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私有コンテ ナ総覧 ホッパコンテナ篇

<12ftコンテナ> UH6A UH8A UH10A 
<20ftコンテナ> UH1 UH5 UH16A UH17A UH18A UH19A UH20A UH20B UH22A

【UH1形式】
UH1-506

『貨物フォト Vol.123』1975年、p3
所 有者】住金物産株式会社
【借受者】国峯鉱化工業株式会社
【輸送品目】ベントナイト
【運用区間】
【その他】
 国峯鉱化工業(株)は西那須野駅に専用線が存在した。1978年6月にクニミネ工業(株)に社名変更されている。ベントナイトは鋳物、土木建築、ペット 用トイレ砂や化成品など様々な産業分野に活用されている。

2022.9.24作成

【UH5形式】
UH5-65

2007.2京葉久保田駅
【所 有者】 住友化学工業株式会社
【輸送品目】 ポリプロピレン ポリエチレン専用
【運用区間】 京葉久保田〜名古屋南貨物などと思われる
【その他】

2015.12.6作成
UH5-71

2010.12神栖駅
【所 有者】 三菱化学物流株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 不明
【その他】

2012.8.13作成
UH5-5003

1998.3土浦駅
【所 有者】 三菱化学物流株式会社
【輸送品目】 ポリスチロール専用
【運用区間】 四日市〜土浦
【その他】
 コンテナの側面には「三菱化成ポリテックのポリスチレン」の表記がうっすらと残っていた。
 三菱化成ポリテック(株)は三菱モンサント化成(株)からスチレン関連事業を分離させ、1990年に設立。1994年に三菱化学(株)に吸収された。
 三菱モンサント化成時代から四日市工場から筑波工場に原料スチレン樹脂の輸送にホッパコンテナが用いられていたが、1987年に老朽化に伴う置き換えに 併せてUH1形5トンコンテナからUH5形10トンコンテナに大型化され、12個が製作された。(コンテナの絵本参照)
 1998年3月当時の輸送も三菱化学(株)四日市事業所から同社土浦事業 所へ の工場間輸送となっており、土浦駅構内にはUH17A形式コンテナも含め、多数の三菱化学物流所有のポリスチロールコンテナが並んでいた。
 尚、三菱化学のスチレン関連事業は1999年10月に製造部門も旭化成との合弁会社であるA&Mスチレン(株)に統合され、更に2003年4月 には 出光石油化学のスチレン事業と統合しPSジャパン(株)が誕生した。2009年10月には三菱化学が保有する株式を旭化成と出光興産が取得し、2011年 には PSジャパンの四日市工場は閉鎖となり、四日市〜土浦間のポリスチロール輸送は消滅したものと思われる。

2015.2.22作成 2021.10.23写真差替
UH5-5011

1997.3四日市駅
【所 有者】 日本通運株式会社 四日市支店
【借受者】 三菱化学物流株式会社
【輸送品目】 ポリスチロール専用

【運用区間】 四日市〜土浦と思われる
【その他】
 
2022.10.9作成

【UH6A形式】  
UH6A-63

2009.9熊谷(タ)駅
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 日本通運株式会社
【輸送品目】 ポリエステル専用
【運用区間】 南福井〜八王子・熊谷(タ)
【その他】
 このコンテナはかつては防府貨物駅が発駅だったが、2000年秋より南福井駅に発駅が変更された。到着は八王子駅で日野市内のフィルムメーカーに納入さ れる。日発8個の輸送量。
(参考文献:『JR貨物ニュース』2000年11月1日号)

 これはカネボウ防府工場が発荷主だったものが、越前ポリマー(株)(福 井県鯖江市水落町47字三反田30-1)に変更になったことによるものである。同社は2000年4月にカネボウ合繊(株)の固相重合設備を資産取得し、ボ トル 用ポリエステ ル樹脂生産を開始した。
 また同社は設立時は三菱化学(株)50%、カネボウ50%の出資比率だったが、2005年10月には三菱化学の出資比率が95%まで高まっている。

