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苛性ソーダ・塩素
2017.1.28作成開始
<目 次>
■1.ソーダ工業について
■2.全国のソーダ工場
■3.メーカー別 苛性ソーダの鉄道輸送
■4.業界別 苛性ソーダの鉄道輸送
■5.メーカー別 液化塩素の鉄道輸送
■6.業界別 液化塩素の鉄道輸送
1999.2酒田港駅

■1.ソーダ工業について  
 ソーダ工業は、工業塩を原料に幅広い産業分野の原料・副原料、反応剤 などに使われる化学薬品を製造する工業で、基礎素材産業の一つである。

 塩を電気分解して生産される苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)と塩素は、常に一定の比率(質量比1:0.886)で生産される特徴がある。需要分野の違 う、苛性ソーダと塩素、両製品の需給バランスを常に考慮しながら操業することから、別名「バランス産業」とも言われている。

 電解ソーダ工業の主要な原料である塩と電気において、塩が全て海外から輸入されること及び電力が製造コストの約3割を占めることも特徴である。

 2015年10月現在、我が国のソーダ工業の事業所は、電解ソーダ工業が24社30工場、ソーダ灰工業が1社1工場で、ソーダ製品の生産額はおよそ 3,500億円となる。電解ソーダ工業の事業所はピーク時の1975年当時は54工場を数えたが、業界を挙げての製法転換(水銀法からイオン交換膜法)を 経て、漸減傾向が続いている。

(ソーダ工業会 のwebサイト より)

■2.全国のソーダ工場  


会社・工場名
生産能力
稼働
(2015.10.1現在)
専用線
(廃止含む)
タンク車
(1979.3.31現在)
備 考
北海道曹達(株)
苫小牧事業所
苛性曹達:13,690t/月

港北

1975.12稼働
2012.1 旭硝子が連結子会社化
北海道曹達(株)
幌別事業所

1994.5停止
幌別
苛性曹達:25両
液化塩素:26両
苛性曹達:北海道曹達、ソーダ商事
液化塩素:北海道曹達、山陽国策パルプ
東北東ソー化学(株)
酒田工場
苛性曹達:6万数千t/年

酒田港
苛性曹達:67両
液化塩素:34両
苛性曹達:東洋曹達、ソーダ商事、日新電化
液化塩素:東洋曹達、宇津商事、ソーダ商事、錦商事、日新電化
保土谷化学工業(株)
郡山工場
苛性曹達:45千t/年
1996年停止
郡山
苛性曹達:48両
液化塩素:25両
原料塩を横浜本牧〜郡山間で鉄道輸送
2002.3: クロルアルカリ製品販売停止
(株)クレハ いわき事業所


勿来
苛性曹達:106両
液化塩素:22両
苛性曹達:呉羽化学、錦商事、早川商事
液化塩素:呉羽化学、伊藤忠、蔵町工業、大成化学薬品、錦商事
鹿島電解(株)鹿島工場
苛性曹達:40万t/年

奥野谷浜
苛性曹達:25両(信越)
旭硝子25%、旭電化工業23%、信越化学23%、三菱化学21%、
鐘淵化学工業8%出資
旭硝子(株)鹿島工場
苛性曹達:291千t/年
知手
苛性曹達:7両
液化塩素:30両

