目次 ■はじめに ■八戸市内各駅と関連年 表 ■八戸市内各駅の貨物取扱量 (トン)の推移 ■八 戸貨物駅 @三菱製紙(株)八戸工場 向けの化学薬品輸送 A全農の生乳輸送 B八戸セメント(株)向け の焼却灰輸送 C日本製粉(株)の小麦粉 輸送 D大平洋金属(株)の特 殊鋼輸送 E鮮魚輸送 F合同酒精(株)の酒類輸送 ■本 八戸駅 ■湊駅 ■陸奥湊駅 ■鮫駅 ■北沼駅 @三菱製紙(株)八戸工場 A八戸製錬(株) B東新鋼業(株) |
年
月 |
内
容 |
1921(大10)年05月 |
日出セメント(株)(1925年磐城セメント(株)と合併)湊工場が操
業開始 |
1928(昭03)年06月 |
陸奥湊駅に磐城セメント(株)の専用線開通 |
1929(昭04)年05月 |
三戸郡八戸町・小中野町・湊町・鮫村が合併し、八戸市誕生 |
1930(昭05)年 |
鮫港と湊港を統一し、「八戸港」に改称 |
1930(昭05)年 |
松尾鉱業(株)は硫黄の積出港を青森港から八戸港に変更([4]
p114) |
1939(昭14)年 |
八戸港が貿易港として開港指定 |
1939(昭14)年 |
日東化学工業(株)が八戸工場開設(2001年に同工場を母体にMRC
ユニテック
(株)設立) |
1939(昭14)年 |
東北無水アルコール(現、合同酒精)が操業開始([5]p49) |
1951(昭26)年 |
八戸港が重要港湾に指定 |
1951(昭26)年05月 |
日本高周波鋼業(株)八戸工場開設。淋代海岸(三沢市)の砂鉄鉱区を原
料に銃鉄の生産開始 |
1951(昭26)年07月 |
ゼネラル物産(株)八戸油槽所完成([9]p253) |
1952(昭27)年 |
東北砂鉄鋼業(株)八戸製煉所が操業開始([5]p52) |
1956(昭31)年08月 |
八戸ガス(株)設立 |
1957(昭32)年04月 |
鮫駅に臨港1・2番線新設(1965年4月に1千トン岸壁公共臨港線と改称)([1]
p472) |
1957(昭32)年05月 |
日曹製鋼(株)(現、太平洋金属)八戸工場完成。砂鉄銑の製造開始 |
1957(昭32)年10月 |
丸善石油(株)八戸油槽所が新設([10]p6) |
1958(昭33)年06月 |
東北電力(株)初の火力発電所として八戸火力発電所1号機が運転開始 |
1961(昭36)年11月 |
大協石油(株)八戸油槽所が完成([11]p509)(1980
年10月に東西OTに譲渡、同社八戸油槽所になる) |
1962(昭37)年03月 |
日東石膏ボード(株)設立 |
1962(昭37)年12月 |
昭和石油(株)八戸油槽所が開設([12]p385) |
1964(昭39)年01月 |
エッソ・スタンダード石油(株)八戸油槽所が新設([17]
p24) |
1964(昭39)年03月 |
八戸市が新産業都市に指定 |
1965(昭40)年03月 |
鮫駅の東北開発(株)専用線使用開始([1] p472) |
1965(昭40)年04月 |
鮫駅の1万トン岸壁公共臨港線使用開始([1]
p472) |
1965(昭40)年10月 |
八戸駅に盛岡鉄道管理局管内初のコンテナ基地開設([1]p242) 陸奥湊駅から住友セメント(株)の私有タンク車による輸送開始([1] p472) |
1966(昭41)年03月 |
三菱製紙(株)八戸工場開設に伴い青森県専用線及び三菱製紙専用線使用開始(八戸線に
北八戸信号場開設) |
1968(昭43)年02月 |
丸善石油(株)八戸油槽所が八戸市大字河原木に移転([10] p11) |
1968(昭43)年10月 |
尻内〜東京市場間でレサ急行列車運転開始([1]
p242) |
1969(昭44)年03月 |
八戸製錬(株)本格操業開始 |
1969(昭44)年04月 |
北日本造船(株)設立 |
1970(昭45)年07月 |
共同石油(株)八戸油槽所が開所([13]p530) |
1970(昭45)年08月 |
鮫、湊駅から横浜市場行きレサ使用開始([1]
p230) 八戸駅に日本飼料ターミナル(株)八戸基地が営業開始 |
1970(昭45)年12月 |
八戸臨海鉄道(株)が開業。八戸貨物駅が開業(当初は信号場、貨物扱い開始は1971
年10月) |
1971(昭46)年02月 |
八戸線・八戸駅を本八戸駅に改称 |
1971(昭46)年04月 |
東北本線・尻内駅を八戸駅に改称 |
1971(昭46)年10月 |
八戸臨海鉄道・北沼駅の鉄工団地専用線の第三者利用に八戸製錬(株)承認([3]p18) |
1972(昭47)年度 |
国道45号八戸バイパス(L=13.5km)が暫定2車線で全線開通 |
1973(昭48)年 |
八戸港〜苫小牧港間にカーフェリー就航 |
1973(昭48)年11月 |
八戸貨物〜百済間でフレートライナー運転開始。関西地区へ鮮魚直送([1] p592) |
1974(昭49)年08月 |
東西オイルターミナル(株)八戸油槽所が設置(丸善石油(株)八戸油槽
所を譲渡) |
1974(昭49)年09月 |
鮫駅の館鼻公共臨港線使用開始([1]p472) |
1974(昭49)年10月 |
本八戸〜湊間の旅客運輸廃止。貨物支線に編入 |
1976(昭51)年 |
八戸港の八戸大橋供用開始 |
1976(昭51)年02月 |
東京鉄鋼(株)八戸工場製鋼工場が完成 |
1977(昭52)年07月 |
長苗代駅〜陸奥湊駅間が連続立体交差化され、本八戸駅及び小中野駅が高
架化 |
1977(昭52)年08月 |
住友セメント(株)八戸工場を分離独立し、八戸セメント(株)設立 |
1981(昭56)年05月 |
日本高周波鋼業(株)八戸工場を分離して、鋳物専門の高周波鋳造(株)
として発足 |
1982(昭57)年09月 |
八戸飼料穀物コンビナートに東北グレーンターミナル(株)操業開始([2]p116) |
1983(昭58)年04月 |
コープケミカル(株)が発足。日東化学工業(株)肥料部門が営業譲渡さ
れ、同社八戸工場となる |
1984(昭59)年02月 |
鮫駅の貨物取扱いが廃止 |
1985(昭60)年03月 | 湊貨物駅が廃止 |
1986(昭61)年04月 |
八戸駅の日本飼料ターミナル(株)八戸基地閉鎖 |
1986(昭61)年11月 |
陸奥湊駅の貨物取扱いが廃止 |
1986(昭61)年11月 |
八戸自動車道の一戸IC〜八戸IC開通(1989年9月安代JCT〜一
戸IC開通) |
1994(平06)年 |
八戸港に東北初の定期国際コンテナ航路である東南アジア航路開設 |
2001(平13)年01月 |
八戸貨物駅が着発線荷役(E&S)化 |
2002(平14)年07月 |
八戸自動車道の八戸Jct〜八戸北IC開通し百石道路と接続 |
2002(平14)年10月 |
八戸貨物駅に24トン31ft対応のトップリフターが導入 |