 また八王子が着駅の着荷主は日野市に工場があるコニカと思われるが、既に写真用フィルムの生産は行っていないものと思われるので、この輸送は終了したと 思われる。
 一方、熊谷(タ)駅に到着する分の着荷主は不明である。

2012.7.7作成

【UH8A形式】  
UH8A-63

1997.3四日市駅
【所 有者】 旭化成工業株式会社
【輸送品目】 ポリスチレン専用
【運用区間】 東水島〜四日市
【その他】
 四日市港の伊勢湾倉庫(株)にこのコンテナが多数置かれているのを当時目撃した。着荷主は不明である。

2012.7.5作成 2015.2.22訂補

【UH10A形式】  
UH10A-1

2009.5富士駅
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 センコー株式会社(センコー岡山)
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 東水島〜富士
【その他】
 旭化成ケミカルズ(株)のポリエチレン用のコンテナで富士駅の到着荷主は東京製紙(株)である。詳しくは拙web「貨物取扱駅と荷主 富士駅」の旭化成ケミカルズ(株)の項を参照。

2012.6.30作成
UH10A-24

1996.12富士
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 センコー株式会社(センコー岡山)
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 東水島〜富士
【その他】
 上記ポリエチレン専用UH10A形の旭化成ロゴ等の旧バージョンである。

2016.8.20作成
UH10A-64

2003.8東水島駅
【所 有者】 三菱化学物流株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 不明
【その他】

2012.7.7作成

【UH16A形式】  
UH16A-4

1997.3四日市駅
【所 有者】 三菱化学物流株式会社
【輸送品目】 ポリスチロール専用
【運用区間】 四日市〜土浦
【その他】
 上記のUH5-5003と同様に三菱化学(株)四日市事業所から筑波事業所への原料スチレン樹脂の輸 送に 使われていたと思われる。
 同輸送用にはUH16A形式に続き、UH17A形式が登場したこともあって、UH16A形式の存在感はやや希薄である。

2016.8.20作成

【UH17A形式】  
UH17A-5061
UH17A-5078

1996.5京葉久保田駅
【所 有者】 化成物流株式会社 筑波
【輸送品目】 ポリスチロール専用
【運用区間】 京葉久保田〜土浦
【その他】
 京葉久保田駅の近くに存在する旭化成工業(株)千葉工場はポリスチロールの製造拠点なので、発荷主は旭化成であったと予想される。一方の着荷主は上記の UH5-5003と同様に三菱化学(株)筑波事業所であったと思われる。
 尚、旭化成のポリスチロール事業は、PSジャパン(株)に引き継がれ、現在は同社千葉工場となっている。

2015.11.14作成 2022.10.9写真差替
UH17A-5065

2011.9倉敷(タ)駅
【所 有者】 三菱化学物流株式会社 筑波
【輸送品目】 HIPS専用 ポリスチロール専用
【運用区間】 不明
【その他】
 HIPSとは、汎用ポリスチレン(GPPS)にゴム成分を加えた乳白色の耐衝撃性ポリスチレンのことである。用途は、家電・OA機器類のハウジング材や 内部部品として幅広く使用されているほか、食品容器類を中心に多様な包装資材にも使用されている。

2016.8.20作成
UH17A-5091

2010.5四日市駅
【所 有者】 三菱化学物流株式会社 筑波
【輸送品目】 ポリスチロール専用
【運用区間】 四日市〜土浦
【その他】
 上記のUH5-5003と同様に三菱化学(株)四日市事業所から筑波事業所への原料スチレン樹脂の輸 送に 使われていたと思われる。2010年当時は既にPS ジャパン(株)四日市工場となっていたが、2011年にPSジャパンは四日市工場を閉鎖した。

2012.7.2作成 2015.2.22訂補
UH17A-5097

2021.12倉敷(タ)駅
【所 有者】 三菱ケミカル物流株式会社
【輸送品目】 ポリスチレン専用
【運用区間】 東水島〜土浦(荷票はこちら
【その他】
 発荷主はPSジャパン(株)、着荷主は三菱ケミカル(株)筑波事業所であった。
 ポリスチロール専用からポリスチレン専用に種別変更されたのかもしれない。

