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◆液化石油ガス 旧版はこちら
2001.10作成 2003.4更新 2013.1.27更新 2016.5.3更新
 LPガ スとはLiquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)の頭文字を採ったもので、家庭用 のプロパンガス、工業用のブタンガス、タクシーなどに使われるオートガスの3種類がある。
 生産はサウジアラビアをはじめとした中東地域やオーストラリア、インドネシアなどの産油国において原 油や天然ガスの随伴ガスとして産出・回収されたものと(約8割) 、国内において石油製品の生産過程で副成・回収されたもの(約2割)があります。(三菱液化ガスのHPより)
 従ってLPGは輸入基地を通じて供給 されるために輸入基地が全国に配置され る。輸入基地から2次基地へはLPG専用内航船が使われる。

<目次>
1.アストモスエネルギー(株)
   1-1.三菱液化ガス(株)  1-2.出光ガスアンドライフ(株)
2.ENEOSグローブ(株)
   2-1.ENEOSグローブガスターミナル(株)
   2-2.三井丸紅液化ガス(株)  2-2-1.三井液化ガス(株)  2-2-2.丸紅ガスエナジー(株)
   2-3.JXの旧新日石系LPガス事業  2-3-1.日本石油ガス(株)  2-3-2.興亜石油ガス(株)  2-3-3.ENEOSグ ローブ成立直前の 製造体制
   
2-4.九州液化ガス福島基地(株)
3.(株)ジャパンガスエナジー
   3-1.日商ガス(株)  3-2.伊藤忠エネクス(株)
4.ジクシス(株) (HP)
   4−1エネサンス(4-1-1.住商LPG ホールディングス 4-1-2.昭和シェル石油) 4-2.コスモ石油ガス(株)  4-3.東燃ゼネラル石油(株)
5.シナネン(株)
6.岩谷産業(株)

1996.5 浮島町駅・日本石油ガス(株)専用線


1.ア ス トモスエネルギー株式会社  

 石油部門を日本石油に救済して貰った三菱商事であるが、LPG(三菱液化ガス)に関しては日石と業界最大手を掛けてしのぎを削っていた 出光興産のガス部門と合併、2006年4月1日にアストモスエネルギー(株)というちょいと珍妙な名称で再出発することになった。合併により専業会社とし て LPガス取扱量は世界最大級となった。

アストモスエネルギー(株)
設  立
2006年4 月1日
株  主
出光興産 (株) 51%、三菱商事(株)49%
国 内販売量 394万トン (2005年度) ※国内シェア21.0%
取 扱数量 800万トン (2009年4月時点)
売 上高 6,439億 円(2011年度)

【輸 入基地】
基 地名
元 所属
備   考
苫小牧
出光 出光・苫 小牧製油所
仙台
三菱 旧東北石 油(株)仙台製油所
千葉
出光 出光・千 葉製油所
根岸
(東京ガ ス)

愛知
出光 出光・愛 知製油所
神戸
三菱 (株)辰 巳商 会:旧エム・シー・ターミナル(株)
坂出
(全農)
2010 年4月に全農と共同運営化ア ストモスwebサイト参照)
波方 三菱 旧波方 ターミナル(株)
徳山
出光 出光・徳 山製油所
長崎
出光 九州液化 ガス福島基地(株)
【二 次基地】
基 地名
元 所属
備   考
苫小牧
三菱 苫小牧埠 頭(株)
八戸東
三菱出光 2006 年3月現地訪問。八戸LPガスターミナルは、出光ガスアンド
ライフ(株)、日本石油ガス(株)、三菱液化ガス(株)が同一場所に存在。
三井液化ガスとの提携により2007年12月閉鎖。アストモスwebサイト参照)
八戸西
三菱 現在は (株)八戸アストモスターミナル(八戸市豊洲2-15)
市川
三菱
大井川
出光 2013 年1月現在では閉鎖
金沢
出光
門司
出光
鹿児島
出光 新日本石 油との提携により2006年10月閉鎖。アストモスwebサイト参照)
沖縄
出光 沖縄出光
(2007年1月及び2013年2月現在のアストモスエネルギーwebサイトより作成)