2002(平14)年12月 |
東北新幹線の盛岡〜八戸が延伸開業 |
2006(平18)年06月 |
本八戸〜三沢間の米軍三沢基地向け石油タンク車輸送が廃止 |
2010(平22)年12月 |
東北新幹線の八戸〜新青森が延伸開業 |
2015(平27)年04月 |
JX日鉱日石エネルギー(株)は東北最大規模の輸入LNG基地「八戸
LNGターミナル」の営業開始 |
駅
名 |
本八戸 |
八戸貨物 |
湊 |
陸奥湊 |
鮫 |
八戸 |
北沼 |
合計(その他含む) |
|||||||||
年
度 |
発
送 |
到
着 |
発
送 |
到
着 |
発
送 |
到
着 |
発
送 |
到
着 |
発
送 |
到
着 |
発
送 |
到
着 |
発
送 |
到
着 |
発
送 |
到
着 |
合
計 |
1961 |
105,059 |
167,197 |
- |
- |
144,449 |
191,899 |
254,413 |
3,263 |
198,766 |
212,616 |
40,756 |
85,255 |
- |
- |
764,800 |
674,701 |
1,439,501 |
1965 |
250,442 | 247,400 | - |
- |
222,212 | 223,900 | 193,647 |
33,099 |
152,707 |
193,967 |
56,719 |
135,448 |
- |
- |
910,543 |
865,301 |
1,775,844 |
1970 |
349,167 |
250,510 |
- |
- |
278,213 |
251,094 |
284,476 |
45,821 |
119,544 |
94,891 |
36,892 |
91,299 |
86,477 |
38,084 |
1,287,696 |
843,036 | 2,130,732 |
1975 |
325,945 |
79,205 |
183,658 |
290,478 |
129,940 |
47,815 |
503,335 |
64,605 |
116,435 |
108,040 |
7,665 |
72,635 |
211,567 |
123,817 |
1,480,735 |
738,415 |
2,219,150 |
1980 |
240,754 |
67,976 |
85,006 |
179,557 |
73,136 |
46,972 |
267,637 |
31,945 |
146,247 |
276 |
7,734 |
63,221 |
195,079 |
79,689 |
1,015,593 |
484,789 |
1,500,382 |
1985 |
159,505 |
27,594 |
171,742 |
138,414 |
- |
- |
50,990 |
6,657 |
- |
- |
4,945 |
31,192 |
141,672 |
40,379 |
528,854 |
244,236 |
773,090 |
1990 |
24,140 |
8,624 |
187,269 |
199,052 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
235,000 |
30,000 |
446,409 |
237,676 |
684,085 |
1995 |
35,240 |
9,232 | 152,343 |
204,013 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
217,965 |
42,277 |
405,548 |
255,522 |
661,070 |
2000 |
10,628 |
2,400 |
119,255 |
165,790 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
211,775 |
40,534 |
341,658 |
208,724 |
550,382 |
2005 |
8,800 |
2,200 |
130,058 |
145,935 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
248,729 |
52,610 |
387,587 |
200,745 |
588,332 |
2010 |
- |
- |
122,682 |
160,975 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
276,380 |
55,495 |
399,062 |
216,470 |
615,532 |
2014 |
- |
- |
110,565 |
190,996 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
325,025 |
56,085 |
435,590 |
247,081 |
682,671 |
発
駅 |
発
荷主 |
品
目 |
使
用コンテナ |
酒田港 |
東北東
ソー化学(株) |
液化塩素 |
東北東
ソー化学(株)所有のUT13C形式 |
酒田港 |
東北東
ソー化学(株) |
カセイ
ソーダ液 |
NRS所
有のISO
タンクコンテナ |
隅田川 |
三菱瓦斯
化学(株) |
過酸化水
素 |
NRS所
有のISOタンクコンテナ 鹿島から集荷し、隅田川〜八戸貨物で輸送(2016.10.16 八戸の通運事業者様からの情報) 2014.10 隅田川駅 ※急行越前様から大変 貴重な写真を提供して頂きました(2016.11.8)。 ありがとうございます!! |
京葉久保
田 |
日本エイ
アンドエル(株) |
ラテック
ス |
JOT所
有のISOタンクコンテナ |
隅田川 |
川崎化成
工業(株) |
SAQ |
NRS所
有のISOタンクコンテナ |
名古屋
(タ) |
サンノプ
コ(株) |
ステアリ
ン酸カルシウム |
JOT所 有のUT11A 形式 |
百済
(タ) |
(株)日
新化学研究所 |
ステアリ
ン酸カルシウム |
JOT所
有のUT11A
形式 |
2016.9八戸貨物駅 |
生乳輸
送と言えば、北海道の十勝輸送の帯広貨物・釧路貨物から首都圏
や関西地区向けのタンクコンテナ輸送が有名であるが、八戸貨物駅でも全農物
流
(株)による生乳コンテナ輸送が行われている。 全農青森県本部は、年間約8万 トンを主に関東方面へ出荷している。(株)エーコープライン盛岡営業所は2002年秋から、八戸貨物〜隅田川間で生乳の鉄道輸送を開始した。ローリー輸送からの転 換。東北町の冷却処理施設から茨城の乳業メーカーに納入する月間850トンを、 毎日2個のISOタンクコンテナを用いて鉄道で運ぶ。同社では今回5個のISOタンクコンテナを製造した。 (『JR貨物ニュース』2003年7月1日号、3面) 尚、(株)エーコープラインは、2007年12月に社名を 全農物流(株)に変更した。 青森県では現在、年間約7万トンの生乳が生産さ れ、約9割が全国各地に出荷。主に関東や東北地方の工場で加工される。 また青森県の酪農の中心地である上北郡東北町字乙供には、「全農あおもり 牛乳冷却処理所」があり、1989年4月に操業を開始した。 |