2021.12.11作成

【UH18A形式】  
UH18A-2

2009.9隅田川駅
【所 有者】 同和通運株式会社
【輸送品目】 溶融飛灰専用
【運用区間】 隅田川〜大館と思われる
【その他】
 同和通運(株)は、UM12A形式を中心に多数の無蓋コンテナを所有しているが、僅かにホッパコンテナも所有している。見た目は無蓋コンテナと大差無 く、あ えてホッパコンテナを導入した理由が気になるところである。

2016.8.20作成

【UH19A形式】  
UH19A-1

1997.3四日市駅
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 三菱化学株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 四日市〜隅田川
【その他】
 UH20A形式と見た目は似ているが、積込みハッチが斜めになっている点が異なる。ハッチが斜めになっている分、内容積がUH20Aよりも小さいようで ある。

 1990年2月に4個のコンテナで運用を開始。三菱油化(株)四日市工場で製造されたポリエチレンをユーザーのサイロに流し込めるように開発された。四 日市〜隅田川間が鉄道輸送で、隅田川駅から専用のダンプトラックに積み替えて、千葉県の和田化学、茨城県の丸東産業に配送される。
(参考文献:『運輸タイムズ』1990年5月14日付3面)

 尚、和田化学工業(株)は1981年に三菱油化グループに入り、1986年に千葉県香取市に成田工場を建設、2002年の3社合併により現在はジェイフィルム(株)となっている。
 また丸東産業(株)は1986年に茨城県結城市に東京工 場を新設している。1997年にはポリエチレンフィルム製造部門を分離し、丸東化研(株)を設立しているが、同社はwebサイトが無く、現況は不明であ る。
2012.7.22作成 2015.2.22訂補  2016.7.27訂補
UH19A-4

1997.8半田埠頭駅
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 三菱化学株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 四日市〜隅田川
【その他】
 四日市駅から半田埠頭駅に運用されていたとは考えにくいため、廃コンか?

2021.3.28作成
UH19A-5

2017.11岡山(タ)駅
【所 有者】 三菱ケミカル物流株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 不明
【その他】

2018.1.8作成

【UH20A形式】  
UH20A-42

2012.6東京(タ)駅
【所 有者】 三菱化学物流株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 東水島〜東京(タ)と思われる
【その他】

2015.8.1作成
UH20A-83

2007.2名古屋南貨物駅
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 住友化学工業株式会社
【輸送品目】 ポリプロピレン ポリエチレン専用
【運用区間】 京葉久保田〜名古屋南貨物など
【その他】

2012.8.13作成
UH20A-110

2009.4京葉久保田駅
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 住友化学株式会社
【輸送品目】 ポリスチレン専用
【運用区間】 不明
【その他】

2012.7.19作成
UH20A-414

2011.7百済駅
【所 有者】 株式会社ガスケミカル物流西日本
【輸送品目】 ポリプロピレン専用
【運用区間】 不明
【その他】

2016.1.3作成
UH20A-445

2015.8京葉久保田駅
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 住友化学株式会社
【輸送品目】 ポリプロピレン専用
【運用区間】 不明
【その他】

2015.12.6作成
UH20A-461

2009.4岐阜(タ)駅
【所 有者】 三菱化学物流株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 神栖〜岐阜(タ)など
【その他】

2012.7.5作成
UH20A-466

1999.3百済駅
【所 有者】 株式会社エム・ティー・ビー
【輸送品目】 ポリプロピレン専用
【運用区間】 百済〜土浦
【その他】
 (株)エム・ティー・ビーは三井化学(株)系の物流会社である。

2012.7.19作成 2021.10.23写真差替
UH20A-473

2012.6敦賀港駅
【所 有者】 センコーリース株式会社
【借受者】 宇部興産株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 千葉貨物〜敦賀港
【その他】

