<目
次> ■1.ソーダ工業について ■2.全国のソーダ工場 ■3.メーカー別 苛性ソーダの鉄道輸送 ■4.業界別 苛性ソーダの鉄道輸送 ■5.メーカー別 液化塩素の鉄道輸送 ■6.業界別 液化塩素の鉄道輸送 |
1999.2酒田港駅 |
ソーダ工業は、工業塩を原料に幅広い産業分野の原料・副原料、反応剤
などに使われる化学薬品を製造する工業で、基礎素材産業の一つである。 塩を電気分解して生産される苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)と塩素は、常に一定の比率(質量比1:0.886)で生産される特徴がある。需要分野の違 う、苛性ソーダと塩素、両製品の需給バランスを常に考慮しながら操業することから、別名「バランス産業」とも言われている。 電解ソーダ工業の主要な原料である塩と電気において、塩が全て海外から輸入されること及び電力が製造コストの約3割を占めることも特徴である。 2015年10月現在、我が国のソーダ工業の事業所は、電解ソーダ工業が24社30工場、ソーダ灰工業が1社1工場で、ソーダ製品の生産額はおよそ 3,500億円となる。電解ソーダ工業の事業所はピーク時の1975年当時は54工場を数えたが、業界を挙げての製法転換(水銀法からイオン交換膜法)を 経て、漸減傾向が続いている。 |
(ソーダ工業会 のwebサイト より) |
会社・工場名 |
生産能力 |
稼働 (2015.10.1現在) |
専用線 (廃止含む) |
タンク車 (1979.3.31現在) |
備 考 |
北海道曹達(株) 苫小牧事業所 |
苛性曹達:13,690t/月 |
〇 |
港北 |
− |
1975.12稼働 2012.1 旭硝子が連結子会社化 |
北海道曹達(株) 幌別事業所 |
1994.5停止 |
幌別 |
苛性曹達:25両 液化塩素:26両 |
苛性曹達:北海道曹達、ソーダ商事 液化塩素:北海道曹達、山陽国策パルプ |
|
東北東ソー化学(株) 酒田工場 |
苛性曹達:6万数千t/年 |
〇 |
酒田港 |
苛性曹達:67両 液化塩素:34両 |
苛性曹達:東洋曹達、ソーダ商事、日新電化 液化塩素:東洋曹達、宇津商事、ソーダ商事、錦商事、日新電化 |
保土谷化学工業(株) 郡山工場 |
苛性曹達:45千t/年 |
1996年停止 |
郡山 |
苛性曹達:48両 液化塩素:25両 |
原料塩を横浜本牧〜郡山間で鉄道輸送 2002.3: クロルアルカリ製品販売停止 |
(株)クレハ いわき事業所 |
〇 |
勿来 |
苛性曹達:106両 液化塩素:22両 |
苛性曹達:呉羽化学、錦商事、早川商事 液化塩素:呉羽化学、伊藤忠、蔵町工業、大成化学薬品、錦商事 |
|
鹿島電解(株)鹿島工場 |
苛性曹達:40万t/年 |
〇 |
奥野谷浜 |
苛性曹達:25両(信越) |
旭硝子25%、旭電化工業23%、信越化学23%、三菱化学21%、 鐘淵化学工業8%出資 |
旭硝子(株)鹿島工場 |
苛性曹達:291千t/年 |
〇 | 知手 |
苛性曹達:7両 液化塩素:30両 |
|
旭硝子(株)千葉工場 |
苛性曹達:235千t/年 |
〇 |
浜五井 |
2006
年末に2万t/年の固形苛性ソーダ生産停止 |
|
セントラル硝子(株) 川崎工場 |
苛性曹達:7万t/年 |
2006.6
停止 |
浮島町 |
苛性曹達:7両 |
|
昭和電工(株)川崎事業所 |
〇 |
扇町 |
|||
東亞合成(株)横浜工場 |
〇 |
鶴見川口 |
苛性曹達:17両(鶴見) 液化塩素:8両(鶴見) |
2013.1鶴見曹達(株)を吸収合併 |
|
関東電化工業(株) 渋川工場 |
2005.11停止 |
渋川 |
原料塩を横浜本牧〜渋川間で鉄道輸送 |
||
信越化学工業(株) 直江津工場 |
苛
性曹達:6万t/年 |
〇 |
黒井 |
苛性曹達:77両 |
|
電気化学工業(株) 青海工場 |
〇 |
青海 |