2016.9八戸貨物駅 |
八戸セ
メント(株)では原料の粘土代替として石炭灰、焼却灰などを積
極的に受け入れている。年間約20万トンの受入れの内、石炭灰、焼却灰が約15万トン、汚染土壌、建設廃土などを合わせると原料系が8割を占める。 その内、鉄道コンテナで輸送されたのは1999年度からの5年間で汚泥が15,000トン、焼却灰が約26,000トン、年平均では約3,500トンで あった。秋田、千葉方面から10トン用の専用オープントップ・ダンプアップ式コンテナに積載され、八戸貨物駅からトラック配送される。 (『JR貨物ニュース』2004年12月15日号、3頁) 2002年8月から、京葉久保田駅から住友化学(株)のプ ラント焼却灰を20ftコンテナで八戸セメント(株)向けの輸送を開始した。年間輸送量は1,500トンである。 (『環境にやさしいモーダルシフト』国土交通省関東運輸局、2004年、6頁) 現在、八戸貨物駅には、隅田川駅や宇都宮(タ)駅などからも焼却灰が無蓋コンテナで到着している。 特に2015年から隅田川〜八戸貨物間で開始された東京二十三区清掃一部 事務組合から排出された焼却灰の八戸セメント(株)への鉄道輸送は、今後の輸送量増加が期待される。 |
2001.8八戸貨物駅 |
東北地
方では、日清製粉(株)の隅田川〜仙台(タ)、千葉製粉(株)
の千葉貨物〜東青森などの区間でタンクコンテナによる小麦粉輸送が盛んに行われているが、製粉業界2位の日本製粉(株)は、千葉工場から出荷する小麦粉を千葉貨物〜八戸貨物で私有10トンタンクコンテナによる鉄道貨物輸送を
行っている。 筆者が1996年5月に村田駅(現、千葉(タ)駅)で目撃した際の着荷主は、東洋水産(株)系列の八戸東洋(株)であった。即席麺の原料用の小麦粉を輸送しているものと 思われる。 また1988年には日本製粉(株)小山工場が北東北の製パン、製麺、製菓メーカーにタンクローリーで輸送していた小麦粉輸送を私有5トンタンクコンテナ (UT10A形式)に切り替えた。その後、10トンタンクコンテナも追加し、両方を利用している。鉄道輸送は宇都宮(タ)〜八戸貨物間である。 (『運輸タイムズ』1990年10月15日付、3面) 2006年度には横浜工場は、トラックで横浜〜八戸間を輸送していた小麦粉を10トンタンクコンテナによる隅田川〜八戸貨物間を鉄道輸送にモーダルシフ トした。八戸の供給先は製麺工場。 (『日本経済新聞』2006年9月15日付、13面) |
1998.4宮城野駅 |
大平洋
金属(株)八戸製造所は、かつて本八戸駅が所管する青森県専用線(第一)に接続する専用線を介して鉄道貨物輸送を行っていた。しかし1980年代半ばには
専用線は廃止されたものと思われる。 一方、コンテナ輸送では、日立金属(株)安来工場が製造す る高級特殊鋼を同社所有のUM13A形式で受け入れて加工を行い、完成した製品を再び発荷主に返送している。日立金属のUM13A形式による同一区間の往復輸送はここだけで、八戸貨物発で1日2個の輸 送となっている。 (『運輸タイムズ』1996年8月5日付、3面) |
区
間 |
八戸貨物
〜百済 |
個
数 |
5トン冷
蔵コンテナ日発5個(返路は空コン) コンテナは4日運用で22個専用運用(予備含む) |
列
車 |
8090
レ〜8091レ |
通
運 |
発側:八
戸通運(株) 着側:日本通運(株) |
荷
主 |
発側:産
地仲買、町田商店、水産加工連ほか 着側:大阪市場、大阪東部市場の卸売人 |
改
善効果 |
@速達 従来:湊 11:40発〜百済市場 翌々日2:10着(38時間30分) 改善:八戸貨物 16:35発〜百済 翌日18:50着(26時間15分) A輸送力の安定確保 |
実
績 |
1973
年11月 総個数63個(運転日1日当たり4個) |
[6] |
2001.8本八戸駅 仙台防衛施設局専用線 |
[6] |
2001.8本八戸駅 青森県の第一専用線と第二専用線が分岐していた小ヤード 八戸ガスのタンクが見える |
[6] |
2001.8本八戸駅 貨物扱所 広大なヤードを備えていた |
専用者 |
第
三者利用者
(真荷主又は通運事業者等) |
1953 年版 |
1957 年版 |
1961 年版 |
1964 年版 |
1967 年版 |
1970 年版 |
1975 年版 |
1983 年版 |
備 考 |
八戸運輸倉庫(株) |
八戸通運(株) |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
|
合同酒精(株) |
八戸通運(株) |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
丸石産業(株) | − |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
||
青森県(第一専用線) | 八戸ガス(株) 昭和石油(株) |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
△ |
1964年版以前は青森県専用線(第一、第二の区別無し) 1967年版は第三者利用者にエッソ、出光、共石等が追加 1983年版では八戸ガス(株)、昭和石油(株)無し |
大平洋金属(株) |
八戸通運(株) |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
青森県第一専用線に接続 |
東北電力(株) |
八戸通運(株) |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
青森県第一専用線に接続 |
日本石油(株) 大協石油(株) |
八戸運輸倉庫(株) 八戸通運(株) 石油荷役(株) 日本石油輸送(株) 日本オイルターミナル(株) |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
△ |
青森県第一専用線に接続 八戸運輸倉庫(株)は1975年版以降無し 日本石油輸送(株)、日本OT(株)は1983年版のみ 1983年版では大協石油(株)無し |
青森県(第二専用線) |
− |
− |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
青森県第一専用線から接続 |
|
エッソ・スタンダード石油(株) |
八
戸通運(株) 日本石油輸送(株) |
