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出光興産株式会社

2020.1.12作成開始


■はじめに
 出光興産(株)は民族系の石油元売り会社で、かつては業界トップの座を日本石油(株)と争い続けた歴史がある。石油元売り会社が11社体制であった 1985(昭60)年時点の石油製品の販売シェアを見ると、トップの日本石油が17.1%、2位の出光興産が15.1%と僅差であった。(尚、3位はコス モ石油の13.1%である)

 そしてこの頃は、日本石油と同様に全国各地の製油所、臨海油槽所から内陸へのタンク車輸送を盛んに行っていたのだが、昭和の終わりと共に一気に廃止が進 んでいき、内航海運やタンクローリーに転換されていった。極めて短期間にその転換がされた印象があり、他の石油元売り会社と比べても、その方針の違いは顕 著だ。何しろ、あれほど大量のタンク車輸送を行っていた前川駅の専用線すらあっさり廃止してしまうのは、驚きである。そんなこともあり、個人的には出光興 産は嫌いなので(笑)、ガソリンスタンドで出光は使わないポリシーである。

 とは言っても調査・研究をするにしたがって、潤滑油のJRコンテナ輸送を行っていたり、今でも日本オイルターミナル(株)を利用していたりと、鉄道貨物 輸送と完全に縁が切れたわけではないことが分かってくるのだが、その一方で同社の社史は、油槽所の新設・廃止やタンク車輸送に関する記述が見られないな ど、やはり他の石油元売り会社の社史とは異なる様相を呈していて、好きになれない…。

 そんな事情がありながらも同社の鉄道貨物輸送の歴史と現況の纏めをせずに、いつまでも放置しておくわけにもいかないので、気乗りしないまま取り組んでい る。


■沿革
年 月
出  来  事
1956(昭31)年9月
徳山駅の出光興産(株)徳山製油所の専用線敷設(『中国 支社30年史』日本国有鉄道中国支社、1966年、p307)
1965(昭40)年6月
京葉臨海鉄道の浜五井〜椎津間が開業。前川駅から出光興産(株)の鉄道 輸送開始(『京葉臨海鉄道20年史』京葉臨海鉄道、1983年、p186)
1969(昭44)年8月
石油埠頭駅の出光興産(株)北海道製油所の専用線が運輸開始(『苫 小牧港開発株式会社二十年史』苫小牧港開発、1980年、p259)
1973(昭48)年10月
前川(出光興産)〜秩父鉄道、郡山(日本オイルターミナル)向け石油専 用列車設定(『35年のあゆみ』京葉臨海鉄道、1999年、p104 p123)
1980(昭55)年4月
前川〜沢渡の輸送が、汐見町へ船舶輸送、同油槽所よりタンク車輸送に転 換(『35年のあゆみ』京葉臨海鉄道、1999年、p123)
1981(昭56)年4月
秩父セメント(株)の石炭への燃料転換に伴い前川〜武州原谷の重油輸送 廃止。
前川〜南松本の石油輸送が名古屋ルートに変更され廃止(『35年のあゆみ』京葉臨海鉄道、1999年、p123)
1988(昭63)年11月
前川駅の出光興産(株)千葉製油所の専用線廃止(『35 年のあゆみ』京葉臨海鉄道、1999年、p123)







