日本の鉄道貨物輸送と物流:表紙へ
とはずがたりな掲示板  鉄 道貨物輸送研究スレへ  化 学・薬品産業スレ
東洋インキ製造株式会社
2017.6.27作成開始


▼東洋インキ製造(株) 500キロ・3.8トンを基準に 鉄道コンテナで月300個発送  (1998年3月2日付『運輸タイムズ』3面)

 東洋インキ製造(株)では、全国10ヵ所に生産工場を持ち、製品の物流は主に、物流子会社の東洋ロジテック(株)が行っている。鉄道コンテナは、生産工 場から製品の販売部門を受け持つ全国の支社のうち、北海道、東北、中部、九州への商品輸送と工場間の原料輸送や製品の移管などに利用しており、月間 290〜300個のコンテナが、各工場から発送されている。安全性を高く評価し、今後も500kmを超える長距離輸送と、3.8トン以上の製品輸送に鉄道 コンテナを利用していくことにしている。

 東洋ロジテック(株)は、東洋インキ製造(株)の100%出資子会社で、それまで東洋インキの生産工場内にあった物流部門を統合し、1996年に分離独 立した。同社は本社を東京・板橋区に置き、東京、埼玉、大阪、静岡、滋賀に7つの事業所を持つ。

 生産工場から商品の販売を行う全国の支社までの製品輸送全般と、東京と大阪の関東・関西両支社が抱える顧客への商品配送を受け持っており、鉄道コンテナ は、生産工場から支社までの製品輸送業務のうち、主に首都圏の3工場(川越工場、埼玉工場、都内・青戸工場)からの商品の遠距離輸送や工場間の原料輸送及 び移管などに利用している。

 コンテナの利用ルートは、これら3工場から北海道、東北、九州の3支社への製品輸送と埼玉工場(川越市)から中部支社(愛知県豊山町)への製品輸送。埼 玉工場〜寝屋川工場(大阪府)間の原料輸送と天間工場(富士市)〜北海道支社(札幌市)間、西神工場〜川越工場間(川越市には3工場ある)の原料輸送と製 品輸送などがある。

 最もコンテナの利用個数が多いのは首都圏3工場から北海道、東北、九州の3支社に送る製品で全体の約8割を占め、これに埼玉工場〜寝屋川工場間の原料輸 送分を含めると約85%が首都圏3工場からの発送となっている。

 東洋ロジテックでは、輸送距離500km以上を目途に鉄道コンテナを利用しており、コンテナの発駅は川越、埼玉、青戸の首都圏3工場のものが新座(タ) と隅田川、東京(タ)。静岡県の天間工場は富士駅、神戸の西神工場は神戸港駅で、着駅は北海道が札幌(タ)、東北が宮城野、九州が浜小倉や熊本駅などと なっている。

 荷姿は1キロ缶10個入りの段ボール箱詰めや一斗缶入り、100リットルと200リットル入りのドラム缶や1トン入り金属製ハードコンテナ(タンク)な ど様々ある。パレットは一斗缶の納まりが良い1,000ミリ×1,000ミリの金属製自社専用パレットを使用している。

 先方に送られたパレットは、自社の工場資産としてそれぞれの事業所内で利用されるが、コンテナに載せて運んだパレットについては、回収に空コンテナを走 らせる場合もある。

 鉄道コンテナは、リードタイムや輸送効率において、トラックほどの融通性は無いが、同社がコンテナを利用するのは、長距離輸送においての運賃コストの有 利さのほか、何よりもトラック輸送に優る安全性を高く評価しているためで、今後も鉄道コンテナについては、500km超の長距離輸送と、3.8トン以上の 積載重量を基準に、さらに積極的に利用し続けていきたいとしている。


inserted by FC2 system