− |
− |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
× |
青森県第二専用線に接続 JOTは1975年版のみ |
仙台防衛施設局 |
− |
− |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
青森県第二専用線に接続 | |
出光興産(株) |
八
戸通運(株) 日本オイルターミナル(株) |
− |
− |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
青森県第二専用線に接続 日本OT(株)は1983年版のみ |
共同石油(株) |
八
戸通運(株) 日本オイルターミナル(株) |
− |
− |
− |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
青森県第二専用線に接続 日本OT(株)は1983年版のみ |
丸善石油(株) →東西オイルターミナル(株) 共同石油(株) |
八
戸通運(株) 日本オイルターミナル(株) |
− |
− |
− |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
青森県第二専用線に接続 1983年版から丸善石油(株)が東西OT(株)に変更 共同石油(株)、日本OT(株)は1983年版のみ |
石
油元売会社 |
石
油元売会社所有の専用線所管駅 |
そ
の他石油関係の専用線 |
日本石油
(株) |
北上、青
森、大館 |
山ノ目:
亀井商店(株)、花巻:亀井商店(株)、上盛岡:亀井商店(株) |
出光興産
(株) |
日詰 |
仙北町:
アポロ石油(株) |
共同石油
(株) |
仙北町、
白沢 |
有壁:
(株)浅東油店(エネオス系列だが共石系列なのは筆者予想) |
昭和石油 (株) | 村崎野 |
|
シェル石
油(株) |
二枚橋、
野内 |
上盛岡:
中川石油(株)(シェル系列) |
エッソ・
スタンダード石油(株) |
厨川 |
|
大協石油
(株) |
厨川、大
館 |
|
丸善石油
(株) |
日詰(和
賀仙人鉱山(株)第三者利用者)、扇田 |
系
列 |
発
送所 |
発
駅 |
着
駅数 |
着
駅あたり 平均輸送距離 |
最
短輸送距離 (実km) |
最
長輸送距離 (実km) |
月
間総出荷量 (千トン) |
最
大量到着地 (千トン/月間) |
6社 |
八戸油槽
所 |
本八戸 |
12 |
146.1km |
青森 102km |
宮古 216km |
40.0 |
仙北町 8.6 |
[6] |
▼
湊駅接続の専用線一覧
|
▼
八戸工場原料使用量([14]p6)
|
▼
硫化鉱出鉱地別購入量([14]p8)
|
鉱
山名 |
会
社名 |
所
在地 |
閉
山 |
鉄
道輸送 |
大揚 |
日東金属
(株) |
青森県む
つ市川内町 |
1971
年9月 |
最寄りは大湊駅。専用線は無し |
鉛山 |
同和鉱業
(株) |
秋田県小
坂町 |
1984
年9月 |
小坂駅から輸送 |
立又 |
大日本鉱
業(株) |
大館市比
内町 |
1973
年 |
扇田駅に大日本鉱業(株)の専用線あり |
年
度 |
1971 |
1973 |
1975 |
1977 |
1979 |
1981 |
1983 |
1984 |
化
学工業品 |
87,489 |
78,307 |
73,365 |
73,584 |
66,808 |
47,731 |
48,585 |
25,583 |
繊
維工業品 |
31,440 |
26,736 |
27,740 |
25,304 |
21,300 |
7,888 |
43 |
- |
食
料工業品 |
10,195 |
5,974 |
3,285 |
4,447 |
4,344 |
3,922 |
2,926 |
- |
農
産品 |
33,763 |
10,805 |
2,920 |
3,224 |
2,128 |
1,658 |
1,125 |
- |
そ
の他 |
9,844 |
8,441 |
5,840 |
2,222 |
1,593 |
869 |
921 |
606 |
合
計 |
172,731 |
130,263 |
113,150 |
108,781 |
96,173 |
62,068 |
53,600 |
26,189 |
年
度 |
1971 |
1973 |
1975 |
1977 |
1979 |
1981 |
1983 |
1984 |
鉱
産品 |
50,869 |
5,230 |
4,745 |
3,210 |
1,472 |
2,422 |
1,395 |
- |
化
学工業品 |
31,812 |
26,349 |
15,330 |
15,732 |
24,092 |
18,059 |
15,155 |
6,061 |
繊
維工業品 |
6,494 |
5,000 |
5,840 |
3,485 |
6,476 |
6,167 |
2,327 |
- |
農
産品 |
23,636 |
19,001 |
12,410 |
22,687 |
28,088 |
16,424 |
10,561 |
880 |
そ
の他 |
26,235 |
17,104 |
9,125 |
3,742 |
4,486 |
3,161 |
2,351 |
409 |
合
計 |
139,046 |
72,684 |
47,450 |
48,856 |
63,142 |
46,233 |
31,789 |
7,350 |
[6] |
住友セメント(株)八戸工場(1977年に八戸セメント(株)として
分離独立)から北東北各地の内陸SSにタンク車でセ
メントを輸送していた。陸奥湊駅は、1970年代半ばには年間50万トン以上の発送があり、工場全体の出荷量の約3分の1を鉄道輸送が占めていたと思われ
る。 「昭和50年 専用線一覧表」によると水沢、仙北町、東青森、横手、秋田操、白沢、川部の各駅に住友セメント(株)の専用線がある。また野尻氏の論文に おいても1977〜1978年の住友セメント(株)八戸工場の出荷先が上記7駅であることが明らかである([7]p53-54)。 ▼北東北の住友セメント(株)の各包装所の開設年月
1977〜1978年における八戸工場からの鉄道輸送は下記の通りである。
尚、野尻氏の論文によれば、南東北の拠点である住友セメント(株)田村工場は、大越駅から漆山、郡山、長町、広田、笹木野、渡波、鶴岡、野崎の各駅の専 用線にセメントを鉄道輸送していたようであり、住友セメントは1980年代半ばまで東北地方を北と南に分ける形で、八戸と田村の両工場からの鉄道輸送でセ メントを供給する体制が整っていた。 |
||||||||||||||||||||||||||||||
■陸奥湊駅の発送量(単位:トン)