旭硝子(株)千葉工場
苛性曹達:235千t/年

浜五井

2006 年末に2万t/年の固形苛性ソーダ生産停止
セントラル硝子(株)
川崎工場
苛性曹達:7万t/年
2006.6 停止
浮島町
苛性曹達:7両

昭和電工(株)川崎事業所


扇町


東亞合成(株)横浜工場


鶴見川口
苛性曹達:17両(鶴見)
液化塩素:8両(鶴見)
2013.1鶴見曹達(株)を吸収合併
関東電化工業(株)
渋川工場

2005.11停止
渋川

原料塩を横浜本牧〜渋川間で鉄道輸送
信越化学工業(株)
直江津工場
苛 性曹達:6万t/年

黒井
苛性曹達:77両

電気化学工業(株)
青海工場


青海


日本軽金属(株)
蒲原ケミカル工場
苛性曹達:6万t/年
塩素:5万4,200t/年

富士川
苛性曹達:10両
液化塩素:3両
日軽化工(株)所有
東亞合成(株)名古屋工場
苛 性曹達:86千t/年

昭和町

2003 年春に苛性カリを高岡工場から移転
東ソー(株)四日市事業所
苛性曹達:126千t/年




石原産業(株)四日市工場
苛性曹達:3万t/年
塩素:2.7万t/年

塩浜

2008.8 日本製紙ケミカルから設備を移設
外部調達から切り替え

日本カーバイド工業(株)
魚津工場

2000.10停止
魚津
苛性曹達:55両
桃山駅のSPにタンク 車で苛性ソーダ輸送
日本曹達(株)高岡工場


能町


関西クロールアルカリ(株)

2000年停止
野田


大阪ソーダ(株)尼崎工場



苛性曹達:11両
液化塩素:23両
安治川口駅常備
(株)カネカ 高砂工業所


高砂港
苛性曹達:4両

南海化学工業(株)
小雑賀工場





岡山化成(株)水島工場
大阪ソーダ:100%出資
苛性曹達:18万t/年
塩素:16万t/年



2012.4旭化成(50%出資)合弁撤退。
ダイソー100%子会社化
関東電化工業(株)
水島工場
苛 性曹達:6万2千t/年



2006.7 フレーク状苛性ソーダ増強
日本製紙ケミカル(株)
岩国工場
苛性曹達:3万t/年
塩素:2.7万t/年
2006.3 停止
岩国
苛性曹達:6両
液化塩素:7両
停 止後、石原産業(株)四日市工場に移設
(株)トクヤマ 徳山製造所
苛性曹達:49万t/年

新南陽
苛性曹達:34両
液化塩素:59両

東ソー(株)南陽事業所
苛性曹達:112.5千t/年

新南陽
苛性曹達:32両
液化塩素:27両
2007.1 固形苛性ソーダ増強、7万5千t/年
東亞合成(株)徳島工場




高 純度液化塩素:3,600t/年
住友化学(株)新居浜工場





大阪ソーダ(株)松山工場
苛 性曹達:4万t/年




大阪ソーダ(株)小倉工場
苛性曹達:2万t/年
塩素:1999.9月停止

浜小倉
苛性曹達:15両
液化塩素:3両
塩 素:1999.10から旭化成延岡工場に
生産委託

旭硝子(株)北九州工場
苛性曹達:14千t/年
2002年停止
枝光


三菱化学(株)黒崎事業所


黒崎


三井化学(株)大牟田工場


大牟田


住友化学(株)大分工場
苛性曹達:9.9千t/年
2004.3 停止
鶴崎


旭化成ケミカルズ(株)
愛宕事業所


南延岡


昭和化学工業(株)




沖縄県


計30工場
(2015.10現在)

苛性曹達:1,246両
液化塩素:601両



■3.メーカー別 苛性ソーダの鉄道輸送  

社名
事業所名
発駅
着駅
備考
旭化成工業
延岡支社
南延岡
タンク車:大牟田
2000年頃廃止
旭硝子




旭電化




関東電化工業




鐘淵化学工業




呉羽化学工業




信越化学工業




電気化学工業

青海
タンク車:二本木、新井、西長岡、中条、
越中島、甲子、天竜川、伏木、浪速

東北東ソー化学

酒田港
タンク車:向浜、小坂、仙台北港、新井、
藤寄、中条、伏木



■4.業界別 苛性ソーダの鉄道輸送

*紙パルプメーカー



■5.メーカー別 液化塩素の鉄道輸送


■6.業界別 液化塩素の鉄道輸送


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