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最終更新07.1.1
◆液化石油ガス
 LPガスとはLiquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)の頭文字を採ったもので、家庭用 のプロパンガス、工業用のブタンガス、タクシーなどに使われるオートガスの3種類が あります。

生産はサウジアラビアをはじめとした中東地域やオーストラリア、インドネシアなど の産油国において 原油や天然ガスの随伴ガスとして産出・回収されたものと(約8割) 、国内において石油製品の生産過程で副成・回収されたもの(約2割)があります。 (三菱液化ガスのHPより)

 従ってLPGは輸入基地を通じて供給されるために輸入基地が全国に配置され る。輸入基地から2次基地へはLPG専用内航船が使われる。

1 アストモスガス

石油部門を日石に救済して貰った三菱商事であるが,LPGに関しては日石と業界最大手を掛けてしのぎを削っていた 出光と合併,アストモスガスというちょいと珍妙な名前で再出発することになった。

三菱 液化ガス
(出資=三菱商事52.5%,三菱石油24.9%,東京海上8.3%他[四季報未上場版2000年上期版より])
出 光ガスアンドライフ(=出光100%出資)
(1) 販売量: 約3,200千t (平成11年度。シェア16.2%)
(2) 輸入量: 約2,100千t(平成11年度)
(3) 売上高:約1,100億円(平成11年度)

基地名称 立 地 LPG貯蔵量 開設年  備 考
神戸輸入基地 兵庫県神戸市東灘区御影浜町6
  1967年 (エム・シー・ターミナル(株)神戸事業所内)
仙台輸入基地 仙台市宮城野区港5-1-1
  1973年 1983年増設,日本最大級の総貯蔵量へ
東北石油叶蜻苣サ油所内
波方輸入基地
越智郡波方町大字宮崎甲600
18万t 1983年 波方ターミナル
日石三菱精製(株)
水島工場
倉敷市水島海岸通り


生産工場
東北石油(株)
仙台精油所
仙台市宮城野区港


生産工場
昭和四日市石油(株)
四日市精油所
四日市塩浜町


生産工場
苫小牧中継基地
苫小牧市真砂町20


八戸中継基地
八戸市豊洲2-15


市川中継基地 市川市高谷新町6-2   1968年  
98.9三菱グループ各社案内のHPより作成(98.7.1現在)
01.10三菱液化ガスHPより作成

三菱液化瓦斯 私有貨車常備駅(S54.3.31)
 扇町 LPG5両  塩浜 LPG5両   (水島)西埠頭 LPG5両

昭和54年度版私有車番号表によると三菱液化瓦斯はLPGタンク車を扇島,塩浜,西埠頭の3カ所に各5両計15両保有。上記の表と対応させると01.6に 閉鎖になった三菱石油川崎精油所が生産工場から消えて同じく三菱系の東北石油が加わったと見るべきか。 (東北製油の精製開始は-.-,仙台北港の開業は-.-である。)

基地名称
 場 所
備 考



千葉
市原市出光興産千葉製油所内?

愛知 知多市出光興産知多製油所内?
徳山 徳山市出光興産徳山製油所内?

長崎




八戸


塩釜 塩釜埠頭 専用線有り(S58)
大井川 大井川港
金沢 大野浦
金沢:H13.10現地へ
北日本物産(株)(=出光系LPG販社)に隣接
門司 門司港?

鹿児島 伊集院?
専用線有り(S58) 

出光興産 私有タンク車 (LPG) S54
西港(釧路開発埠頭) …2車 石油埠頭(苫小牧臨海)…20車 塩釜埠頭…13車 
前川(京葉臨海)…37車 下里(紀勢本線)…2車(S45の時点では出光興産の専用線有り。S58には無し)
徳山…18車 計92両




アストモスエネルギー(株)
国内販売量        約370万トン(シェア約20%)2005年度見込
取扱数量        約700万トン(LPガス専業会社としては世界一)2005年度見込   
売上規模        約4,000億円

元所属
立地・その他

元所属
立地・その他



仙台 三菱




苫小牧 三菱
千葉 出光

八戸 統合?
塩釜は閉鎖?
根岸
日石三菱成立に伴って日石より供給?
市川 三菱
愛知 出光
大井川 出光
神戸 三菱
金沢 出光
波方 三菱
門司 出光
徳山 出光
鹿児島 出光
長崎 出光
沖縄
出光系沖縄石油?
アストモスガスHPより作成

2 三井物産・住商・丸紅系LPG事業統合

1 三井液化ガス(株)

石油販売準大手で三井物産系。物産系石油販売子会社とブリジストン系のブリジストン液化ガスの系譜を組む三井液化ガスの合併によって 成立したため,液化ガスに強み。旧モービル石油と極東石油工業を合弁で経営。石油は極東石油工業より供給を受けるがLPGは独自に輸入か? 参照:日通商事の項

LPG製造所名称
所 属 会 社
 場 所 
生産能力・その他
備 考
石狩製造所 三井石油(株)→液化ガスターミナル(株) 石狩市新港    

液化ガスターミナル(株)
石油埠頭(苫小牧)
第三者使用:日本通運・日通商事
専用線表に記載
青森製造所 液化ガスターミナル(株) 青森市野内


H13.8現地観察
日本国有鉄道盛岡鉄道管理局編集発行『盛岡鉄道管理局25年史』1976年 445頁より
野内
 開業当初の生産物の主なるものは石灰石,外国石油類,石材,干魚が多く産出されたが,今ではその面影はなく, 液化ガスが主たるもので,行先別には 浪岡,新屋,湯沢,神町,穀保町,八戸,日詰で,オーストラリアから国内船48000トンで陸揚げされ貯油タンクに貯蔵し,前記東北各地に貨車輸 送されている。多いときにはタンク車7両,少ないときには2両で15両をもって循環輸送を行っている。

1976(昭和51年)の野内駅からの発送先の研究

発送駅
昭和42年度版より
昭和58年度版より
現在の状況
野内
シェル石油(株)
日本鉱業(株)
エッソ・スタンダード石油(株)
なし
昭シェル系のJONET(株)と三井石油系の連合液化ガスターミナ ル(株)が立地。

浪岡
三菱石油(株)
日通商事(株)
丸紅飯田(株)
日通商事(株)
日通商事の営業所は現存
新屋
日通商事(株)
なし
日通商事の営業所は現存
湯沢
秋田県南プロパンガス卸協同組合 秋田県南プロパンガス卸協同組合