1970年代は年間30〜50万トンの発送量があった陸奥湊駅だが、1980年代に入ると急激に発送量が落ち込んでいく。そして1986年10月末を もって八戸セメント(株)の専用線は廃止され、陸奥湊駅の貨物取り扱いも廃止となった。末期は、東青森と川部向けの鉄道輸送が残っていたようである。 鉄道輸送を行っていたセメント各社の主要生産拠点が、1990年代後半から 2000年代初頭まで鉄道輸送を維持したのに比べ、八戸セメントの鉄道輸送廃止は相対的に早かった。内陸SSはそのまま維持されたようであり、鉄道輸送分 はトラッ ク輸送への転換が主だったと考えられるが、冬場の道路事情の厳しさ等を考えると他地区よりも特にトラックが有利とも思えない。廃止は国鉄側の意図もあった のだろ う か。 八戸セメント(株)からの車扱によるセメント輸送は無くなってしまったが、八戸貨物駅の項で述べた通り、現在 では焼却灰 等がセメントの原料として無蓋コンテナによって各地から到着している。八戸地区にとって今なお八戸セメントは、主要荷主として位置付けられるだろう。 |
[6] |
▼
鮫駅接続の専用線一覧
【石油】 鮫駅には、ゼネラル、出光、三石の油槽所があったようだが、ゼネラルと出光は「1967年版専用線一覧表」では姿を消している。 本八戸駅に油槽所を移転したためと思われる。 【セメント】 東北開発(株)専用線は、陸中松川駅の同社岩手工場からセメントが到着する包装所(SS)だったのだろうか。 また住友セメント(株)専用線は、八戸工場のセメントを船積みする拠点だろうか。現在は八戸セメント(株)から直接パイプラインで船積み可能となってい る が、かつて工場から臨海SSへ向けて陸奥湊〜鮫間と言う短距 離だが鉄道輸送していたのかもしれない。 |
▼1969
年度八戸港主要仕向地別流通量
|
▼
八戸〜東京市場間輸送機関別シェア
|
(『貨物』1971年3月号、p21) |
年
度 |
1971 |
1973 |
1975 |
1977 |
1979 |
1981 |
1983 |
鮫 |
67,087 |
47,106 |
71,540 |
48,112 |
57,499 |
21,537 |
- |
湊 |
51,541 |
35,124 |
16,790 |
4,906 |
6,549 |
75 |
- |
合
計 |
118,628 |
82,230 |
88,330 |
53,018 |
64,048 |
21,612 |
- |
[6] |
2006.3北沼駅 ヤード |
所
管駅 |
専
用者 |
第
三者利用者 (真荷主又は通運事業者等) |
作
業方法 |
作
業 キロ |
総
延長 キロ |
記
事 |
北八戸(信) |
青森県 |
三菱製紙(株) 星光化学工業(株) |
八戸通運機 |
6.8 |
7.3 |
|
〃 |
三菱製紙(株) |
星光化学工業(株) 八戸通運(株) |
八戸通運機 |
8.7 |
4.1 |
青森県専用線から接続 |
〃 |
八戸鉄工団地協同組合 |
八戸通運(株) |
八戸通運機 |
0.3 |
0.4 |
所
管駅 |
専
用者 |
第
三者利用者 |
作
業方法 |
作
業キロ |
記
事 |
北沼 |
三菱製紙(株) | 星光化学工業(株) 八戸通運(株) |
社機 |
0.8 |
|
〃 |
三菱製紙(株) (北沼線) |
八戸製錬(株) 住吉工業(株) 吉田産業(株) 鋼管商事(株) スチール工業(株) 東新工業(株) 東北砂鉄工業(株) 八戸通運(株) |
社機 |
0.3 |
|
〃 |
八戸鉄工団地協同組合 |
八戸製錬(株) 八戸通運(株) 三井物産(株) |
社機 |
0.3 |
三菱製紙(株)八戸工場はパルプ・紙一貫工場であり、同社の主力生産
拠点である。2014年の生産実績は、パルプが529,184トン、紙が
604,074トン、板紙が52,135トンである。 八戸工場の中心部を専用線が貫通しており、出荷に占める鉄道コンテナ輸送の割合は4割以上と高い。 同工場は1964年12月に建設に着手し、1966年3月には専用側線が開通した。1967年4月には工場竣工式を挙行、1970年1月には専用岸壁も 完成し、製品やチップの専用船も相次いで就航している([15]p19-20)。 八戸工場は2008年度の操業度が94%、生産量が85万トンだったが、リーマンショックによる需要減により2009年度は78%、70万トンにまで落 ち込んだ。そこで操業度向上を目指し、2009年秋から高砂工場から情報用紙原紙の製造ラインを順次移管、輸出も増やし2011年度には90%、80万ト ンを目指す(『デー リー東北』2010年5月19日付)予定だったが、2011年3月の東日本大震災で被災し操業を停止した。しかし復旧により同年秋に は、震災前の月産6万8,000トンの水準に回復した。 更に三菱製紙(株)は王子製紙(株)との連携を深めており、八戸工場で王子向けに供給する情報用紙を増やすことで15年度に69万トンだった生産量を 18年度には5万トン増の74万トンにする。印刷用紙の比率も6割程度に抑える。王子向けの情報用紙の多くは同社の海外拠点へ輸出されるとみられる(『日 本経済新聞』2016年5月29日付)。 この施策により、鉄道コンテナ輸送の増送も期待できるかもしれない。 |
2006.3北沼駅 三菱製紙(株)八戸工場専用線 |
年
度 |
1971 |
1973 |
1975 |
1977 |
1979 |
1981 |
1983 |
1985 |
1987 |
1989 |
1991 |
||||||||
品
目 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
紙 |
129,077 |
132,747 |
140,726 |
177,372 |
154,691 |
121,679 |
121,773 |
10,740 |
123,336 |
134,076 |
14,580 |
129,520 |
144,100 |
52,680 |
151,142 |
203,822 |
92,220 |
150,078 |
242,298 |
パ
ルプ |
79,556 |
77,304 |
23,302 |
16,573 |
12,014 |
3,060 |
315 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
他
繊維工品 |
716 |
330 |
586 |
314 |
- |
- |
678 |
- |
759 |
759 |
- |
484 |
484 |
- |
528 |
528 |
- |
452 |
452 |
合
計: |
209,349 |
210,381 |
164,614 |
194,259 |
166,705 |
124,739 |
122,766 |
10,740 |