■油槽所一覧(1987.7.1現在)
油槽所名
所在地
開所
専用線
備 考
釧路油槽所
釧路市新富士町98-11

西港

函館油槽所
上磯郡上磯町七重浜1-3-4

五稜郭

八戸油槽所
八戸市大字河原木字兵衛河原10-10

本八戸

秋田油槽所
秋田市寺内字後城322-4



塩釜油槽所
塩釜市貞山通3-1-11

塩釜埠頭

小名浜油槽所
いわき市泉町下川字大剣1-46


日立油槽所
日立市大甕町5-4-2



江東油槽所
東京都江東区有明1-5-37
1963年

[1]p81
浮島油槽所
川崎市川崎区浮島町12-3



川崎油槽所
川崎市川崎区水江町6-2
1950年
水江町
[1]p43
新潟油槽所
新潟市太郎代字浜辺2881-28



大井川油槽所
志太郡大井川町飯渕町区2000


大井川港
名古屋油槽所
名古屋市港区潮見町37-30

汐見町

四日市油槽所
四日市市千歳町1-18



伏木油槽所
高岡市伏木磯町1-14
1953年
伏木
[1]p78
福井油槽所
坂井郡三国町新保96-1-7


福井港
大阪油槽所
大阪市大正区鶴町5-5-7



岸和田油槽所
岸和田市臨海町18
1967年

[1]p83
神戸油槽所
神戸市灘区灘浜町1-2
1950年
東灘
[1]p43
福山油槽所
福山市箕沖町117



広島油槽所
広島市南区月見町2244-2



境港油槽所
境港市清水町大杖783



高松油槽所
高松市朝日町4-29-1



松山油槽所
伊予郡松前町大字筒井1317-5



高知油槽所
高知市五台山4988



福岡油槽所
福岡市中央区荒津1-2-31



門司油槽所
北九州市門司区新門司2-8-1
1966年起工

新門司港(北九州港) [1]p82
長崎油槽所
長崎市木鉢町1-16



大分油槽所
大分市大字駄原豊久北浦2915-3



八代油槽所
八代市大島町5053



日南油槽所
日南市大字平野字大節8339-9


油津港
鹿児島油槽所
鹿児島市新栄町6-11



(『1987年度版 石油産業 会社要覧』1987年、石油春秋社)


2013.6釧路油槽所

2004.8伏木油槽所



■貨車所有状況  

『私 有貨車番号表』による出光興産(株)所有貨車

1979年3月31日 1985年9月30日
常備駅
貨 車
両数
貨 車
両数
北旭川
タキ3000(ガソリン)
11


東相ノ内
タキ2100(石油類)
タキ3000(ガソリン)
5
6


北埠頭
タキ2100(石油類)
タキ3000(ガソリン)
22
6


西港
タキ3000(ガソリン)
タサ5700(LPガス)
2
2


帯広
タキ3000(ガソリン)
18


石油埠頭
タキ2100(石油類)
タキ3000(ガソリン)
タサ5700(LPガス)
8
48
20


本八戸
タキ9800(石油類)
タキ3000(ガソリン)
4
19
タキ9800(石油類)
タキ3000(ガソリン)
2
4
穀保町
タキ2100(石油類)
12


塩釜埠頭
タキ2100(石油類)
タキ3000(ガソリン)
タサ5700(LPガス)
9
1
13
タキ2100(石油類) 5
前川
タサ2400(石油類)
タキ1500(石油類)
タキ2100(石油類)
タキ9800(石油類)
タキ10000(石油類)
タキ3000(ガソリン)
タキ9900(ガソリン)
タサ5700(LPガス)
1
6
114
10
1
31
6
37
タサ2400(石油類)
タキ2100(石油類)
タキ9800(石油類)
タキ3000(ガソリン)
タキ9900(ガソリン)
1
2
10
8
1
汐見町
タキ2100(石油類)
タキ3000(ガソリン)
10
5
タキ2100(石油類)
タキ9800(石油類)
タキ10000(石油類)
タキ3000(ガソリン)
タキ9900(ガソリン)
5
1
2
8
4
伏木
タム4000(石油類)
タサ2400(石油類)
タム500(ガソリン)
2
1
1
タサ2400(石油類)
タキ9800(石油類)
タキ3000(ガソリン)
1
3
1
下里
タサ5700(LPガス)
2


徳山
タサ2400(石油類)
タキ2100(石油類)
タキ9800(石油類)
タキ10000(石油類)
タム500(ガソリン)
タキ3000(ガソリン)
タサ5700(LPガス)
1
13
3
2
7
5
18


新南陽


タキ3000(ガソリン) 4







■鉄道貨物輸送  
 1990年代半ばから本格的に鉄道貨物輸送の研究を始めた筆者は、静岡県に居住していたこともあって、出光興産の鉄道貨物輸送とは縁が遠かった。同社所 有のタンク車を目撃することはできず、同社の専用線も現役時代を知らない。かつて数多く存在した同社の内陸油槽所も廃止後しか知らない。そんなこともあっ て、現地調査に基づく輸送体系の解明は限定的で、一部の資料と予想を駆使するほかない。その一方で、京葉臨海鉄道の社史等の資料は豊富で、千葉製油所から の輸送は相当把握できたと考えている。