神町
日通商事(株)
大協石油(株)
日通商事(株)
日通商事の営業所は現存
穀保町
秋田臨海鉄道:未開業
日本通運(株)(B日本海石油・昭石)
秋田鉄鋼埠頭(株)
輸送先は秋田鉄鋼埠頭か?秋田鉄鋼埠頭は東北開発のセメントも到着 するなど鉄鋼以外も取り扱っていた。
八戸
東邦アセチレン(株),
月金(株)
月金(株)(B日商岩井)

日詰
和賀仙人鉱山(株),日通商事(株),
出光興産(株)
なし
日通商事の営業所は現存
現在の液化ガスターミナルが三井石油系なのは間違いないが,野内の出荷を見るに三井石油はおろかブリジストン液化ガスも出てこない。(昭和50年版の 専用線表の情報が望まれる所である。)いずれにせよ,野内からは 北東北の日通商事各営業所,秋田県南プロパンガス卸協同組合に発送していたことは間違いなく,更に月金,秋田鉄鋼埠頭 等へも発送していた可能性が高い。
川崎製造所
(ブリジストン液化ガス(株)▲?)
末広町


七尾製造所 液化ガスターミナル(株) 石川県七尾市  隣接地で七尾LPガス国家備蓄基地建設が進行中であった。
 旧七尾港からは一山こえた向こうで遠い。
 運輸業者に大聖寺運輸など。
H13.10現地観察。
唐津製造所 液化ガスターミナル(株) 佐賀県唐津市
  H1-.-現地観察 
川内製造所 三井石油(株)→液化ガスターミナル(株) 鹿児島県川内市    
釧路基地 太平洋石炭販売輸送(株) 釧路市知人    
極東千葉基地 極東石油工業(株)
千葉精油所
千葉県市原市    
         

S42年度版専用線一覧には苫小牧に公共臨港線分岐でブリジストン液化ガスあり。Bに日本通運,日通商事。また末広町にもブリジストン液化ガス (株)(川崎工場)あり。Bに日本通運(株)・日通商事(株)・丸紅飯田(株)・日商(株)・出光興産(株)・日本石油瓦斯(株)あり。

2 住商LPGホールディングス(SLH)

住友商事株式会社は、LPG事業の更なる拡大強化を目指し、平成15年10月1日付で、LPG国内販売事業会社の経営統合・再編を実施し、更に平成16年 10月1日付で住商液化ガス(株)中央の産業チームと住友商事(株)液化ガス部国内販売ユニット(東京・大阪・名古屋)とを統合し、新たに住商LPG販売 (株)を設立。SLHグループ6社目の販売会社として統合再編し,住友商事の直下にSLH,その下に以下の6社がぶら下がる形で再編された。


事業所

住商LPG販売株式会社
旧 住商液化ガス
産業チーム
住友商事
液化ガス部
国内販売ユニット
(東京・大阪・名古屋)
住商第一石油ガス株式会社(北海道) 白石工場 白石区平和通13丁目北17−1
岩見沢工場  岩見沢市南町9条4丁目3−4
旭川工場  旭川市永山町10丁目
稚内工場   稚内市朝日5丁目1477番地
北見工場  北見市豊地22−18
帯広工場  河西郡芽室町東芽室基線4−4
千歳工場  千歳市北信濃776−3
函館工場 北斗市追分3丁目6-1
元々住友石炭鉱業(株)100%出資により札幌に第一興業株式会社プロ パン事業部設立
住商液化ガス株式会社東日本 福島事業所    南相馬市原町区上北高平字上北沢163-1
仙台事業所    仙台市宮城野区中野字高柳42-8  
築館事業所    栗原市築館高田2-8-10  
古川事業所    大崎市古川稲葉字亀ノ子65
旧 住商液化ガス
営業第一部
住商液化ガス株式会社中央 群馬事業所    群馬県佐波郡玉村町大字川井53−5
栃木事業所    日光市猪倉字向台437-2  
埼玉事業所    上尾市平方領々家118−1  
五井事業所    市原市五井南海岸12−1  
柏事業所    柏市高田字中ノ台1063   
鹿島事業所   鹿嶋市泉川字北本山1487−6
東京事業所   川崎市多摩区寺尾台1-22−2
神奈川事業所    相模原市田名塩田3-12-1
旧 住商液化ガス
営業第二部
  営業第三部
  営業第四部
  営業第五部
住商液化ガス株式会社西日本 東住吉事業所  大阪市東住吉区今川4−6−13  
和歌山事業所  和歌山市小倉457
姫路事業所 姫路市飾西字西富山747−8
旧 住商液化ガス
大阪営業部
住商液化ガス株式会社九州 佐賀事業所   佐賀市兵庫町大字渕1558−1
武雄北方事業所    武雄市北方町大字志久1252-2  
肥前鹿島事業所  鹿島市古枝神宮司甲266−1
佐世保事業所    長崎県北松浦郡佐々町沖田免
平戸事業所    平戸市岩ノ上町128
旧 住商液化ガス
 九州支社


3 丸紅ガスエナジー

丸紅ガスエナジー社HPより


同じ丸紅系列の丸紅エネックスが千葉と大分にLPGタンクを保有しているのでこれを利用しているものと思われる。
丸 紅エネックス社HPより

3 伊藤忠+大阪ガス提携

1 伊藤忠商事
1.1 伊藤忠エネックス(旧伊藤忠燃料)

西戸崎 



1.2 シナネン(品川燃料)  

コスモ石油系,伊藤忠商事が筆頭株主(10.5%)。99年4集『四季報』によると「灯油センターは全国で八七カ所。LPGは大容量タンク(三〇〇 kg以上)を設置し,流通コスト減図る。」とある。

 駅 名
S42
S58
現状
 備     考
厨川

営業所は現存 シナネン(株) 盛岡支店 盛岡営業所
2001(H13)年8/3に訪れた。
LPGが3基 石油タンクが1基
東邦アセチレン線に接続。もと光商事(株)線か?
漆山
×
×
1998(H10)年4/7にYが独りで行った時点では,
品川燃料(株) 山形油槽所
石油タンクが6基ぐらいあったが,石油元売り系油槽所よりは小さい感じ。
専用線には荷役用のピットも残っていたが,専用線自体がスウィッチャー置き場と化していた。
ちなみに1997年9月30日に漆山駅の昭和シェル石油(株)山形油槽所の専用線が廃止された。
『鉄道ピクトリアル』第48巻第1号,通巻第648号,鉄道図書刊行会,1998年,122頁

