1948
(昭23)年7月 |
とうもろ
こしを湿式法によって処理するわが国で最初の事業を行うため、日本穀産化工株式会社(資本金1千万円)を設立し、 本店を東京都千代田区に、工場を愛知県半田市に置いて発足 |
1949
(昭24)年5月 |
社名を日
本食品化工株式会社と改称 |
1950
(昭25)年3月 |
半田工場
の操業開始 |
1994
(平06)年9月 |
半田工場
の操業停止 |
製紙用コーンスターチ コンテナで「毎日適量」 (『運輸タイム
ズ』1992年7月20日付) JR貨物静岡支店富士営業センターでは、6月1日から富士駅〜北沼駅(八戸臨海鉄道)で毎日12ftコンテナ8個によるコーンスターチの輸送を始めた。これまで船輸送していたが、コンテナ輸送に替えたことで、発着荷主とも 作業が平準化し、保管・品質管理が容易になった、と言っている。 6月1日からコンテナ輸送されているコーンスターチは発荷主が日本食品化工(株)富士工場、着は三菱製紙(株)八戸工場。コーンスターチは紙のコーティ ングなどに使われる。 従来は、船で1千トンずつまとめて送っていたが、これでは品質管理、保管が難しいため、三菱製紙(株)八戸工場では、日本食品化工(株)に「毎日、適量 を送って欲しい」と要請。 この話をキャッチしたJR貨物静岡支店富士営業センターでは、日本食品化工(株)富士工場に鉄道コンテナによる輸送を働きかけ、列車の検討を始めた。富 士駅から八戸貨物駅へは3日目着の宮城野駅中継列車があるが、この列車は富士駅から東北、北海道向け貨物の中継輸送の需要が多く、八戸貨物駅への輸送枠は 12ftコンテナ10個で、平日は殆ど空席が無い。 そこで、平日でも輸送余力のある列車の組み合わせ――富士駅−東静岡駅−東京(タ)駅−隅田川駅−八戸貨物駅−北沼駅のルートで輸送することを考えた。 この方法だと宮城野駅中継より輸送日数が1日多くなるが、毎日輸送なので発着荷主には問題無く、6月1日から輸送が始まった。 北沼駅から三菱製紙(株)八戸工場には専用線が敷かれており、コキ車を高 床ホームに着け、コンテナから1トンフレコン入りの製品を取り卸ししている(パ レット荷役を実施)。空いたフレコンは40〜50袋まとまるとコンテナで返送し、パレット(レンタル)は着工場からレンタル会社へ返している。 6月中はテスト輸送と言うこともあってコンテナ221個だったが、7月に入ってからは毎日8個となり、1カ月約240個となる。 着の在庫が大幅に減る このコンテナ輸送で、1,300トンから1,400トンもあったピーク時在庫が300〜400トンと大幅に圧縮され、在庫管理作業の軽減となったほか受 入れ作業も平準化された。 日本食品化工(株)の話 三菱製紙から「大量に受け入れ ると品質管理が難しいので、毎日適量輸送してもらえないか」という話があり、コスト面からトラックより鉄道コンテナを選んだ。品質管理はメーカーにとって も大事なことで、漏損に強くクリーンな輸送ができるコンテナのメリットは大きい。当社は三菱製紙以外の製紙会社、その他のユーザーにも供給しているが、こ れらをコンテナ輸送できるかどうか、JR貨物からの情報が欲しい。 三菱製紙(株)八戸工場の話 今まで船で月1回1千トン をまとめて受け入れていたため、在庫がピークになると1,300〜1,400トンにもなり、保管や品質管理が大変だった。そこで毎日適量を受け入れること にし、鉄道コンテナで送ってもらうようにした。単純比較で運賃は船の方がコンテナよりも安いが、工場への横持ちコストや保管にかかる費用などを含めると、 総体的に割高とはなっていない。そのうえ、在庫量が少ないと品質管理がしやすいし、受入れや保管作業が平準化できるなどプラス面が多い。 今回はJR貨物に柔軟に対応してもらったが、当社の鉄道貨物輸送全体を考えると、まだ柔軟性に欠けるところがあるので、今後とも荷主サービスに努めて欲 しい。 |
定型輸送枠25%増 日本食品化工富士工場 北沼駅向け (『運輸