▼三菱 液化ガス株式会社
(出資=三菱商事52.5%、三菱石油24.9%、東京海上8.3%他 [四季報未上場版2000年上期版より])
▼出 光ガスアンドライフ株式会社(=出光興産100%出資)
(1) 販売量: 約3,200千t (平成11年度 国内シェア16.2%)
(2) 輸入量: 約2,100千t(平成11年度)
(3) 売上高: 約1,100億円(平成11年度)

基地名称 立 地 LPG
貯蔵量
開設 備 考
神戸輸入基地 神戸市東灘区御影浜町6
  1967年 エム・シー・ターミナル叶_戸事業所内
仙台輸入基地 仙台市宮城野区港5-1-1
  1973年 1983年増設、日本最大級の総貯蔵量へ
東北石油(株)仙台製油所内
波方輸入基地
越智郡波方町大字宮崎甲600
18万t 1983年 波方ターミナル(株)
日石三菱精製(株)
水島工場
倉敷市水島海岸通り


生産工場
東北石油(株)
仙台製油所
仙台市宮城野区港


生産工場
昭和四日市石油(株)
四日市製油所
四日市塩浜町


生産工場
苫小牧中継基地
苫小牧市真砂町20

二次基地
八戸中継基地
八戸 市豊洲2-15

二次基地
市川中継基地 市川市高谷新町6-2   1968年 二次基地
1998.9三菱グループ各社案内のHPより作成(1998.7.1現 在)
2001.10三菱液化ガスHPより作成

「昭和54年3月31日現在 私有貨車番号表」によると三菱液化瓦斯(株)はLPGタンク車を扇島、塩浜、西埠頭の3カ所に各5両計15両保有。上記の表 と対 応させると2001年6月に 閉鎖になった三菱石油・川崎製油所が生産工場から消えて同じく三菱系の東北石油が加わったと見るべきか。
 (東北石油の石油精製開始は1971年7月、仙台臨海鉄道・仙台北港駅の開業は1971年10月である)

基地名称
  立 地
備  考



千葉
出光興産(株)千葉製油所内
千葉県市原市
愛知 出光興産(株)愛知製油所内 愛知県知多市
徳山 出光興産(株)徳山製油所内
山口県徳山市
長崎 九州液化ガス福島基地(株)




八戸
八戸市豊洲

塩釜 塩釜埠頭
大井川 大井川港
金沢 大野
2001.10現地訪問
北日本物産(株)(=出光系LPG販社)
に隣接
門司 門司港

鹿児島 鹿児島市


直営充填基地
仙台基地 〒983-0034 宮城県仙台市宮城野区扇町1-7-8
原町基地 〒975-0021 福島県原町市金沢字物見山124-6 三液原町ターミナルと同地点
福島基地 〒960-0476 福島県伊達郡伊達町字鶴巻10-1
千葉基地 〒270-1402 千葉県白井市平塚字水上台2776-3 三液千葉ターミナルと同地点
西多摩基地 〒205-0003 東京都羽村市緑ヶ丘3-3-7


▼常備駅別LPG専用タンク車(「昭和54年3月31日現在 私有貨 車番号表」より。因みに「昭和60年9月3日現在 私有貨車番号表」に拠れば既に両社ともLPGタンク車は保有していない)
常備駅 車  種 形式 荷重 その他・備 考
【出光興産(株)】
西港
(釧路開発埠頭)
2軸ボギー タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力19kg/cm2)
タサ5700 2 20 同時期西港に常備の石油類タンク車はタキ3000:2輌,発送 先と思われる東相ノ内には石油類のタキ2100:5輌、タキ3000:6輌。釧路の油槽所が西港に移転(wikiに拠ればS54以前のS52頃とのこと) する前の石油継送基地である北埠頭にも依然として石油類のタンク車の常備がありタキ2100:22輌、タキ3000:6輌。
石油埠頭
(苫小牧埠頭)
20 20 同時期に石油埠頭に常備の石油類タンク車はタキ2100:8輌、タキ3000:48輌。
塩釜埠頭
(国鉄塩竃線)