さらに漆山駅の住友大阪セメント且R形SSの専用線も1998年7月1日に休止となり,漆山駅の貨物扱いは全廃された。『鉄道ピクトリアル』第48巻第 11号,通巻第661号,鉄道図書刊行会,1998年,88頁

ピットまで残っていたところを見るといつの時期かに貨物輸送はしていたと思われるがS42,S58ともに引っかからず。
塩釜埠頭
×
品川燃料梶@塩釜油槽所

1999(H11)年2/20に訪れた油槽所は現存しニヤクのローリーがいた。
   
塩釜埠頭に関しては 港湾の塩浜埠頭の項 を参照されたし。
42年には大協石油(株)・出光興産(株)・シェル石油(株)・共同石油(株)・丸紅飯田(株)・品川燃 料(株)の共用専用線あり。

58年には同専用線は大協石油(Bに日本オイルターミナル(株)以下OT),出光興産(株),シェル石油(株)(BにOT),共同石油(株),丸紅(株) (Bに共石),丸善石油(株),エッソ石油(株)=使用休止,三井物産(株)(Bにモービル石油(株)),富士運輸倉庫(株)の共用となっている。(つま り品川燃料はない。)
新興


S42日本アスベスト線に接続
豊川


シナネン 豊川営業所
コスモガス
ナショナル
リンナイ
と看板にあり,石油,LPガス,住設機器,保守サービスとも書かれていた。
S58Bに陸上自衛隊豊川駐屯地業務隊とある。 
2000(H12)年8/17現地視認。
(八幡市)



工事中の第2京阪道のIC付近に小さな充填基地が出来た。

トーメンエネルギーのHPによると,トーメンエネルギーはLPG販売部門を分社(トーメンエネルギー販売),シナネンに売却した。売却後の同社の出 資比率はシナネン90%,トーメンエネルギー10%となる。

2 大阪ガス



3 日商LPガス
http://www.nipg.co.jp/profile/e_main.html

1958年(昭和33年)    4月         日商(現 日商岩井)が、LPGの本格的な国内販売を開始。    
1962年(昭和37年)    3月         日商(現 日商岩井)は日通液化ガス(現 日通商事)、丸紅と共に、ブリヂストン液化ガス(現 三井石油)が輸入するLPGの国内販売の一翼を担う。    
1965年(昭和40年)    4月         日商(現 日商岩井)は日商プロパン石油を設立、北海道地区に於ける卸分野に本格的参入。    
7月         愛媛日商プロパン(株)を設立、四国に於ける卸分野に本格的参入。    
9月         日商(現 日商岩井)はカナダからプロパンの緊急輸入を実施、業界の安定供給に寄与する。後年、日鉱液化ガスによる長期輸入の端緒となる。    
9月         日商ガス(株)(現 日商岩井ガス)を設立、関東地区に於ける卸分野に本格的参入。    
1968年(昭和43年)    3月         高知日商プロパン(株)を設立、四国に於ける卸分野を強化。    
6月         日商(現 日商岩井)・伊藤忠・丸紅の3商社と出光興産の共同によるイランからのLPG長期輸入交渉(年間24万トン)まとまる。    
10月         日商株式会社と岩井産業株式会社が合併し、日商岩井株式会社となる。     
1970年(昭和45年)    10月         1968年(昭和43年)10月に既に通産省により認可されていた出光 興産、日商岩井、伊藤忠商事、丸紅の4社によるイランからのLPガス共同輸入が始まり、4社の共同輸入船「金山丸」(4万9,000トン) により新設の出光興産・知多基地に初入荷した。これは、商社が産油国と直接長期契約を結んでLPGを輸入するはじめてのケースである。     。    
1972年(昭和47年)    5月         日商岩井液化瓦斯(株)(現 日商岩井ガスエナジー)を設立、近畿地区に於ける卸分野に参入。    
1973年(昭和48年)    11月         奈良日商プロパン(株)(現 日商岩井ガスエナジー)を設立、近畿地区に於ける卸分野を強化。    
1976年(昭和51年)    2月         北陸3県に於けるLPGの安定供給を目指し、日商岩井・コスモ石油・岩谷産業の3社均等出資に よる二次基地会社、「連合液化ガスターミナル(株)」を設立。    
1979年(昭和54年)    12月         イラン革命発生により、3商社(日商岩井・伊藤忠・丸紅)と出光興産による1970年に輸入開始したイラン産LPG長期契約は、あと1年を残 して契約破棄となる。    
1981年(昭和56年)    2月         日商岩井は、サウジアラビアの国営石油会社、ペトロミンと長期輸入契約を締結。    
1984年(昭和59年)    6月         日商岩井のLPG基地関連施設への出資会社、NIエネルギ −ターミナル株式会社(日商岩井100%出資)・コスモ石油・ 伊藤忠液化ガスの3社合弁により「四日市LPG基地株式会社」を設立。第 一期工事として、40,000トン×4基=160,000トンの輸入基地が三重県四日市市に誕生。    
1988年(昭和63年)    4月         日商岩井は、中国地区に於けるLPG安定供給の為に、大陽酸素(現 大陽東洋酸素)、コスモ石油ガスの3社合弁により瀬戸内海を臨む広島市内に、シリンダー充填設備をも保有する海上受入基地(二次基地)広島エルピーガス ターミナルを設立。    
1990年(平成2年)    7月         日商岩井のLPG部門が分社・独立、「日商岩井石油ガス株式会社」(NIPG)として発足。    
1991年(平成3年)    1月         日商岩井石油ガスとして発足後、川下展開の第一弾として松村物産との合弁により「北陸日商プロパン株式会社」を設立。     
4月         川下展開第二弾として、尾鷲ガスを承継し、三重日商ガスを設立。    
1992年(平成4年)    6月         四日市LPG基地の第二期工事(40,000トン×1基及び45,000トン×1基)が完成し、第一期分と併せ、245,000トンとなり我 国最大規模のLPG輸入基地が誕生。 
1994年(平成6年)    3月         日商岩井石油ガスは日商岩井のLPG基地関連施設への出資会社、NIエネルギーターミナル(日商岩井100% 出資)を合併。これにより、日商岩井石油ガスの資本金は4億円より4億5,000万円となる。    
1998年(平成10年)    6月         三重県下における川下展開のひとつとして、地元のLPガス販売会社7社との合弁により、LPガスの充填・配送会社の三重ガスターミナルを設 立。    
7月         東海地区における川下展開のひとつとして、建設会社のトーヨーホームとの合弁により東海日商ガスを設立。    
1999年(平成11年)    1月         広島市周辺における販売網強化のひとつとして、LPガス販売会社の吉田物産との合弁によりLPガスの販売・配送・保安会社日商ガスサービス広 島を設立。    
10月         日商岩井液化瓦斯(株)と奈良日商プロパン(株)を合併させ、「日商岩井ガスエナジー(株)」とし、近畿地区での販売効率の向上を図る。   
2000年(平成12年)    3月        資本金を4億5,000万円から17億2,650万円とする。    
     10月         大阪ガス 70%出資。    
2004年(平成16年)    7月         社名を「日商LPガス(株)」に変更。    
2005年(平成17年)    8月         株式所有比率の変更。(大阪ガス 52.5%、伊藤忠商事 25%、双日 22.5%)

