同常務執行役員・ロジスティクス本部副本部長・営業部長、森住勝一日本電線工業会専務理事ら関係 者約30人が出席。テープカットに続き、北尾建史大阪貨タ駅長の出発合図でコンテナを積んだ列車を送り出した。 ![]() (「ソ リューションチーム」の取り組みについて の別紙1より抜粋)(JR貨物 2009年1月15日) |
![]() 1998.3敦賀港駅 UM13A-101 日本環境鉄道輸送鰹蒲L |
品目:シュレッダーダスト 宇都宮タ(真荷主:中田屋 通運事業者:日本環境鉄道輸送) ↓ 敦賀港(荷受人:潟zウユウ キンキクリーンセンター) 中田屋鰍フ栃木県内の拠点としては、グループ会社のNNY鰍ェある。 所在地は、那須事業所:栃木県大田原市下石上1505-11である。(同社web) 潟zウユウは詳細不明。キンキクリーンセンターは産廃処理施設の違法増設を行い、処理業の許可取り消しなどの行政処分を受けたことから経営が悪化し、 2002年に事実上倒産した。(『中 日新聞』2007年3月13日付) 1996年10月に越谷〜敦賀港でトヨタ自動車のシュレッダーダストを処理場へ運ぶ鉄道コンテナ輸送を開始した。(『交 通新聞』1996年10月16日付、『読売新聞』1997年2月22日付) 当初はシュレッダーダスト専用の20ft私有コンテナ33個で開始した。1997年6月以降に輸送が本格化し、輸送量が伸び始め1998年度初めの時点 で越谷(タ)から6個、宇都宮(タ)から2個が発送されてい る。 (『運輸タ イムズ』1998年4月13日付) ※鈴木康弘氏が運営するwebサイト「日本の鉄道貨物輸送」 を参照させて戴きました。 |
![]() 1998.3西小坂井駅 潟с}ゼン所有のUM11A形 が6個積載 |
![]() 1998.3西小坂井駅 UM11A-47 潟с}ゼン 所有(1996年6月製造) |
![]() 1998.3西小坂井駅 UM11A-47 燃殻:宇 (タ)→四日市 |
この時は
潟с}ゼン所有のコンテナは以下を確認した。 UM11A-30、32、41、47、49、67 1999年3月、2002年1月に四日市駅で潟с}ゼンのUM11Aコンテナは 目撃したが、2004年12月に四日市駅を訪問した際には見当たらず。 それ以降も目撃はできず、輸送は中止になったようだ。 株式会社ヤマゼン 本社所在地:三重県伊賀市治田字しでノ木2441番地の1 設立:昭和47年12月 資本金:9,000万円 (同社webより) |
札
幌(タ)行き増発 ヤマト運輸 (『JR貨物ニュース』2003年5月15日号、4面) ヤマト運輸の宇都宮コンテナ営業所では、昨年7月から、毎日30ftコンテナ1個を北海道向けの特積み貨物に使い始めたが、輸送が順調に推移したため、 さらに今年の3月からもう1個30ftコンテナを増発するに至った。 宇都宮(タ)の札幌(タ)行き締切り時間は午前4時。各方 面から集めた貨物を取りまとめて載せるため、この4時という時間、非常に「いい時間」だ。 しかし札幌(タ)着が翌日の午前2時前後で、配達時間ぎりぎり。あと1時間でも早く着けば、旭川や帯広方面行きの貨物を載せられるのだが。 宇都宮コンテナ営業所は利用開始前の1年間、列車の運行状況をチェック、確認してから利用に踏み切った。その1個目の実績を認め、さらに増発した 30ftコンテナ。今後の輸送改善によっては、もっともっと増える可能性を秘めている。 また「新規取引先拡大はもちろん、お客様の立場に立った輸送を心掛けている」と中村伊佐男副所長は言う。コンテナの中身を把握し、それぞれ適した荷役、 養生、取扱いを徹底。「ヤマト運輸に任せれば安心」と言われるよう、ドライバーの質向上を目指している。 ![]() |