日本の鉄道貨物輸送と物流:表紙へ
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株式会社クレハ
2017.7.2作成開始


▼尼崎向けをコンテナ化 (1995年6月12日付『運輸タイム ズ』3面)

 呉羽化学工業(株)は、タンク車で年間3万5千トン鉄道輸送している化学工業薬品のうち、関西向けの1千トンを1996(平8)年3月からタンクコンテ ナ輸送に替える。

 福島県の錦工場が製造しているもので、専用線を経由して勿来駅から石巻港、仙台港、六原、向浜、尼崎の各駅へタンク車で輸送、製紙メーカーへ納入してい る。タンクコンテナ輸送に替えるのは尼崎駅向け。JR貨物が来年3月予定のダイヤ改正以降、尼崎駅の車扱が廃止されるのに伴う転換。

 尼崎駅へは現在、年間2,500トン(35トンタンク車で1ケ月7〜8両)を輸送しており、1千トンをタンクコンテナに切り替える予定。同社物流システ ム推進室では、「次期ダイヤ改正で東北向けタンク車輸送は続けるが、尼崎駅向けはタンクコンテナ輸送に転換することを考えている。ローリー車輸送もある が、物流コストが高くなるので、レール輸送を重視したい。使用コンテナはレンタルを考えている」としている。

 錦工場は鉄道輸送比率が高く、1994(平6)年度は高機能樹脂(コンパウンド)を私有10トン及び汎用12ftコンテナで1万2,300トン(対前年 5.6%増)輸送し、鉄道へのモーダルシフトのため、遠隔地向け樹脂もトラックから転換することを検討している。


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