タイムズ』1995年7月24日付、2面) JR貨物静岡支店富士営業所は、日本食品化工(株)富士工場が富士駅から八戸臨海鉄道北沼駅に輸送しているコーンスターチのコンテナ輸送で毎日8個の定 形輸送契約を結んでいるが、同工場の増送要請を受けて1日10個の契約に変更した。製紙業界が好調で、製紙工程で使われるコーンスターチの生産量が増えた ための輸送増。 輸送枠は10個だが、現在の輸送実績は1日平均12個ほど。夏期は富士駅の輸送力が逼迫するので、JR貨物富士営業所は日本食品化工と話し合い、10個 以上輸送する場合は余席の輸送枠を利用することで了解を得た。このため定形輸送枠の拡大は25%だが、6月の輸送実績は前年の177%にまで伸びた。 同工場では北沼駅のほか北旭川、札幌(タ)、新潟(タ)など全国の各駅にもコンテナ輸送しており、JR貨物富士営業所は今後、北沼駅行き以外の輸送先で の増送を同工場に期待している。 |
発
駅 |
発
荷主 |
品
目 |
着
駅 |
着
荷主 |
コ
ンテナ |
目
撃 |
備
考 |
富士 |
日
本食品化工 |
MS#4600 | 北沼 |
三菱製紙(株) 八戸工場 |
UR17A JOT |
1996.12富士駅 |
製紙用「日食MS#4000シリーズ」:尿素リン酸エステル化澱粉 顔料やラテックスとの相容性に優れ高い接着力(コーティング) |
六原 |
三菱製紙(株)北上工場 |
空袋 |
富士 |
日
本食品化工 |
18D |
2002.2富士駅 |
複数あり |
富士 |
日本食品化工 |
ネオビスC6 マプス#281 |
岐阜(タ) |
オリエンタル びわ |
18D |
1998.2富士駅 |
オリエンタル酵母工業(株)びわ工場 「日食ネオビスC-60」:アルファー化澱粉 |
富士 |
日本食品化工 |
空タンク |
四日市 |
? |
V19A |
1999.3四日市駅 | |
富士 |
日本食品化工 |
ブドウ糖 |
福岡(タ) |
ハウス食品 |
UR16A JOT |
1998.2富士駅 |
ハウス食品(株)福岡工場:福岡県古賀市 |
静岡貨物 |
日
本食品化工 |
液糖 |
札幌(タ) |
? |
NSKU |
2015.12静岡貨物駅 |
ISOタンクコンテナ |
平成15年度環境負荷の小さい物流体系の構築を目指す実証実験(二次募
集) 日本食品化工(株) 富士〜千歳間のトラックと船による液糖の輸送を、静岡貨物−札幌(タ)駅間の鉄道輸送へ。ISOタンクコンテナ集配のためのシャーシなどを充実させて、 鉄道シフトを可能に。 |
日食物流(株)水島営業所 (『JR貨物ニュース』2003年10
月15日号、5頁) 澱粉はJRコンテナで、水あめはISOタンクで 澱粉 西岡山から全国へ 日本食品化工(株)の澱粉輸送を担う日食物流(株)の拠点は、水島のほか富士市、関西には協力会社がある。輸送先は、関西以西、中国、九州方面が中心 で、製菓メーカー、問屋などへ直接運ぶことが多い。 同社は扱う粉全体の12、3%をコンテナ輸送している。以 前は近隣の宇野港からの船輸送が中心だったが、陸送に転換する際、遠距離輸送は西岡山駅発の鉄 道コンテナ輸送に切り替えられた。 集積基地の水島から西岡山間は長距離集荷し、輸送コストも軽減、ダイヤを選ぶことで、時間的にも関東方面ならば翌日には到着可能になった。 利用運送事業者はエリア別で業務を分担して、関東・新潟方面を担当する日本通運(株)と、東北・九州方面を担当する水島臨海通運(株)の2社。 取扱量は月間500〜600トン、毎日4〜5個の発送がある。 フレコン入りと紙袋入りで 同社がコンテナ輸送している粉の荷姿は、フレコン入りと紙袋入りの2種類。 300kg〜1トン用の各サイズのフレコンに入れた製品には雨濡れや混入防止のため、入り口上部にビニールキャップの覆いをかぶせて、5〜15袋が5ト ンコンテナに積載される。フレコンは、返送・洗浄し、繰り返し使用される。 25kg入り紙袋の場合は、5トンコンテナに200袋をバラ積みする。積載効率を考えるとパレット積みがなかなかできないのが現状。 