工
場名 |
専
用線廃止年月日 |
接
続駅 |
恵比寿工
場 北関東工場 札幌工場 静岡工場 大阪工場 九州工場 名古屋工場 川口工場 仙台工場 |
昭和57
年10月31日 昭和58年10月31日 昭和61年3月31日 昭和61年10月31日 昭和61年10月31日 昭和61年10月31日 昭和61年11月30日 昭和62年1月27日 平成元年8月31日 |
恵比寿 木崎(東武鉄道) 苗穂 焼津 茨木 門司 千種 川口 名取 |
駅名 | 備考 |
川口 | サッポロビール(株)(川口工場) |
白岡 | サッポロ農産加工(株) |
山下埠頭 | 横浜市、上組、東海運、鶴見倉庫、相仙冷凍、山九、横浜運輸倉庫、 日新運輸倉庫の共用の専用線の第三者利用者にサッポロビール(株) |
名取 | サッポロビール(株) |
静岡工場
は、サッポロビール(株)11番目の工場として、1980(昭55)年4月に建設された。総工費250億円、工場敷地60,000坪、工場緑地面積
15,000坪、貨車側線能力百数十両、設備の大型化、コン
ピュータ導入、省エネルギー、省力化推進を目的として建設された最新鋭の工場であった。 出荷エリアは静岡全県下、山梨、神奈川の一部を受け持っているが、需給の状況に応じて北海道から九州まで供給を行い、その輸送手段はトラック、貨車、海 上コンテナを利用していたが、国鉄の民営化、合理化等による貨物取扱駅の集約化、廃止により専用線も1986(昭61)年に撤去された。今は側線跡地に新 製品倉庫が建設され、建設当時の面影は全く無い。 貨物取り扱いが廃止されるまで、静岡工場より貨車で出荷されていたビール(当時の工場出庫量の約20%)の大部分はトラック出荷に切り替わり、残りは5 トンコンテナ輸送に置き換わっている。その取扱数量は1987(昭62)年度で年間2,000個弱、年間出荷数量の約4.2%に過ぎず、残りは全てト ラック輸送となっている。 トラックに比べてコンテナの利用が少ない理由は、 (1)コンテナの荷役作業はトラックに比べて作業性が悪い。 (ビールのトラック積み込みは10〜15分程度に対して、5トンコンテナの場合は8パレット積みの場合、2パレット手積みとなり作業時間が40〜50 分かかり構内が輻輳する) (2)必要な時に必要な輸送をすることができない(出荷波動の対応が不十分)。 (3)コンテナ輸送は日数がかかりすぎる 等の欠点があり、これらの欠点を解決することにより、5トンコンテナの利用はもっと増大していくのではないかと思われる。 (『Monthlyかもつ』1988年8月号、p23) |