2012.6.30作成
UH20A-499

2010.8蘇我駅
【所 有者】 日本通運株式会社
【借受者】 宇部丸善ポリエチレン株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 千葉貨物〜名古屋(タ)
【その他】
 宇部丸善ポリエチレン(株)は、宇部興産(株)のポリエチレン事業を分割し、丸善石油化学(株)の50%出資を受けて、2004年10月に設立された。 低密度ポリエ チレン(LDPE)及びメタロセン触媒L-LDPE(HAO-LLDPE)の生産・販売及び開発を行っている。
 
2012.6.30作成 2015.2.22訂補

【UH20B形式】  
UH20B-15

2007.2京葉久保田駅
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 住友化学株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 京葉久保田〜西浜松・敦賀港・梅田など
【その他】
 京葉久保田駅から発送される住友化学(株)のポリエチレン輸送は、ISOコンテナへの移行が進んでいるが、今なおJR規格のコンテナも活躍している。
 住友化学が使用するUH20AやUH20B形式は、数が非常に多いが形態に差は殆ど無い。

2016.8.20作成
UH20B-143

2002.2名古屋南貨物駅
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 住友化学工業株式会社
【輸送品目】 ポリプロピレン専用
【運用区間】 京葉久保田〜名古屋南貨物など
【その他】
 
2022.10.9作成
UH20B-273

2015.2大宮操駅
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 住友化学株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 京葉久保田〜西浜松・敦賀港・梅田など
【その他】
 京葉久保田駅から発送される住友化学(株)のポリエチレン輸送は、ISOコンテナへの移行が進んでいるが、今なおJR規格のコンテナも活躍している。

2015.2.22作成
UH20B-373

2015.6笠寺駅
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 住友化学株式会社
【輸送品目】 ポリプロピレン専用
【運用区間】 京葉久保田〜名古屋(タ)・名古屋南貨物な ど
【その他】
 UH20B形式はポリエチレン専用が目立つが、一部はポリプロピレン専用である。

2015.10.18作成
UH20B-406

1997.8西浜松駅
【所 有者】 日本石油輸送株式会社
【借受者】 住友化学工業株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 京葉久保田〜西浜松・敦賀港・梅田など
【その他】
 1990年代後半頃まで、コンテナの側面に日本石油輸送のプレートが付けられていた。その後何故か外されている。

2016.8.20作成
UH20B-436

2012.2姫路貨物駅
【所 有者】 日本陸運産業株式会社
【借受者】 センコー株式会社 岡山
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 東水島〜姫路貨物・熊谷(タ)など
【その他】
 旭化成ケミカルズ(株)のポリエチレン用のホッパコンテナである。

2012.7.5作成
UH20B-453

2021.12岡山(タ)駅
【所 有者】 株式会社日陸
【借受者】 センコー株式会社 岡山
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 東水島〜熊谷(タ)などと思われる
【その他】
 旭化成(株)の社名変更に伴いケミカルズ≠フ文字が消されている。

2021.12.11作成
UH20B-461

2012.9熊谷(タ)駅
【所 有者】 日本陸運産業株式会社
【借受者】 センコー株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 東水島〜熊谷(タ)など
【その他】
 旭化成ケミカルズ(株)のポリエチレン用のホッパコンテナである。旭化成のロゴが新しくなったバージョンである。

2015.8.1作成
UH20B-466

2019.8東水島駅
【所 有者】 日本陸運産業株式会社
【借受者】 センコー株式会社
【輸送品目】 ポリエチレン専用
【運用区間】 東水島〜東京(タ)など
【その他】
 着荷主は積水化学であった。
 積水化学工業(株)は埼玉県蓮田市に武蔵工場がある。

2021.6.6作成

【UH22A形式】  
UH22A-2

1998.3敦賀駅
【所 有者】 株式会社エーコープライン
【輸送品目】 米
【運用区間】 秋田貨物〜梅田
【その他】
 発荷主は秋田県経済連・秋田くみあい運輸梶A着荷主は米卸会社の(株)神明である。
 (株)神明は1996年に西宮市に西宮浜玄米サイロを建設し、自主流通米の物流合理化を図るために米穀専用の20ftホッパコンテナをJR貨物と協同で 開発 導入した。
(参考文献:『JR貨物ニュース』2001年9月1日号)

2012.7.5作成

計38種類(2022.10.9)

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