4 その他

1 日石ガス

日本石油瓦斯梶i=日石100%出資)

 基 地 名 称 
  立 地 
 生産能力・その他 
 備 考 
川崎ターミナル 川崎区浮島町 (輸入基地)  
大阪ターミナル 高石市高砂 (輸入基地)
新潟ターミナル 聖篭町東港 (輸入基地)  
八戸ターミナル 八戸市 (2次基地)  
秋田ターミナル 秋田市土崎港 (2次基地)  
小名浜ターミナル いわき市泉町 (2次基地)  
金沢ターミナル 金沢市大野町 (2次基地)  
蒲郡ターミナル 蒲郡市浜町 (2次基地) 中部ガス系のガステックスと共同
H?.?現地視察
福山ターミナル 福山市 (2次基地)   
北九州ターミナル 小倉北区西港町 (2次基地)  
大分ターミナル 大分市駄原 (2次基地)  
九州液化瓦斯兜沒基地 北松浦郡福島町    
      (98.9頃の日石ガスのHPより作成)


2 コスモガス

基地名称 立地名 参加企業
 備 考 
苫小牧埠頭(株) 苫小牧市真砂    
鹿島液化ガス共同備蓄(株)
鹿島事業所
鹿島郡神栖町奥野谷浜 岩谷産業,コスモ石油
連合液化ガスターミナル(株)
金沢基地
金沢市大野町 岩谷産業・コスモ石油・日商岩井 H13.10現地へ。コスモ以外の利用確認できず
2次基地
四日市エルピージー基地(株)
霞事業所
四日市市霞    
堺LPG基地(株) 堺市築港新町    
廣島エルピーガスターミナル(株) 広島市南区 日商岩井・大陽酸素・コスモ石油 2次基地
コスモ松山石油(株)
松山工場
松山市大可賀    
大分液化ガス共同備蓄(株)
大分事業所
大分市日吉原    


3 岩谷産業

3-1 岩谷産業

I 各社との提携

各社との提携は主にT-1の LPG事業に於ける物流合理化T-2LNG事業に於ける販売事 業への共同参加 である。

II 専用線一覧

札内  S42 札内には日本石油,出光興産,丸善石油,岩谷産業の専用線が集まっていた。
S58札内には出光興産,丸善石油,岩谷産業の専用線が残っていたが出光は休止され通路線になっていた。

永山 S42 北海道石油瓦斯・岩谷産業共有線 S58も同様。

北海道石油瓦斯はS42で永山,中湧別,岩見沢。S58には中湧別が無し。

名寄 s42で金沢木工場と岩谷産業の共有専用線あり S58も同様。但しBに北部石炭(株)あり。

本輪西 S42日本石油精製のB。S58も同様。

函館 S42函館市第二のB。 S58も同様。

五所川原 S42 S58

漆山 S42 住友セメント線に接続。 S58も同様。

塩釜埠頭 S42 (株)亀井商店の第三者使用に三菱石油(株)・富士運輸倉庫(株)・日本石油輸送(株)・岩谷産業(株)があり。当時亀井は上盛 岡,宮古港,山ノ目(東北本線),花巻に専用線を持っていた。


岩沼 S42 S58 S42はBにセントラル石油瓦斯

倉賀野 S42 S58

根岸 S42日本石油精製のBに日本石油(株),日新運輸倉庫(株),横浜石油運送(株),日本石油瓦斯(株),岩谷産業(株)あり。
 S58日本石油精製のBに日本石油(株),日新運輸倉庫(株),横浜石油企業(株),日本石油瓦斯(株),岩谷産業(株),日本オイルターミナル(株) あり。

 
四日市 S42 大協石油のBに日本鉱業,セントラル石油瓦斯,日本酸素,岩谷産業等がある。

敦賀 S42 S58 H?視認 現状忘


粟津 S42 小松陶業(株),岩谷産業(株)共用
    S58 専用者は岩谷産業でBに帝国白土(株)となっている。

  
東金沢 S42

高岡 S58荻布倉庫(株)のBに岩谷産業あり。


東富山 S42 不二越鋼材工業,大協石油,岩谷産業
      S58 不二越,四日市油槽,岩谷産業
      H13現地視認。不二越の工場はあったもののコスモ,岩谷両油槽所は完全になくなっていた。テニスコートになっているあたりか?

和倉 S42


王子  S42もS58も岩谷産業(株)・シェル石油(株)共用線あり。

和田山 S42

伯耆大山 S42版の専用線一覧表には日本パルプ工業(株)米子工場が2線に岩谷産業,三菱液化瓦斯(株)がある。S58では三斐液化瓦斯(株)が ある。三斐と三菱はどちらかが誤植か?

伯耆大山は1998(H10)年8/10に訪問した。
大陽東洋酸素(株) 米子営業所にLPGタンクがあった。大陽東洋酸素は三菱化学系である。三菱液化ガスから移管?


出雲市 S42版 S58

西浜田 S42版

大竹 S42 日本通運のBに興亜石油,岩谷産業,大洋プロパンあり。
    S58 五社協定線に接続で日本通運(株)の専用線あり。そのBに興亜石油(株),岩谷産業(株),興亜石油ガス(株),ダイセル化学工業あり。

大分港 S58 日本鉱業のBに岩谷産業あり。

竜田口 S42日石と岩谷があり。鶴崎から到着か?