124,095 |
134,835 |
14,580 |
130,004 |
144,584 |
52,680 |
151,670 |
204,350 |
92,220 |
150,530 |
242,750 |
年
度 |
1993 |
1995 |
1997 |
1999 |
2001 |
2002 |
||||||||||||
品 目 | コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
紙 |
89,370 |
125,767 |
215,137 |
95,245 |
115,703 |
210,948 |
97,305 |
113,378 |
210,683 |
93,915 |
98,434 |
192,349 |
95,260 |
100,597 |
195,857 |
115,315 |
90,159 |
205,474 |
パ
ルプ |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
9,610 |
- |
9,610 |
9,040 |
- |
9,040 |
他
繊維 |
570 |
59 |
629 |
645 |
- |
645 |
814 |
- |
814 |
929 |
- |
929 |
815 |
- |
815 |
810 |
- |
810 |
合
計 |
89,940 |
125,826 |
215,766 |
95,890 |
115,703 |
211,593 |
98,119 |
113,378 |
211,497 |
94,844 |
98,434 |
193,278 |
105,685 |
100,597 |
206,282 |
125,165 |
90,159 |
215,324 |
年
度 |
2003 |
2004 |
2005 |
2006 |
2007 |
2008 |
2009 |
2010 |
品
目 |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
紙 |
204,695 |
228,590 |
240,625 |
286,165 |
267,470 |
264,435 |
218,100 |
272,995 |
パ
ルプ |
7,500 |
335 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
他
繊維 |
595 |
625 |
5,130 |
4,725 |
4,140 |
4,360 |
525 |
355 |
合
計 |
212,790 |
229,550 |
245,755 |
290,890 |
271,610 |
268,795 |
218,615 |
273,350 |
1995.9北沼駅 三菱製紙(株)八戸工場専用線 |
1995.9北沼駅 三菱製紙(株)八戸工場専用線 三井物産(株)所有のタキ5750形。北沼駅の八戸製錬(株)専用線から濃硫酸が到着か? |
年
度 |
1971 |
1973 |
1975 |
1977 |
1979 |
1981 |
1983 |
1985 |
1987 |
1989 |
1991 |
1993 |
1995 |
||||||
品
目 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
白
土 |
6,466 |
14,953 |
- |
10,277 |
4,170 |
2,730 |
2,520 |
- |
560 |
8,766 |
- |
396 |
396 |
- |
56 |
56 |
- |
- |
- |
パ
ルプ用材 |
61,421 |
10,250 |
5,049 |
183 |
3,331 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
チッ
プ |
12,556 |
1,143 |
- |
13 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
硫
酸 |
2,228 |
2,723 |
- |
5,615 |
7,234 |
5,576 |
4,734 |
4,632 |
840 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
液
体塩素 |
10,014 |
11,212 |
- |
11,609 |
12,824 |
10,523 |
11,266 |
10,584 |
10,976 |
10,920 |
- |
7,224 |
7,224 |
- |
8,568 |
8,568 |
- |
8,960 |
8,960 |
ラ
テックス |
792 |
3,521 |
- |
7,046 |
9,463 |
14,583 |
13,309 |
14,743 |
13,770 |
2,444 |
- |
3,286 |
3,286 |
- |
2,315 |
2,315 |
- |
851 |
851 |
コー
ンスターチ |
7,031 |
9,694 |
10,974 |
2,983 |
4,061 |
4,365 |
5,111 |
4,395 |
671 |
4,930 |
- |
5,775 |
5,775 |
11,400 |
7,832 |
19,232 |
12,475 |
1,199 |
13,674 |
紙 |
- |
35 |
- |
1,948 |
1,849 |
1,431 |
1,346 |
767 |
113 |
205 |
25 |
8,932 |
8,957 |
- |
7,128 |
7,128 |
- |
6,523 |
6,523 |
パ
ルプ |
1,314 |
5,092 |
18,670 |
18,301 |
1,095 |
6,183 |
9,984 |
1,854 |
2,055 |
- |
- |
6,665 |
6,665 |
1,070 |
- |
1,070 |
- |
- |
- |
合
計: |
101,822 |
58,623 |
34,693 |
57,975 |
44,027 |
45,391 |
48,270 |
36,975 |
28,985 |
27,265 |
25 |
32,278 |
32,303 |
12,470 |
25,899 |
38,369 |
12,475 |
17,533 |
30,008 |
年
度 |
1997 |
1999 |
2001 |
2002 |
2003 |
2004 |
2005 |
||||||||||||||
品 目 | コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
パ