13 20 同時期に塩釜埠頭に常備の石油類タンク車はタキ2100:9輌、タキ3000:1輌。
前川
(京葉臨海鉄道)
37 20 同時期に前川に常備の石油類タンク車はタサ2400:1輌、タキ1500:1輌、タキ2100:114輌、タキ9800:10輌、タ キ10000:1輌、タキ3000:31輌、タキ9900:6輌。
下里
(紀勢本線)
2 20 同時期に下里駅常備の石油類タンク車は無い。
徳山
(山陽本線)
18 20 同時期に徳山駅常備の石油類タンク車はタキ2100:3輌、タキ9800:3輌、タキ10000:2輌、タキ3000:5輌。
【三菱液化瓦斯(株)】
扇町 2軸ボギー タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力16kg/cm2)
タサ5400 5 20 扇町には三菱石油KKと昭和石油KKの専用線有り(三液の専用線はなし)。S50版でもS58版にも三菱液化の第三者にも名 は見えず。
塩浜 5 20 S58版には塩浜の三菱化成工業KKの第三者使用の通運業者等の項に三菱液化瓦斯KKの名が見える。(S50版には無 し)
西埠頭
(水島臨海鉄道)
タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力19kg/cm2)
タサ5700 5 20 西埠頭の三菱石油KK水島製油所及び東水島の三菱化成KKの第 三者利用に三液の名が挙がっている。



2.ENEOSグローブ株式会社   
 2011年3月1日にJX日鉱日石エネルギー(株)が旧新日本石油のLPガス事業を分割し、三井丸紅液化ガス(株)と統合して、日本トップクラスのLP ガス元売 事業者として誕生した。
 三井のグロリアガ スと丸紅のニーガ スの統合でグロ+新日石のENEOSからな る社名であるが、アストモス同様まだこなれない印象を拭えない面がある。

【輸 入基地】
基 地名
所 在地
備  考
青森ガス ターミナル
青森市大 字野内字浦島84-1
旧三井液 化ガス
仙台ガス ターミナル
仙台市宮 城野区港5-1-1

新潟ガス ターミナル
新潟県北 蒲原郡聖籠町東港
2-1624-2
旧日本石 油ガス
丸紅エ ネックス
千葉ターミナル ※
千葉市美 浜区新港235

千葉基地
(極東石油工業(株)千葉製油所内)※
千葉県市 原市千種海岸1

川崎ガス ターミナル
川崎市川 崎区夜光2-3-1

七尾ガス ターミナル
七尾市三 室町150-29

大阪ガス ターミナル
大阪府高 石市高砂2-1
旧日本石 油ガス
唐津ガス ターミナル
唐 津市西大島町20-1
旧三井液 化ガス
九州液化 瓦斯福島基地
松 浦市福島町塩浜免58-2

※提携基地
【二 次基地】
基 地名
所 在地
備  考
石狩ガス ターミナル
北海道石 狩市新港中央4-3740-6

釧路ガス ターミナル
北海道釧 路市知人町3-18

秋田ガス ターミナル
秋田市土 崎港相染町字浜ナシ山9-2

岩手県オ イルターミナル
釜石基地※
釜 石市大平町4-1-4

塩釜基地
宮城県塩 釜市
2013 年2月現在無し
小名浜 LPGターミナル※
い わき市泉町下川字大剣1-32

川内ガス ターミナル
薩摩川内 市港町字唐山6120-5

※提携基地


(2013年2月現在のENEOSグルーブのwebサイトなどより作成)


2-1.ENEOSグ ローブガスターミナル株式会社  
 1960年にその母体となるブリヂストン液化ガス(株)として設立、1977年に三井液化ガス(株)に社名変更後、1981年に同社からLPガス基地の 運営管理 会社として「液化ガスターミナル(株)」として分離独立した。2011年3月にJX日鉱日石エネルギー(株)のLPガス事業と三井丸紅液化ガス(株)が統 合し ENEOSグローブ(株)が設立、翌2012年4月に「液化ガスターミナル(株)」から「ENEOSグローブガスターミナル(株)」に社名を変更した。
 現在は日本海側の主要なLPガス基地の多くを含め、全国で8基地を網羅する国内最大の基地運営・管理会社となっている。

