日本の鉄道貨物輸送と物流:目次へ
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サントリー株式会社
2002.2作成 2017.7.1更新開始


◆JR貨物 モーダルシフト実現 行政と連携第一弾 ビールをコン テナ輸送 (交通新聞、1996年4月12日付、3面)

 JR貨物はこのほど、サントリー桂工場(京都府長岡城市)が中国地方向けに出荷するビールの一部について、コンテナ輸送を開始し た。トラック貨物を鉄道利用にシフトさせるモーダルシフトの一環として、近畿運輸局が中心となって進めていた推進策の第一弾。行政とのタイアップによる モーダルシフト実現は全国でも初のケースという。

 現在、同地方に出荷されているビールの約4%が鉄道輸送の対象。これまでは全部をトラックで運んでおり、一部でも鉄道が利用されるのは初めてとな る。将来的には比率を15%まで高める計画という。
 梅小路駅を18時38分に出発し、広島貨物ターミナル駅に翌日の4時16分に到着するコンテナ列車を利用。1日当り コンテナ2個 の輸送体制とする。広島には朝早く到着するため、現地で行われる午前中の配送作業に最も都合の良いダイヤ編成となっている。コスト面では従来のトラック輸 送よりも優位。輸送時間についてもトラックと比べて大差ないという。

 今回のモーダルシフト推進策は、近畿運輸局を中心としてサントリーなど関西の荷主企業、物流業者で組織する「関西モーダルシフト推進協議会」が実 現に向けた取り組みを展開。昨年12月から詳細について話し合いを進めてきた。サントリー桂工場では、 関東地区向けに出荷するビールの一部で既に鉄道利用の実績がある。


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