ルプ用材 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
3,150 |
- |
3,150 |
液
体塩素 |
- |
8,680 |
8,680 |
- |
8,960 |
8,960 |
- |
7,112 |
7,112 |
- |
6,076 |
6,076 |
- |
5,460 |
5,460 |
- |
5,768 |
5,768 |
- |
3,920 |
3,920 |
ラ
テックス |
- |
1,211 |
1,211 |
- |
2,856 |
2,856 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
コー
ンスターチ |
1,660 |
- |
1,660 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
他
食工品 |
2,720 |
- |
2,720 |
2,480 |
- |
2,480 |
1,440 |
- |
1,440 |
820 |
- |
820 |
- |
- |
- |
145 |
- |
145 |
400 |
- |
400 |
紙 |
10 |
6,336 |
6,346 |
250 |
16,236 |
16,486 |
90 |
16,346 |
16,436 |
865 |
25,751 |
26,616 |
34,320 |
- |
34,320 |
34,080 |
- |
34,080 |
39,660 |
- |
39,660 |
パ
ルプ |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
1,905 |
- |
1,905 |
5,000 |
- |
5,000 |
合
計: |
4,390 |
16,227 |
20,617 |
2,730 |
28,052 |
30,782 |
1,530 |
23,458 |
24,988 |
1,685 |
31,827 |
33,512 |
34,320 |
5,460 |
39,780 |
36,130 |
5,768 |
41,898 |
48,210 |
3,920 |
52,130 |
年
度 |
2006 |
2007 |
2008 |
2009 |
2010 |
||||
品 目 | コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
パ
ルプ用材 |
6,010 |
- |
6,010 |
5,985 |
- |
5,985 |
6,085 |
5,095 |
5,485 |
液
体塩素 |
- |
2,940 |
2,940 |
- |
2,576 |
2,576 |
- |
- |
- |
他
食工品 |
70 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
14,520 |
紙 |
39,370 |
- |
39,370 |
38,170 |
- |
38,170 |
36,275 |
28,830 |
34,910 |
パ
ルプ |
7,050 |
- |
7,050 |
1,000 |
- |
1,000 |
- |
- |
- |
合
計: |
52,500 |
2,940 |
55,440 |
45,155 |
2,576 |
47,731 |
42,360 |
33,925 |
54,915 |
八戸製錬(株)は、三井金属鉱業(株)50%、同和鉱業(株)
20%、日本鉱業(株)10%、三菱金属鉱業(株)10%、東邦亜鉛(株)5%、日曹金属(株)5%の出資比率で1967年2月に設立された。当初計画で
は、月産で亜鉛4,500トン、鉛2,000トン、硫酸10,000トンで、ISP方式により亜鉛・鉛同時製錬を行うものであった。1969年3月には全
面操業が始まっている([16]p16-18)。 原料精鉱は、約8割が海外鉱、約2割が国内鉱である。国内鉱は、船、貨車、トラックで産地から運ばれてくるが、東北地区産出鉱が圧倒的に多く、特に秋田 県北部を中心に産出する黒鉱は、複雑鉱処理可能なISPに適しており、立地的にも同社の有力な原料となっていた([16]p83-84)。 同社では、亜鉛地金1トンに対して2トン、鉛1トンに対して1トンの割合で硫酸を生産している。主な販売先は東北・北海道地区の肥料会社(日東化学工業(株)八戸・釧路両工場、日東肥料化学工業(株)室蘭工場、ラサ工業(株)宮古工場など)であり、これらの輸送は殆どが専用船で 行われるが、内陸向けはタンク車及びローリー車が使用される。1976年度の硫酸の出荷量12万トンのうち、東北が5.1万トン、関東が2.7万トン、北 海道が1.5万トン、中部5千トン、西部2.2万トンとなっている([16]p88-89)。 同社は溶鉱炉の燃料及び還元剤として、年間約7万トンのコークスを使用する。購入先は東京ガス(株)、日本化成(株)である([16]p91)が、 このうち東京ガスは隅田川駅発で鉄道輸送される予定だったが、発地公害問題により海上輸送に転移したとのこと([3]p18)で ある。日本化成は、小名浜〜北沼間で鉄道輸送された可能性はあるが、下記の品目別到着量を見る限りコークスが大量に到着した形跡は無く、こちらも船輸送 だったようだ。 |
2001.8北沼駅 八戸製錬(株)専用線(休止中) |
年
度 |
1971 |
1973 |
1975 |
1977 |
1979 |
1981 |
1983 |
1985 |
1987 |
1989 |
1991 |
1993 |
1995 |
1997 |
1999 |
||||||
品
目 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
車
扱 |
合
計 |
コ
ンテナ |
鉱
石 |
185 |
3,019 |
3,782 |
511 |
676 |
322 |
1,348 |
35 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
亜
鉛 |
2,054 |
7,769 |
4,766 |
3,152 |
2,302 |
1,799 |
1,149 |
- |
- |
- |
- |
750 |
- |
750 |
945 |
- |
945 |
575 |
- |
575 |
955 |
硫
酸 |
7,542 |
13,870 |
6,226 |
7,676 |
9,804 |
2,584 |
1,672 |
1,102 |
1,064 |
1,026 |
1,140 |
- |
1,520 |
1,520 |
- |
1,710 |
1,710 |
- |
836 |
836 |
- |
合
計: |
9.781 |
24,658 |
14,774 |
11,339 |