佐土原 S42 佐土原町のBに岩谷産業(株),宮崎プロパンガス(株),中川ヒューム管(株),東洋プロパンガス(株),宮崎県経済農協連があ り。

谷山 S42


III 私有貨車一覧(S54年度版私有貨車一覧より)

永山(1),根岸(9+4),東水島(1+13+2),大分港(1),漆山(1),五所川原(1),岩沼(2),総計35両



3-2  セントラル石油瓦斯
岩谷産業系の石油・LPG販売会社。昭和シェル石油

「社名]
「営業所名」

[住所]
[専用線接続駅]
[設立年月日]
[保有私有タンク車常備駅]
[特記事項・その他現況など]
セントラル石油瓦斯株式会社
CENTRAL SEKIYU GAS CORPRATION
本店/東京都千代田区永田町2丁目10番2号712
本社事務所/〒104-0032 東京都中央区八丁堀3-14-2 東八重洲シティビル7階
昭和34年年3月10日
シェル石油(株)とのLPガス国内一手販売契約成立に伴い、東京港区芝田村町(現・港区新橋2丁目)に払込資本金3,000万円をもって設 立。
株主/岩谷産業株式会社
      昭和シェル石油株式会社
      日本瓦斯株式会社

払込資本金/463,101,500円(授権資本金 12億円) 

※営業所を地域子会社に分社化した様である。




北海道セントラルガス株式会社
北海道札幌市白石区中央一条4丁目3番76号

昭和41年10月1日

札幌営業所
北海道札幌市白石区中央一条4丁目3番76号


室蘭営業所
北海道室蘭市港北町1-1-1

本輪西 S42 中卯商会のB。 S58 も同様。出荷基地であろう。




第一興業?
登別

S42 第一興業のB





秋田セントラルガス株式会社
秋田県秋田市牛島西1丁目6番14号
昭和63年8月1日

羽後牛島 S58





岩谷産業
岩沼

S42 岩谷のB




福島セントラルガス株式会社
福島県西白河郡矢吹町赤沢831番地
平成11年8月27日 S42には矢吹に専用線あり。
CSGの関連会社に 株式会社福島シー・エス・ジーガスセンターもある。




栃木セントラルガス株式会社
栃木県宇都宮市屋板町1190番地1
昭和54年12月25日
宇都宮営業所
栃木県宇都宮市屋板町1190番地1


那須営業所
栃木県黒磯市材木町2番37号


小山営業所
栃木県小山市花垣町2丁目11番22号
当駅常備の私有LPG貨車を3両保有。
(S54.3.31現在)
S42専用線あり。1999(H11)3 末,訪問。
セントラル石油瓦斯(株) 栃木支店(昭シェ系)
(株)北関東CSGセンター
栃木セントラルガス(株)
 以上の3つが同一箇所にあった。
他の関連会社に小山都市瓦斯(株)もある。
ここから各営業所に送っていたか?
因みに昭シェルは小山油槽所をH?に廃止した。同油槽所とCSGの位置関係は忘である。
両毛営業所
栃木県足利市借宿町420番1


高根沢営業所
栃木県塩谷郡高根沢町宝積寺2134番地1






つくばセントラルガス株式会社 茨城県つくば市大字手子生924番地






長島セントラルガス株式会社
千葉県佐原市佐原ロ2028番地10
長島石油株式会社及びセントラル石油瓦斯株式会社が出資。




常総セントラルガス株式会社 千葉県銚子市三崎町2丁目2682番地の2





埼玉セントラルガス株式会社 埼玉県日高市大字田波目字新田脇391番地1 昭和54年1月18日
日高営業所
埼玉県日高市大字田波目字新田脇391番1

上尾営業所
埼玉県上尾市大字上字町谷175番地4

東京営業所
東京都保谷市東町4丁目15番12号





昭和シェル石油
 川崎精油所 
東亜石油
 川崎精油所 


◆首都圏の昭和シェル石油の供給元は此の2カ所である。
併しS58年当時この2カ所の専用線使用者にセントラル石油瓦斯は見あたらない。(当時川崎精油所は昭和石油。また浜安善にシェル石油の専用線があるがこ れにも名前はない。)S54の私有貨車表に於いて昭和石油,シェル石油更に東亜石油(当時は未だ共石系だったかも)の私有LPGタンク車で首都圏に常備が 無い上に(そもそもLPGは生産していないのか?),平塚,小山にLPGタンク車が常備されている事から見て非シェル系のLPG出荷基地から納入していた 可能性もある。




セントラルガス株式会社 神奈川県平塚市久領堤1番14号 昭和62年4月1日 CSGの関連会社に株式会社神奈川シー・エス・ジーガスセンターがある。
湘南営業所
神奈川県平塚市久領堤1番14号 相模貨物駅常備の私有LPG貨車を1両保有。
(S54.3.31現在)
平塚    S42 国鉄馬入川砂利線か ら分岐
相模貨物 S58
周辺の営業所にここから配送か?
横浜営業所
神奈川県横浜市緑区中山町740番地3
スーヴラン寺前1階


横須賀営業所
神奈川県横須賀市内川1丁目2番15号

秦野営業所
神奈川県
秦野市北矢名666番地367






静岡セントラルガス株式会社
静岡県清水市山原174番地の1 昭和63年10月1日

中部営業所
静岡県清水市山原174番地の1

西部営業所
静岡県袋井市高尾2084番地の1
S42,S58ともに専用線あり。
清水基地
静岡県清水市横砂2252番地の1
昭和シェル石油(株)内

現在は袋井まではここから配送であろう。




株式会社カサイセントラルガス 静岡県庵原郡蒲原町蒲原22番地の5 平成9年3月13日 セントラル石油瓦斯株式会社及び笠井茂が主要株主




大協石油
四日市駅

S58 大協石油のBに岩谷産業とともにセントラル石油瓦斯あり。
大協からも供給を受けていたのか?
昭和四日市石油
塩浜駅
当駅常備の私有LPG貨車を2+15+3=20両保有。
(S54.3.31現在)
S58 昭和四日市石油のBにもあり。LPG供給元であろう。
愛知瓦斯株式会社 愛知県岡崎市広幡町5番地10 昭和42年8月15日




セントラル石油瓦斯(株)

汐見町駅


S42




昭和石油(株)
新潟精油所
東新潟港駅(大形)
当駅常備の私有LPG貨車を3+3=6両保有。
(S54.3.31現在)
S58にはBに日本石油輸送(株),シェル石油(株),セントラル 石油瓦斯(株),日本オイルターミナル(株),日本陸運産業(株),昭新産業等がある。




富山セントラルガス株式会社 富山県高岡市荻布字川開678番地5 昭和44年3月1日
新湊 S58荻布倉庫(株)のBに日本重 化学工業(株),十條製紙(株),セントラル石油瓦斯(株),多田薬品工業(株),住友林業(株)があり。