▼車扱輸送  
 出光興産(株)の車扱輸送は、上述の通り京葉臨海鉄道・前川駅を発送とする石油・LPG以外は情報が少なく、「専用線一覧表」から筆者が色々と予想して いる。
 道内でもLPG輸送が行われていた筈だが、輸送体系の予想ができていないのが悔しいところである。以下、発送拠点(駅)別に輸送先を纏めた。

▽出光興産(株)釧路油槽所(北埠頭駅⇒西港駅)
品目
着駅
着荷主
貨車
備考
石油
札内
出光興産(株)帯広油槽所

予想
石油
東相ノ内
出光興産(株)北見油槽所

予想


▽出光興産(株)北海道製油所(石油埠頭駅)
品目
着駅
着荷主
貨車
備 考
石油
新旭川
出光興産(株)旭川油槽所

予想
石油
北旭川
出光興産(株)旭川油槽所

予想 新旭川駅から移転
石油
札幌(タ)
日本オイルターミナル(株)札幌営業所




▽出光興産(株)八戸油槽所(本八戸駅)
品目
着駅
着荷主
貨車
備 考
石油
日詰
出光興産(株)盛岡油槽所

予想
石油
盛岡(タ)
日本オイルターミナル(株)盛岡営業所

予想
石油
仙北町
アポロ石油(株)

予想


▽出光興産(株)塩釜油槽所(塩釜埠頭駅)
品目
着駅
着荷主
貨車
備 考
石油
漆山
出光興産(株)山形油槽所

予想
LPG
漆山
出光興産(株)山形油槽所
タサ5700形
予想
石油
安積永盛
出光興産(株)郡山油槽所

予想
LPG
南仙台
出光興産(株)
タサ5700形
予想


▽出光興産(株)千葉製油所(前川駅)
品目
着駅
着荷主
貨車
備 考
LPG
盛岡
盛岡瓦斯(株)
タサ5700形
『京葉臨海鉄道20年史』p195
石油
郡山
日本オイルターミナル(株)郡山営業所

『貨物輸送概況』1986年
石油
西若松
出光興産(株)会津若松油槽所

『京葉臨海鉄道20年史』p195
LPG
西長岡
北日本物産(株)
タサ5700形
『貨物輸送概況』1980年
LPG
日越
(有)中沢燃料店
タサ5700形
『貨物輸送概況』1980年
LPG
新発田
出光興産(株)
タサ5700形
『貨物輸送概況』1980年
石油
倉賀野
日本オイルターミナル(株)高崎営業所

『貨物輸送概況』1987年
重油
渋川
関東電化工業(株)渋川工場

『貨物輸送概況』1986年
重油
武州原谷
秩父セメント(株)秩父工場

『京葉臨海鉄道20年史』p195
重油
足尾
古河鉱業(株)

『貨物輸送概況』1986年
重油
上白石
住友セメント(株)栃木工場

『京葉臨海鉄道20年史』p195
重油
安中
東邦亜鉛(株)安中製錬所

『京葉臨海鉄道20年史』p195
石油
小山
栃木燃料(株)

『京葉臨海鉄道20年史』p195
LPG
小山
(合名)田名網工業
タサ5700形
『京葉臨海鉄道20年史』p195
石油
宇都宮(タ)
日本オイルターミナル(株)宇都宮営業所

『貨物輸送概況』1986年
石油
平塚
神奈川石油(株)

予想
重油
高麗川
日本セメント(株)埼玉工場

『貨物輸送概況』1980年
石油
西上田
日本オイルターミナル(株)上田営業所

『貨物輸送概況』1987年
LPG
南甲府
三光石油(株)南甲府油槽所
タサ5700型
1960年12月:三光石油(株)南甲府油槽所にプロパンガス充填所を 建設
出光興産鰍フ山梨県総代理店の指定を受ける
石油
沢渡
出光興産(株)伊那油槽所