▼ENEOSグローブのブリヂストン液化ガス以来の沿革
1960 年 (昭和35年) 6月 「ブ リヂストン液化ガス(株)」として設立LPガス(液化石油ガス)の海外仕入による元売

1962 年 (昭和37年) 1月3 月

世 界最初の低温式LPガス専用タンカー「ブリヂストン丸」が就航
世界最初の低温式LPガス専用の輸入基地「川崎製造所」が完成
1966 年 (昭和41年) 6月
8 月     
LP ガス輸入基地「唐津製造所」が完成
三 井物産株式会社と資本提携成立
1970 年 (昭和45年) 11月 LP ガス輸入基地「青森製造所」が完成

1973 年 (昭和48年) 3月

LP ガス二次基地「釧路基地」が完成
アラブ首長国連邦アブダビにおけるLPGの生産販売会社(ADGAS)の設立に参加
1975 年 (昭和50年) 5月 LP ガス輸入基地「七尾製造所」が完成

1977 年 (昭和52年) 10月
3 月  

ADGAS より日本へLNG(液化天然ガス)及びLPガスの納入開始
「三井液化ガス(株)」に社名を変更

1981 年 (昭和56年) 12月

「液 化ガスターミナル(株)」設立
※三井液化ガス(株)からLPガス基地の運営管理会社として独 立分 離
三井液化ガス(株)100%出資の子会社
1991 年 (平成3年) 4月 三 井液化ガス(株)と三井石油(株)が対等合併し、三井石油(株)となる
1994 年 (平成6年) 12月 LP ガス二次基地「石狩製造所」が完成
1996 年 (平成8年) 10月 七 尾製造所 高圧ガス保安優良事業所通産大臣表彰受賞
1997 年 (平成9年) 10月 LP ガス輸入基地「川崎製造所」を廃止
1998 年 (平成10年) 12月 LP ガス国家備蓄事業に参画
2002 年 (平成14年) 1月 LP ガス販売代行会社三井石油ガス販売(株)設立
2004 年 (平成16年) 12月1日 三 井石油(株)からLPガス事業を分離独立、三井液化ガス(株)設立(三井石油ガス販売株式会社は解散)
2005 年 (平成17年) 7月 LP ガス輸入基地「七尾製造所」で国家石油ガス備蓄基地の操業受託を開始
2008 年 (平成20年) 4月 三 井液化ガス(株)が丸紅ガスエナジー(株)と合併し「三井丸紅液化ガス(株)」の設立
2011 年 (平成23年) 3月 JX 日鉱日石エネルギー(株)のLPガス事業と三井丸紅液化ガス(株)が統合しENEOSグローブ(株)の設立
2012 年 (平成24年) 4月 「液 化ガスターミナル(株)」から「ENEOSグローブガスターミナル(株)」に社名を変更
新潟、秋田および川内のガスターミナルの操業受託
基地種類 名  称 所在地
旧社名 最寄駅
二次基地 石狩ガスターミナル
石 狩市新港中央4-3740-6 三井
二次基地 釧路ガスターミナル
釧 路市知人町3-18 三井 知人駅
一次基地 青森ガスターミナル
青森市大字野内字浦島84-1 三井 野内駅
二次基地 秋田ガスターミナル
秋 田市土崎港相染町字浜ナシ山9-2 日石 中島埠頭駅
一次基地 新潟ガスターミナル
北 蒲原郡聖籠町東港2-1624-2 日石 太郎代駅の対岸
一次基地 七尾ガスターミナル(民間エリア)
民間エリア:七 尾市三室町150-29 三井
一次基地
七尾ガスターミナル(国備エリア)
国備エリア:七 尾市三室町165-1 (国家)
一次基地 唐津ガスターミナル
唐 津市西大島町20-1 三井 大島駅
二次基地 川内ガスターミナル
薩 摩川内市港町字唐山6120-5 日石