|||
日本軽金属(株) 蒲原ケミカル工場 |
苛性曹達:6万t/年 塩素:5万4,200t/年 |
〇 |
富士川 |
苛性曹達:10両 液化塩素:3両 |
日軽化工(株)所有 |
東亞合成(株)名古屋工場 |
苛
性曹達:86千t/年 |
〇 |
昭和町 |
2003
年春に苛性カリを高岡工場から移転 |
|
東ソー(株)四日市事業所 |
苛性曹達:126千t/年 |
〇 |
− |
− |
|
石原産業(株)四日市工場 |
苛性曹達:3万t/年 塩素:2.7万t/年 |
〇 |
塩浜 |
− |
2008.8
日本製紙ケミカルから設備を移設 外部調達から切り替え |
日本カーバイド工業(株) 魚津工場 |
2000.10停止 |
魚津 |
苛性曹達:55両 |
桃山駅のSPにタンク
車で苛性ソーダ輸送 |
|
日本曹達(株)高岡工場 |
〇 |
能町 |
|||
関西クロールアルカリ(株) |
2000年停止 |
野田 |
|||
大阪ソーダ(株)尼崎工場 |
〇 |
− |
苛性曹達:11両 液化塩素:23両 |
安治川口駅常備 |
|
(株)カネカ 高砂工業所 |
〇 |
高砂港 |
苛性曹達:4両 |
||
南海化学工業(株) 小雑賀工場 |
〇 |
− |
− |
||
岡山化成(株)水島工場 大阪ソーダ:100%出資 |
苛性曹達:18万t/年 塩素:16万t/年 |
〇 |
− |
− |
2012.4旭化成(50%出資)合弁撤退。 ダイソー100%子会社化 |
関東電化工業(株) 水島工場 |
苛
性曹達:6万2千t/年 |
〇 |
− |
− |
2006.7
フレーク状苛性ソーダ増強 |
日本製紙ケミカル(株) 岩国工場 |
苛性曹達:3万t/年 塩素:2.7万t/年 |
2006.3
停止 |
岩国 |
苛性曹達:6両 液化塩素:7両 |
停
止後、石原産業(株)四日市工場に移設 |
(株)トクヤマ 徳山製造所 |
苛性曹達:49万t/年 |
〇 |
新南陽 |
苛性曹達:34両 液化塩素:59両 |
|
東ソー(株)南陽事業所 |
苛性曹達:112.5千t/年 |
〇 |
新南陽 |
苛性曹達:32両 液化塩素:27両 |
2007.1
固形苛性ソーダ増強、7万5千t/年 |
東亞合成(株)徳島工場 |
〇 |
− |
− |
高
純度液化塩素:3,600t/年 |
|
住友化学(株)新居浜工場 |
〇 |
− |
− |
||
大阪ソーダ(株)松山工場 |
苛
性曹達:4万t/年 |
〇 |
− |
− |
|
大阪ソーダ(株)小倉工場 |
苛性曹達:2万t/年 塩素:1999.9月停止 |
〇 |
浜小倉 |
苛性曹達:15両 液化塩素:3両 |
塩
素:1999.10から旭化成延岡工場に 生産委託 |
旭硝子(株)北九州工場 |
苛性曹達:14千t/年 |
2002年停止 |
枝光 |
||
三菱化学(株)黒崎事業所 |
〇 |
黒崎 |
|||
三井化学(株)大牟田工場 |
〇 |
大牟田 |
|||
住友化学(株)大分工場 |
苛性曹達:9.9千t/年 |
2004.3
停止 |
鶴崎 |
− |
|
旭化成ケミカルズ(株) 愛宕事業所 |
〇 |
南延岡 |
|||
昭和化学工業(株) |
〇 |
− |
− |
沖縄県 |
|
計30工場 (2015.10現在) |
苛性曹達:1,246両 液化塩素:601両 |
社名 |
事業所名 |
発駅 |
着駅 |
備考 |
旭化成工業 |
延岡支社 |
南延岡 |
タンク車:大牟田 |
2000年頃廃止 |
旭硝子 |
||||
旭電化 |
||||
関東電化工業 |
||||
鐘淵化学工業 |
||||
呉羽化学工業 |
||||
信越化学工業 |
||||
電気化学工業 |
青海 |
タンク車:二本木、新井、西長岡、中条、 越中島、甲子、天竜川、伏木、浪速 |
||
東北東ソー化学 |
酒田港 |
タンク車:向浜、小坂、仙台北港、新井、 藤寄、中条、伏木 |