12,782 |
4,705 |
4,169 |
1,102 |
1064 |
1,026 |
1,140 |
750 |
1,520 |
2,270 |
945 |
1,710 |
2,655 |
575 |
836 |
1,411 |
955 |
年
度 |
2001 |
2002 |
2003 |
2004 |
2005 |
2006 |
2007 |
2008 |
2009 |
2010 |
品
目 |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
亜
鉛 |
900 |
1,165 |
2,025 |
1,995 |
2,020 | 2,070 |
2,620 |
2,460 |
2,630 |
2,880 |
三井金属鉱業(株)は亜鉛の国内トップメーカーである。同社では物流全体の3〜5%を鉄道輸送している。岐阜県の神岡鉱業(株)と青森県の八戸製錬(株)
で精錬される亜鉛もその一部である。神岡鉱業では電気分解する電気亜鉛、八戸製錬では沸点の違いを利用する蒸留亜鉛である。成分や用途も微妙に違うが、荷
姿は同じで溶融した亜鉛の地金をインゴット(鋳塊)にして納入する。 月間の輸送量は神岡鉱山前駅発80個、北沼駅発20個ほ ど。各営業倉庫に輸送されるほか、工場間の中間品輸送にも利 用している。輸送手段は、コストが主 要な選択基準で、距離が500km程度あり、月数十トン単位であればコンテナを使うスタンス。ユーザー側の引込線が徐々に無くなってきてはいるが、取扱量 が大きいところ向けには使いやすいという。 納入先の製鉄メーカーは通年稼働しているため、季節波動は少ない。亜鉛ダイカスト(射出成形)製品は、自動車、家電、OA機器など幅広く使われる。この ような細かい製品やレアメタルの輸送単位にも12ftコンテナは使い勝手が良い。 (『JR貨物ニュース』2002年3月15日号、4面) |
年
度 |
1971 |
1973 |
1975 |
1977 |
1979 |
1981 |
1983 |
1985 |
1987 |
1989 |
1991 |
1997 |
1999 |
2001 |
2002 |
2003 |
2004 |
2005 |
2006 |
2007 |
2008 |
2009 |
2010 |
品
目 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
コ
ンテナ |
鉱
石 |
9,397 |
15,881 |
40,784 |
23,240 |
17,723 |
15,353 |
3,112 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
他
鉱産品 |
122 |
521 |
257 |
36 |
30 |
- |
13 |
- |
24 |
280 |
11 |
340 |
200 |
495 |
355 |
315 |
260 |
285 |
430 |
325 |
635 |
305 |
350 |
合
計: |
9,519 |
16,402 |
41,041 |
23,276 |
17,753 |
15,353 |
3,125 |
- |
24 |
280 |
11 |
340 |
200 |
495 |
355 |
315 |
260 |
285 |
430 |
325 |
635 |
305 |
350 |
日鉱金属 亜鉛・鉛委託製錬から撤退 三井金属、同和に事業譲渡 (『化学工業
日報』2005年7月21日付、11面) 新日鉱グループの日鉱金属は20日、2006年3月末をもって亜鉛・鉛委託製錬事業から撤退すると発表した。亜鉛鉱石マーケットの逼迫や主要な原料供給 源である同社100%子会社の豊羽鉱山(本社・北海道札幌市)が操業休止を予定していることから決定したもので、今後、労働組合および関係先との協議、調 整に入る。 日鉱金属は、亜鉛・鉛を生産委託しており、2004年度は八戸製錬(本社・東京都品川区)で3万トン、秋田製錬(本社・秋田県秋田市)で4万8千トンを 生産していた。販売量は亜鉛8万6千トン、鉛6千トン、イソジウム31トンで、売り上げは167億円、経常損益が22億円となっていた。 亜鉛・鉛事業からの撤退に伴い、生産委託先の持分株式は八戸製錬 27.81%は三井金属、秋田製錬24%は同和鉱業にそれぞれ9月末をめどに譲渡することで基本合意している。 これによって日鉱金属は、2006年3月末を持って亜鉛・鉛地金の販売を停止し、今後は経営資源を銅事業、環境リサイクル事業に集中し、これら事業の一 段の競争力強化と業務拡充に努める。 なお、同和鉱業は秋田製錬への出資比率引き上げによって八戸製錬での亜鉛 の委託生産の中止を決定した。 |
三井金属、八戸製錬所の設備増強 亜鉛・鉛のリサイクル原料比率拡大 (『日刊
鉄鋼新聞』2015年12月10日付) 三井金属鉱業は、亜鉛・鉛製錬拠点である八戸製錬・八戸製錬所(青森県)で、リサイクル原料への対応力を強化するため、製団機の増設などの設備増強を実 施した。新設備は9〜10月に実施した中規模定修に合わせて導入し、すでに稼働を開始している。設備投資額は約7億4千万円。また、蒸留亜鉛で製造する亜 鉛合金の鋳造設備も新設し、来年2月から本格生産を開始する予定。 リサイクル原料への対応力強化のための増強として、製団機を1基増設(投資額4億9,800万円)して2基体制としたほか、リサイクル原料比率の上昇に 対応するため、亜鉛・鉛精鉱の原料乾燥機の設置(同1億4,000万円)、脱フッ素工程の能力アップ(同5,000万円)、硫酸製造工程での低温活性触媒 の導入(同5,500万円)を行った。 亜鉛事業の合弁会社「エム・エス・ジンク」のパートナーである住友金属鉱山の播磨事業所(兵庫県)が、9月末で蒸留亜鉛などの生産を終了したことに伴 い、住友金属鉱山・四阪製錬所(愛媛県)からの粗酸化亜鉛の受け入れに対応す ることも今回の増強のねらいの一つ。四阪からの粗酸化亜鉛の受け入れにより、八戸製錬所のリサイクル原料比率は40%から50%にアップした。 |
年
度 |
1971 |
1973 |
1975 |
1977 |
1979 |
1981 |
1983 |
1984 |
品
目 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
車
扱 |
鉄
鋼(発送) |
8,284 |
21,786 |
12,976 |
12,484 |
18,071 |
795 |
‐ |
‐ |
鉄
鋼(到着) |
3,161 |
12,897 |
9,888 |
9,395 |
6,760 |
1,995 |
258 |
‐ |
合
計 |
11,445 |
34,683 |
22,864 |
21,879 |
24,831 |
2,790 |
258 |
- |