2-2.三井丸紅液化ガス株式会社   


三井丸紅液化ガス株式会社 備  考
輸入量 159万トン(2009年度)
国内販売量 177万トン(2009年度)
一次基地
(輸入基地)
青森製造所
七尾製造所  
唐津製造所
極東石油工業千葉基地(※1)
千葉ターミナル(※2)
野内…三井系→ENEOSグローブターミナルへ
液化ガスターミナル…三井系 →ENEOSグローブターミナルへ
大島・液化ガスターミナル…三井系→ENEOSグローブ ターミナルへ
極東石油工業…三 井+モービル系
丸紅エネックス…丸紅系
二次基地
釧路基地   
石狩製造所  
塩釜基地   
小名浜エルピーガスターミナ ル(※3)
釧路基地→ENEOSグローブターミナルへ
石狩製造所→ENEOSグローブターミナルへ
塩釜基地(2013年2月現在では閉鎖)
三井+丸紅系
主 要販売
子 会社
グローブエナジー株式会社
株式会社サガプロ

直売軒数 20万軒
※1 三井石油(株)とエクソンモービル(有)が出資する極東石油工業(株)の敷地内にあり、設備は三井石油(株)が保有。
※2 丸紅が出資する丸紅エネックス(株)が保有。
※3 JXエネルギーとMLGが出資する(有)小名浜エルピーガスターミナルが保有。


2-2-1.三井液化ガス株式会社   
 石油販売準大手で三井物産系。物産系石油販売子会社とブリヂストン系のブリヂストン液化ガスの系譜を組む三井液化ガスの合併によって 成立したため、液化ガスに強み。旧モービル石油と極東石油工業を合弁で経営。石油は極東石油工業より供給を受けるがLPGは独自に輸入か?参照:日通商事の項

 三井物産・住商・丸紅系LPG事 業統合 をぶち上げた3社だが、川上の統合も主張する住商と川下の統合に抑えたい物産・丸紅の意見が分かれ破談。物産と丸紅の統合も実現するも更なる規模拡大を 狙ってJXの旧日石の事業と統合。

LPG
製造所名称
所 属 会 社
 場 所 
生産能力・その他
備 考
石狩製造所 三井石油(株)
→液化ガスターミナル(株)
石狩市新港    
青森製造所 液化ガスターミナル(株) 青森市野内


2001.8現地観察
▼野内駅
2007.10野内駅から液化ガスターミナルを望む

 開業当初の生産物の主なるものは石灰石、外国石油類、石材、干魚が多く産出されたが、今ではその面影はなく、液化ガスが主たるもの で、行先別には浪岡、新屋、湯沢、神町、穀保町、八戸、日詰で、オーストラリアから国内船48,000トンで陸揚げされ貯油タンクに貯蔵 し、前記東北 各地に貨車輸 送されている。多いときにはタンク車7両、少ないときには2両で15両をもって循環輸送を行っている。
(日 本国有鉄道盛岡鉄道管理局編集発行 『盛岡鉄道管理局25年史』1976年、 445頁より)

1976(昭和51)年の野内駅からの発送先の研究
専 用線一覧表
昭和42年度版
昭和45年度版 昭和50年度版
昭和58年度版
現況
野内駅
シェ ル 石油(株)
日本鉱業(株)
エッソ・スタンダード石油(株)
シェル 石油(株)
日本鉱業(株)
北上石灰(株)
エッソ・スタンダード石油(株)
シェ ル石油(株)
ブリヂストン液化ガス(株)
〔第 三者に日通商事(株)・日商岩井(株)〕
無し
昭 シェ ル系のJONET(株)と三井石油系の連合 液化ガスターミナ ル(株)が立地