『貨物輸送概況』1980年


▽出光興産(株)川崎油槽所(水江町駅)
品目
着駅
着荷主
貨車
備 考
石油
厚木
出光興産(株)厚木油槽所

予想


▽出光興産(株)名古屋油槽所(汐見町駅)
品目
着駅
着荷主
貨車
備 考
石油
南松本
日本オイルターミナル(株)松本営業所

1980年10月にタキ11両の専用列車設定
(『名古屋臨海鉄道15年のあゆみ』p97)
石油
高塚
出光興産(株)浜松油槽所

予想


▽出光興産(株)徳山製油所(徳山駅)
品目
着駅
着荷主
貨車
備 考
LPG
森田
出光興産(株)
タサ5700形
予想
LPG
道法寺
出光興産(株)
タサ5700形
予想
LPG
下里
出光興産(株)
タサ5700形
予想
重油
益田
大和紡績(株)

『鉄道ダイヤ情報』通巻第139号、p34
LPG
勝野
出光興産(株)
タサ5700形
予想
LPG
中判田
出光興産(株)
タサ5700形
予想
石油
南熊本
出光興産(株)熊本油槽所

予想
LPG
伊集院
出光興産(株)
タサ5700形
予想
LPG
加治木
出光興産(株)
タサ5700形
予想



▼コンテナ輸送  

▽出光石油化学(株)千葉工場

◎ わが社の鉄道コンテナ輸送 出光石油化学(株)千葉工場 (1991年2月25日付『運輸タイムズ』7面)

 出光石油化学(株)千葉工場は、隣接する出光興産(株)千葉製油所から原料のナフサ、LPGの供給を受けオレフィン、芳香族及び各種誘導品を一貫生産し ており、同社の主力生産拠点になっている。同工場は1975(昭50)年にポリエチレン生産の新鋭工場として操業を開始した。その後、新プラントが相次い で竣工し、現在は各種合成樹脂を年間約40万トン生産している。

 合成樹脂は納期が合う大口需要家へは向上から直送し、中小規模の需要家や納期が厳しい需要家へはSPを中継して供給している。合成樹脂の輸送手段は、ト ラックを中心に海上コンテナ、鉄道コンテナ、貨物船を利用している。鉄道コンテナの輸送量は年間約3万トン、全体の8%である。

 これを向け先別に見ると中部(名古屋)15%、関西(大阪)40%、四国・九州へ20%となっている。また、需要家直送とSP中継割合は3対7である。 発駅は千葉東京の両貨物ターミナルで、東京発が50%近くを占めている。

 鉄道コンテナはトラックとの比較で経済的な有利性で利用しているが、同工場の石飛業務課長は「主力向け先である名古屋、大阪へは発送した翌日に到着し、 トラック並みの納期が確保できる点に利用価値がある」と話す。因みに、北海道へは輸送所要日数の関係でSPを中継しているが、工場〜SP間は大量輸送にメ リットのある海上コンテナを利用している。 

 同工場では現在、新しい生産設備(樹脂生産能力10万トン/年)の工事を進めており、1年後には年間50万トンの生産体制が確立する。増産体制下の輸送 手段の確保について、同課長は「トラック輸送力の確保難という厳しい状況が続く限り、海上及び鉄道輸送に依存せざるを得ない。輸送機関の選択はコストと納 期がポイントになる。荷主側がある程度のリスクを負うことは止むを得ないが、鉄道コンテナのウェイトを増大するためには各種の条件整備が必要だ」と話す。

 まず最寄駅(集荷距離約10kmの京葉臨海鉄道・玉前、京葉久保田駅)からのコンテナ発送を早期に実現したい、という。現在半分近くを東京貨物ターミナ ル駅へ長距離移送して発送しているのは最寄駅に余力が無く、納期的にも需要家の要求を満たせないためである。