そのため紙袋に対しては、摺れ、破れ、漏損事故の対応が必要なので、床面にビニールシートを敷き、擦れには段ボールの養生材を入れて荷崩れを防止してい る。利用運送事業者とJR貨物で、補強に関する話し合いも度々持たれている。 水あめ 8月から福岡方面へ 今年8月、日本食品化工(株)は、同業者の参松工業(株)と業務提携した。生産面のスケールメリットや製品の共同輸送、共同開発等の効率化を図ったも の。 時期を前後して、西岡山駅にトップリフターが導入された。そこで、提携先と利用運送事業者で協議の結果、西岡山駅発で荷重20トンのISOタンクコンテ ナによる、液状副原料の水あめの輸送を開始し た。 西岡山から福岡方面へ、1日2個、8月は39個の輸送があり、今後増送が見込まれている。 「鉄道は輸送管理がよい」 食品に使用される粉、液状の副原料の輸送で問題になることは、異物の混入である。粉の場合は、コンテナの残臭にも気を付け、前に使用された荷物の確認を してから積み込む。 液状の場合は、結晶化、温度上昇による色の変化などにも注意が必要になる。タンクコンテナ内は水蒸気洗浄をして衛生管理をするが、内部の超微細な穴から の異物混入なども稀にあり、品質保持には大変神経を使っている。 「鉄道輸送の利点は、輸送管理がよいこと、安全性が高いこと。以前に比べ、鉄道は時間がかかるという印象が無くなりました。これまで、急な依頼にも応じ てもらえ、断られたことがないので助かっています」と塩田業務課長は話す。 「輸送コストがさらに安くなるといいですが。荷崩れなどの対策は、積極的に考えて欲しいですね」と宮崎社長は要望している。 |
発
駅 |
発
荷主 |
品
目 |
着
駅 |
着
荷主 |
コ
ンテナ |
目
撃 |
備
考 |
東水島 |
日食 |
ウォン |
札幌(タ) |
味の素 |
JRコンテナ |
1998.3幸田駅 |
|
東水島 |
日食物流 |
コンス |
山形 |
海谷商店 |
C36 |
1995.12半田埠頭駅 |
(株)海谷商店:山形市城北町 |
東水島 |
日食 |
スプレット |
富士 |
日本大昭和 |
19D |
2009.5富士駅 |
複数 日本大昭和板紙(株)向け輸送と思われる 「日食スプレット#110」:製紙用の特殊変性粉でん粉(スプレー用) |
東水島 |
日食 |
スターコート |
富士 |
富士工場 |
18D |
1998.2富士駅 |
水島工場〜富士工場の工場間輸送か? |
東水島 |
日食 |
フキシ他 |
岐阜(タ) |
味の素冷凍食品(中部工場) | UR20A JOT |
2009.4岐阜(タ)駅 | |
東水島 |
日食 |
糖蜜 |
福岡(タ) |
? |
NRSU |
2016.3倉敷駅 |
ISOタンクコンテナ |
2016.3倉敷駅 |
2016.3倉敷駅 |
九州事業所新設 −日本食品化工− 旧参松の一部継承 (『食品化
学新
聞』2004年6月24日付、2面) 日本食品化工は、九州事業所(福岡市東区箱崎ふ頭6-11-12)をこのほど新設した。事業所は、旧参松工業の設備、販売先の譲渡を受けて、継承したも の。今年3月に倒産した参松工業は、以前福岡工場として異性化糖などの生産を行っていたが、数年前に生産を中止し、以後日食化工と提携して、ストックポイ ントとして日食化工から糖化製品原料の提供を受けて、北九州を中心とする顧客に販売、配送していた。同事業所はそれを引き継ぎ、従業員もほぼそのまま新事 業所に所属することになった。 今後製品は、日食化工の岡山県水島工場、または静岡県富士工場から供給され、北九州のユーザーに販売される。これま で、九州地域の販売は大阪支社が担当 してきたが、事業所ができたことから同社は、化工でん粉や各種オリゴ糖など豊富な商品郡を持つことから、これらの製品の販売もこの地域に行うことにしてい る。なお倒産した参松工業の本拠千葉工場は、事業譲渡が検討されていたが現在のところ事業継続の見込みは無く、閉鎖の方向に向かっているようである。 |