4 ミツウロコ(サンリンゼネラル瓦斯

4−1 (株)ミツウロコ

T エクソン・モービル系のエッソ石油とモービル石油がLPG直販から撤退するに伴いその関東圏と近畿圏の一 部の事業をミツウロコが買収。
買収資産は@LPG充填施設(千葉県白井町,奈良県生駒市)ALPG販売施設(東京,埼玉,千葉,神奈川,大阪,奈良)BLPG配送施設(八王子市と横浜 市)Cゼネ石の販売子会社3社で総額60億円。

U 岩谷産業とLPG充填基地を相互利用

少なくとも北関東地域と岩手県で確認。

V 専用線一覧

本宮 S42 S58 

本宮を訪れたのは1999(H11)年3/31である。
(株)ミツウロコ 本宮営業所 (ゼネラル系)
オートガス プロパン 

下館 S42,S58ともに専用線あり。 

下館が廃止されたのは,H9年3月のダイヤ改正時と思われる。
電車で通ったのは1998(H10)年3/22である。

なお,1996(H8)年8/24には下館にYが一人で行っている。
(株)ミツウロコ 下館営業所
ゼネラルプロパンの表示があった。
なお専用線にいたタンク車2両には荷票は無かった。

ただしそこにいたタキ38000(ガソリン)は浮島町駅臨時常備で,
タキ9900(ガソリン)は浜五井駅臨時常備で,
それぞれ臨時専用種別が「石油類」になっていたため,
重油や軽油を運んできていたようだ。

新伊勢崎 S42

新栃木 S42

東花輪 S42 S58

東花輪に行った(2回目)のは2000(H12)年8/3である。
ミツウロコ 山梨支店
使用している。

4−2 サンリン(株)

長野 S42 サンリン。東京ガスのBにもサンリンと新潟燃料商船あり。
    S58 S42と同様。ただし社名が新潟燃商(株)となっている。

サンリンの長野は,YがFといっとに1996(H8)年8/25に訪れた。
サンリン(株) 七浦充填所
新潟燃商(株) 長野油槽所
 以上2つがほぼ同じ敷地にある。
また線路を挟んだ側線には日石やJOTの石油タンク車が並んでいた。
当時はLPGのタンク車もいた東京ガスの専用線かと思ったが,
その後,サンリン&新潟燃商の専用線だろうと結論づけた。

運用は(荷票は遠くて見えず)日石タンク車が,沼垂発または柏崎発だろう。
また末広町〜長野という運用もある。『鉄ピク』通巻第634号,1997年,47頁
この専用線はまだ残っているはず。2000年の貨物時刻表には,篠ノ井〜長野に石油の臨時貨物列車あり。
東京ガスのLPGは1997(H9)年の夏頃廃止。(鉄道貨物の世界 掲示板 98/11/05)


伊那松島 S42

4−3 ゼネラルガス(株)

駅名
S42
現状
岩沼 ゼネラル瓦斯(株)
S58にはゼネラル石油(株)になっている。
浮島町


ゼネラル瓦斯KK所有の私有タンク車は全てLPG専用で浮島町常備。計39両。
(S54年度版私有貨車番号表による)
南松本

ゼネラル石油のBにゼネラルガスあり。


南松本のゼネラルを訪れたのは,1997(H9)年3/9である。
サンリン(株) 松本充填所
ゼネラル石油(株) 松本LPGステーション
三鱗運送(株)
 以上3つが同じ場所にあった。
清水 東亜燃料工業(株)のBにエッソ・スタンダード石油(株),モービル石油 (株),ゼネラル瓦斯(株)等がある。

後藤 ゼネラル瓦斯(株)
岡山港 ゼネラル瓦斯(株)
大竹 三井石油化学工業(株)のBにあり。
二島 日本炭砿(株)若松砿業所のBにあり。
渡瀬
(株)三井三池製作所三池工場のBに渡瀬運送店とゼネラル瓦斯(株)あり。

伊集院 伊集院には出光とゼネラルの2線あり。




3 橋本産業  

1994.12.18 浜安善 橋本産業

日石系石油販売商社。

橋本産業 株式会社
油槽所 隣 接駅名
タンク 油種別
塩釜油槽所
230kl×1 白灯油
仙台油槽所
20kl(地下)×2  50kl(地下)×1 白灯油
白石油槽所
142kl×1  100kl×1  100kl×1 白灯油 軽油 A重油
石巻油槽所
150kl×1  100kl×1 白灯油 軽油
山形油槽所

蔵王
 S42 東北開発(株)と一部専用線共有。 
S58 更に山形くみあい飼料(株)とも一部供用。

1998(H10)年9/7訪問[Y]
橋本産業梶@山形工場
「大洋プロパン」のタンク。
「日石ガス」のLPガスタンクがNo1,No2の2基。
石油タンクが4基。(大1,小3)
倉庫には袋詰めの「大洋煉炭」が多数
専用線には,荷役設備のピットも残っていた。
636kl×1  192kl×1 白灯油
180kl×1 軽油
180kl×1 重油
酒田油槽所
455kl×1 白灯油
258kl×1 A重油
福島油槽所 本宮か? 本宮 S42,S58の専用線表に 記載有り 680kl×1  200kl×1 白灯油
115kl×1  115kl×1 軽油 A重油
新潟油槽所 焼島か? 焼島 S42,S58の専用線表に記載有り 490kl×1  100kl×1  100kl×1 白灯油 軽油 A重油
村上油槽所
50kl(地下)×2 白灯油 軽油
30kl(地下)×1 A重油
前橋油槽所
192kl×1  142kl×1 白灯油 A重油