 ドライバー不足などによるトラック運賃の上昇を考慮しても、長距離集荷のオフレール運賃の圧縮を図ることが今後の利用拡大にあたり避けることのできない 条件としている。

 また現行の輸送改善を含め今後の利用拡大でJR貨物に求めることは、@輸送力(列車本数、空コンテナ)の増強、A料金体系の見直し、B樹脂用パレットに 適合するコンテナの開発―などである。

 コンテナの主力輸送先である名古屋、大阪でもトラック輸送に比べれば、ほんの一部に過ぎない。同社業務課では「名古屋、大阪へのコンテナ輸送を増やした いが、輸送力に制限があり現在以上は送ることができない。コンテナの安定的な供給含めて輸送力を増強して欲しい」としている。

 適合コンテナの開発は一貫パレット輸送を推進する前から強く求めている。一般的に樹脂で使用するパレットは1,100×1,300〜1,400o(1ト ン)で、12ftコンテナにはサイズ面から4枚しか積載できない。現状のコンテナ1個当たり単位という料金体系では大幅なコストアップとなり、それをカ バーするために一部を手積みすればパレット輸送の利点は半減する。

 「大型化を含めて樹脂用パレット≠ノ適合するコンテナが必要(両側面扉)」というもので、6枚積み(あるいはそれ以上)のできるコンテナの開発を求め ている。

 鉄道コンテナは安全性が高く、輸送時のトラブルは皆無といってよく、それだけに今後の量的拡大の中で前向きにコンテナ利用を図っていきたい意向である。 このニーズに応えるべくJR貨物が積極的に条件整備を進めることを大いに期待している。


◎ 海コン新ルート誕生 東水島−東京(タ)間 センコー岡山 (1997年5月26日付『運輸タイムズ』2面)

 センコー(株)岡山支店は、東水島〜東京貨物ターミナル駅間 で20ft海上コンテナ鉄道輸送を開始した。積載効率の良い国際海上コンテナで国内貨物を輸送しているもので、東京(タ)発は出光石油化学(株)の樹脂ペ レットをビニール製インナーバッグにバラ積載、返り便には樹脂類のパレタイズ貨物が載る。

 20ftコンテナの仕様は妻面にバラ輸送時の投入、取卸し口、側面には両開き扉がありインナーバッグを取り外せば、パレタイズ貨物適合の汎用タイプとな る。

 樹脂類は異物混合を嫌うため、樹脂用のバルクコンテナは往復運用が難しいとされてきたが、取り外し可能なインナーバッグを利用することで、異物混入の心 配ない往復運用ができる。尚、インナーバッグは配送先でペレットをダンプアップして取卸し後に外して保管し、枚数をためて荷主に返送する。

 海上コンテナは下り貨物の荷主である千葉地区の出光石油化学の所有だ が、返空コンテナの運用はセンコー岡山支店に任されており、同支店は以前から東水島駅発でコンテナ輸送している東京方面向けの貨物を載せて戻す。

 出光石化は、四日市向けの同種コンテナをRORO船で輸送していることもあり、当初、岡山向けについても RORO船利用を考えていたが、センコー岡山支店が毎日運航していないRORO船を利用するより、毎日定形的に輸送できる鉄道を利用した方が、コンテナの 回転率が上がり、コストも有利だとして提案したのが受け入れられた。

 センコーは、水島臨海鉄道に対して、本輸送を誘致するため「東水島駅に20ft国際海上コンテナ用のフォークリフトを導入して欲しい」と要請。水島臨海 鉄道はこれを受けて24トンまで荷役可能なフォークリフトの6月末導入を決め、輸送環境も整うことになった。

 5月8日、大型フォークリフト導入を待たず、とりあえず20ft鉄道コンテナ(10トン)用の既存フォークリフトでテスト輸送した。フォークリフトの能 力に合わせて減トンしているが、結果が良好であり、15日以降、減トンしながら毎日1〜2個のペースで継続的に輸送しており、7月1日にはフル積載の 本格輸送に移行できる予定。

 また返り便に載せている貨物は、もともと東水島発月間800個(5トンコンテナ換算)の荷量があり、センコー岡山支店はこのうちなるべく千葉に近い向け 先を選んで積載している。
2013.6京葉久保田駅




[1]『出光略史』出光興産株式会社、1971年

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