日本の鉄道貨物輸送と物流: 目次へ
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クニミネ工業株式会社
2017.5.7作成開始
目次
1.クニミネ工業(株)の概要
2.クニミネ工業(株)の鉄道貨物輸送


 クニミネ工業(株)は、1943(昭18)年6月、資本金18万円をもって設立。愛媛、高知県下の金、銀、銅、マンガン鉱の開発を行い、系列の月布川鉱 業(株)に山形県下のベントナイト原鉱採掘を行わせ、これを加工して販売に当たった。その後、金属鉱山の経営を止め、ベントナイト、タルク、クレーを中心 とする非金属鉱物の採掘加工に経営の主体を移した。[1]

@国鉄時代の私有ホッパコンテナ輸送


A国鉄末期の鉄道利用 [1]
 クニミネ工業(株)は、設立以来国鉄貨物を中心に発送に当たってきた。特に昭和30年〜40年代の慢性的な貨車不足には悩んできた。水濡れ厳禁の紙袋製 品を無蓋車に積み国鉄シートを掛けて出荷し、ユーザーから毎日のようにクレームをつけられた。
 1982(昭57)年11月、左沢駅の車扱廃止により山形駅より貨車輸送を続けてきたが、1984(昭59)年2月のダイヤ改正によりコンテナに切り替 えた。
 コンテナ利用駅は、水戸、宇都宮(タ)、東福島、宮城野、山形等であり、近々郡山(タ)を利用する予定である。現在の製品形態はトラックによる配送が多 く、コンテナが約15%程度である。

 1984年の車扱駅の合理化により関西、中国、九州方面への長距離の利用が主である。
 1983年度−655個、1984年度−3,300個、1985年度−3,800個が最近の利用個数である。コンテナの利用は増大するものと思われる。

BJR貨物発足後の鉄道利用



[1]『貨物』1986年11月、p18-20

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