倉賀野 S58の専用線表に 記載有り 扇町→倉賀野など<石油>

宇都宮油槽所
450kl×2  380kl×1  260kl×1 白灯油 軽油 A重油
水戸油槽所
490kl×1  250kl×1 白灯油 軽油
250kl×1 A重油
つくば油槽所
192kl×1  100kl×1 白灯油 軽油
142kl×1 A重油
館林油槽所 川俣か?
川俣は S42 S58第1工場線,第2工場線
浮島町(日石ガス;LPG)から到着 H9頃廃止。
4,642kl×1  150kl×1  600kl×1 白灯油
120kl×2  150kl×1 A重油
100kl×1  100kl×1 軽油 A重油
埼玉南油槽所
50kl×2(地下)  40kl×1(地下) 白灯油
20kl×2(地下)
千葉油槽所
96kl×1  150kl×1 白灯油
70kl×1  90kl×1 軽油 A重油
平塚油槽所
142kl×1  100kl×1 白灯油
100kl×1  100kl×1 軽油 A重油
横浜油槽所 浜安善
S58年版の専用線表には記述無し。
600kl×1  1,770kl×1 ガソリン
6,500kl×1  4,000kl×1
9,110kl×1
白灯油
2,785kl×1 軽油
1,750kl×1  3,173kl×1 A重油
3,170kl×1  6,500kl×1  5,038kl×1
多摩油槽所
628kl×1  200kl×1 白灯油 軽油
337kl×1 A重油
荒川油槽所
460kl×1  230kl×1 白灯油 軽油
460kl×2 A重油 LAS重油
東京油槽所
331kl×1  230kl×1 白灯油
200kl×1  230kl×1 A重油
200kl×1 軽油
富山油槽所 奥田 S42 S58の専用線表に記述あり。 50kl(地下)×2  50kl(地下)×1 白灯油 A重油
富山燃料センター 680kl×1  220kl×1  500kl×1 白灯油
金沢油槽所
215kl×1  100kl×1  150kl×1 白灯油 軽油
150kl×1 A重油
松本油槽所
450kl×1  320kl×1  170kl×1 白灯油
260kl×1 A重油
160kl×1 軽油
大阪油槽所
28kl(地下)×1  20kl(地下)×3 白灯油
松江油槽所 東松江(山陰) S58 同じく日石系の松江 石油もあり。
H10.8油槽所残存
950kl×1  100kl×1 白灯油 軽油
490kl×1 A重油

 上戸畑 S58 の専用線表に記述有り。

合 計

69,936kl×109基



マルハ産 業株式会社
油槽所 隣 接駅名
タンク 油種別
札幌油槽所 桑園 S42
専用線表に橋本産業の記述有り
470kl×2 白灯油
235kl×2 A重油
白石中央油槽所
100kl(地下)×6  50kl(地下)×1 白灯油 軽油
50kl(地下)×1 A重油
札幌南油槽所
100kl(地下)×3 白灯油
手稲油槽所
188kl×1 白灯油
丘珠油槽所
50kl(地下)×4 白灯油
弘前油槽所
470kl×1 白灯油
150kl×1  150kl×1 軽油 A重油
青森油槽所
30kl(地下)×1  30kl(地下)×1 白灯油 A重油
秋田油槽所
620kl×1  770kl×2 白灯油
115kl×1  200kl×1 軽油 A重油
盛岡油槽所
475kl×1 白灯油
築館油槽所
490kl×1  200kl×1 白灯油 軽油
100kl×1 A重油
古川油槽所
30kl(地下)×2 白灯油
北茨城油槽所
300kl×1  20kl×1 白灯油 軽油
120kl×1  120kl×1 軽油 A重油
合 計

7,988kl×40基



5 日通商事(株)

日通系の商社でLPGに強い。LPGは三井ガス(三井石油)を扱っている場合が多いが「1962年(昭和37年)    3月   日商(現 日商岩井)は日通液化ガス(現 日通商事)、丸紅と共に、ブリヂストン液化ガス(現 三井石油)が輸入するLPGの国内販売の一翼を担う」とあ るのでブリジストン液化ガスの輸入したLPGを日通商事や日商岩井のLPGタンク車で輸送していたとしても,また配送先が丸紅であってもおかしく ない。専用線の第三者使用にこれらの会社の名が登場するのもむべなるかなである。また日通系と思われる会社も併記した。

日通商事のHPの記載事項より,作成。 充填所と事業部の住所が一致している物は事業所を省いた。事業所でも嘗て専用線があったところ等で残したところもある。
販売所に関しても同様。ただし,営業地盤でない近畿,中四国に関してはなるべく残して置いた。

充填所名
(特記無しは
日通商事)
 住  所
隣接駅
専用線
 備 考 
42年度 58年度
【関東・東山地区】




三井液化ガス (株)
川崎製造所

末広町


◆S42には,ブリジス トン液化ガス (株)(川崎工場)のBに日本通運(株)・日通商事(株)・丸紅飯田(株)・日商(株)・出光興産(株)・日本石油瓦斯(株)あり。現在三井石油に川崎製 造所がないが出荷元は何処へ振り返られたのか疑問である。
◆末広町にはS54年度版私有貨車番号表によると日通商事所有のLPGタンク車が10両常備。ブリジストン液化ガス所有のLPGタンク車が4+5=9両常 備。
八王子LPガス充填所 八王子市左入町684



綾瀬LPガス充填所 綾瀬市深谷6606-14



千葉LPガス充填所 千葉市稲毛区長沼町308  


大宮LPガス充填所 大宮市宮原町1-102



八木原LPガス充填所 渋川市八木原大字徳楽1195 八木原
×
S42 電気化学工業線に接続
1998(H10)年3/23に車内から見た。三井プロパンであった。
岡本LPガス充填所 栃木県河内郡河内町大字下岡本1902 岡本


那珂LPガス充填所 茨城県那珂郡那珂町菅谷字追出4458-81 下菅谷
×

韮崎LPガス充填所 韮崎市龍岡町大字下條南割字西原489-1



【東海地区】




愛知LPガス充填所 愛知県宝飯郡音羽町大字長沢字西千束56-9



静岡LPガス事業所 浜松市材木町1358-1 天竜川


日本通運の専用鉄道があり,日通商事は使用者には乗って いないがLPGの 充填所らしきものあり,三井ガス系。
坂祝LPガス充填所 岐阜県加茂郡坂祝町大字取組字砂田783 坂祝



津LPガス事業所 三重県度会郡大宮町字滝原924-2



【北陸地区】




福井LPガス事業所 福井市西開発1-2702



津幡LPガス充填所 石川県河北郡津幡町字清水へ398 本津幡

×

液化ガスターミナ ル(株)
七尾製造所
七尾市三室町150部29




滑川LPガス充填所 滑川市辰野211 滑川

×

【近畿・中四国地区】




北京都LPガス販売所 京都府舞鶴市上福井小字大川田1411-1



東洋埠頭(株)
大阪支店

桜島


Bに日通商事あり。 S58にはブリジストン液化ガスもあり。現在は 三井石油の石油部門の油槽所はあり。
広島LPガス販売所 広島市中区上幟町3-24(パークビル)



河岡LPガス販売所 山口県岩国市錦見8-7-21



青木LPガス販売所 高松市錦町2-6-3



【九州地区】




福岡LPガス事業所 宗像市栄町165-1 宗像

×

飯塚日通プロパンガス
飯塚市
平恒

×
(有)飯塚産業のBに日本石油輸送(株),(株)筑豊機械製作 所,飯塚日通プロ パンガス(株)がある。
液化ガスターミナ ル(株)
唐津製造所
唐津市
大島

×
Bに日通商事・岩谷産業 とある。S54年 度版私有貨車番号表によると日通商事所有のLPGタンク車一両常備
S58時点での発送駅は不明。併し01年発行の昭文社『スーパーマップルG九州道路地図』は大島迄延びる専用線が描かれている。
佐賀LPガス事業所 唐津市千々賀字八反田17-4



伊万里LPガス充填所 伊万里市二里町大里乙字北古場1705-1



大村LPガス充填所 大村市協和町832 竹松

×
専用線は国鉄砂利線
島原LPガス充填所 島原市田町679



諌早LPガス充填所 諌早市長野町1060-7



大分LPガス事業所 大分市原川1-2-38



宇土LPガス充填所 宇土市三拾町野原町155 宇土


専用線はBに日本合成化学工業(株)熊本工場があり。
三井石油(株)
川内製造所
川内市港町唐山6120-2




川内LPガス充填所 川内市平佐町字百田2919 川内



加治木LPガス充填所 鹿児島県姶良郡加治木町反土黒川23



三股LPガス充填所 宮崎県北諸県郡三股町大字樺山字射馬前 4558 三股
(東都城)



小林LPガス充填所 小林市大字堤3235-2



【信越地区】





新潟LPガス充填所 新潟市すみれ野2-3-16 新崎
×


三郷LPガス充填所 長野県南安曇郡三郷村小倉室町5493



沢渡LPガス充填所 伊那市西春近字下河原5292 沢渡 S58は西春近財産区線に接続となっている。
沢渡の貨物取り扱い廃止は?年
沢渡の末期に残っていたのは,青海発と武州原谷発のそれぞれセメントである。(『鉄道ダイヤ情報』通巻154号,1995年,27頁)ので沢渡はそれ以前 に廃止されたと思われる。
【東北地区】





岩沼LPガス充填所
岩沼市土ヶ崎2-3-1
岩沼


S58はBに日清製粉。
本宮LPガス充填所 福島県安達郡本宮町字栄田97 本宮



浪江LPガス充填所 福島県双葉郡浪江町大字田尻字東畑91



大越LPガス販売所 福島県田村郡大越町大字上大越字薬師堂221



日詰LPガス充填所 岩手県紫波郡紫波町南日詰字箱清水127-1 日詰

×
S42 和賀仙人鉱山線に日通商事と出光興産が接続
液化ガ スターミナル(株)
青森製造所
青森市 野内
野内
×

×


◆野内駅に隣接しているものの専用線表には現れてこない。S42には昭シェルと エッソ,日本鉱業はある。
◆日本国有鉄道盛岡鉄道管理局編集発行『盛岡鉄道管理局25年史』1976年(即ちS51年)445頁より
野内:液化ガスが主たるもので,行先別には浪岡,新屋,湯沢,神町,穀保町,八戸,日詰で,オーストラリアから 国内船48000トンで陸揚げされ貯油タンクに貯蔵し,前記東北各地に貨車輸送されている。多いときにはタンク車7両,少ないときには2両で15両をもっ て循環輸送を行っている。
◆ただしS54年度版私有貨車番号表によると日通商事所有のLPGタンク車が3両野内駅常備になっている。また日商岩井のLPGタンク車も常備されてい る。
◆S58年度版の専用線表に野内はないのでこのころまでに廃止された模様。
浪岡LPガス充填所 南津軽郡浪岡町大字女鹿沢字西花岡12-17 浪岡



むつLPガス充填所 むつ市横迎町2-2-21



野辺地LPガス販売所 青森県上北郡野辺地町大月平15-5



神町LPガス充填所 東根市神町西2-1-41
神町


専用線はピ−エス・コンクリート線に接続
新庄LPガス充填所 新庄市大字鳥越字駒場1488




長井LPガス充填所 長井市大字泉字福田2269-1




秋田LPガス充填所 秋田市新屋沖田町1-1
新屋

×

鷹巣LPガス充填所 秋田県北秋田郡鷹巣町七日市字ケン越岱11-4




十文字LPガス充填所 秋田県平鹿郡十文字町佐賀会字石川原106




【北海道地区】





三井石油(株)
石狩製造所





札幌LPガス充填所 札幌市西区二十四軒4条1-1-8



桑園−琴似沿線
日通石油ガス(株)

桑園

×
S42 日通石油ガス(株)と桑園倉庫(株)共有線あり。
三笠LPガス充填所 三笠市岡山178-14




小樽LPガス事業所 小樽市塩谷1-4-35
塩谷



函館LPガス充填所 北海道亀田郡七飯町字中島208-1




室蘭LPガス事業所 室蘭市大沢町1-1-4
輪西付近



ブリジストン液化 ガス

苫小牧


S42 公共臨港線分岐 でブリジストン液 化ガスあり。Bに日本通運,日通商事。石狩製造所が出来て廃止か?
苫小牧LPガス充填所 苫小牧市柳町1-5-1
苫小牧(貨)



旭川LPガス充填所 旭川市永山町8-21-1
永山



太平洋石炭販売輸 送
(株)釧路基地
釧路市知人
知人


釧路LPガス充填所 釧路市貝塚3-5-26
東釧路



日通石油ガス(株)

天寧

×
太平洋炭坑のBにあり。
北見LPガス事業所 北見市南仲町3-1-19
北見



帯広LPガス事業所 北海道河東郡音更町木野西通8-1-12
木野





6 住福燃料(株)


坂出港 S42

徳山 S42
    S58 武田薬品のBにあり

 
東小倉 S42 住福燃料(株)小倉工場


7 日本酸素(株)

7−1 日本酸素

産業ガス最大手。

7−2 東邦アセチレン

日本酸素,東ソー傘下で再建中。第3位株主は丸紅(株)。第4位は丸紅エネルギー(株)。東北が地盤。

土崎 S42

山形 S42

尻内 S42

厨川 S42

郡山   97年1集『四季報』によると郡山に日本酸素と共同充填所開設


7−3 大陽東洋酸素
=三菱化学系

日本酸素株式会社との間で,主力事業の特殊ガス及び半導体関連機器の共同生産会社を設立することに基本合意した。


9 エア・ウォーター

I 会社系譜

北海酸素(札幌)━━ほくさん━━┓
                       ┣ 大同ほくさん━━━┳エア・ウォーター(本社:大阪,本店:札幌)
大同酸素(大阪) ━━━━━━━┛              ┃
                                      ┃
共同酸素(大阪=住金系) ━━━━━━━━━━━━━┛ 


II 専用線

ほくさん(北海酸素) 

臨港(釧路臨港鉄道) S54年に私有LPGタンク車5両常備



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