浪岡駅
三菱 石 油(株)
日通商事(株)
丸紅飯田(株)
三菱石油(株)
日通 商事(株)
浪岡町
丸紅飯田(株)〔第三者に和田寛石油ガス (株)〕
日通 商事(株)
丸紅飯田(株)〔第三者に和田寛石油ガス(株)〕
日通 商 事(株)
2006.11現在でベニープロ パンの東北石油ガス(株)と日通商事(株)青森LPガス事業所が存在
新屋駅
日通 商 事(株)
十條製紙(株)
農林省食糧庁
石油資源開発(株)
日通商事(株)
(有)秋田フローリング製作所
日通 商事(株) 無し
日通 商 事の営業所は現存
湯沢駅
秋田 県 南プロパンガス卸協同組合 秋田県 南プロパンガス卸協同組合 秋田 県南プロパンガス卸協同組合 秋田 県 南プロパンガス卸協同組合

神町駅
日通 商 事(株)
大協石油(株)
日通 商事(株)
大協石油(株)
日通 商事(株)
大協石油(株)
日通 商 事(株)
日通 商 事の営業所は現存
穀保町駅
(1971年7月開業)
(※秋田港駅の秋田県線に接続)
太平プロパン(株)
日本通運(株)
秋田鉄鋼埠頭(株)
(※秋田港駅の秋田県線に接続)
太平プロパン(株)
日本通運(株)
秋田鉄鋼埠頭(株)
日本 通運(株)〔第三者に日本海飼料(株)、昭和石油(株)〕
太平プロパン(株)
秋田鉄鋼埠頭(株)
日本 通 運(株)〔第三者に日本海飼料(株)、昭和石油(株)〕
秋田鉄鋼埠頭(株)
輸送 先 は太平プロパンであろう。同社は社名をタプロス(株)に変更
八戸駅
(尻内駅)
東邦 ア セチレン(株)
月金(株)
東邦 アセチレン(株)
月金(株)〔第三者に日商(株)※〕
東邦 アセチレン(株)
月金(株)〔第三者に日商(株)※〕
月金(株)〔第三者に日商岩井(株)〕
※昭 和43(1968)年に日商は合併で日商岩 井に成っている筈だが記載ミスか
日詰駅
和賀 仙 人鉱山(株)
日通商事(株)
出光興産(株)
和賀仙 人鉱山(株)〔第三者に丸善石 油(株)〕
日通商事(株)
出光興産(株)
和賀 仙人鉱山(株)〔第三者に丸善石 油(株)〕
日通商事(株)
出光興産(株)
無し
日通 商 事の営業所は現存

 野内駅のLPG出荷の荷主として現れるのは、昭和50年版におけるブリヂストン液化ガス(株)のみ。昭和45年11月にブリヂストン液化ガス(株)青森 製造所が 完成しているので、それ以降の昭和58年以前までの10年強の輸送だったようだ。

 ちなみに「昭和54年3月31日現在 私有貨 車番号表」によると日通商事(株)は野内駅常備のタキ 25000 形(LPガス専用)を3両日商岩井(株)は野内駅常備のタサ5700形(LPガス専用)を1両それぞれ所有している。尚、同書においてブリヂストン液化ガス (株)は 末広町駅や大島駅常備のLPガスタンク車を所有していたが、野内駅常備は無い。その他のJOTやNRS、石油荷役(株)などのリース会社も野内駅常備の LPガ スタンク車を所有していない。

2006.11 浪岡駅・東北石油ガス(株)

 野内からは 北東北の日通商事の各営業所、秋田県南プロパンガス卸協同組合に発送していたことは間違いなく、更に月金、太平プロパン 等へも発送していた可能性が高い。昭 和58年版では発送元である野内駅の専用線が廃止になっているが到着先はほぼ残っている。何処から代替されたのであろう か?塩釜埠頭の丸紅が残存している事 からこの当時から三井・丸紅両者の間で協力関係が存在していたのかもしれない

川崎製造所
ブリヂストン液化ガス(株)
末広町駅


七尾製造所 液化ガスターミナル(株) 石川県七尾市 隣接地で七尾LPガス国家備蓄基地建設が進行中であった。旧七尾港からは一山越えた向こうで遠い。
運輸業者に大聖寺運輸など。
2001.10現地観察
唐津製造所 液化ガスターミナル(株) 佐賀県唐津市
「昭和42年版専用線一覧表」には大島駅にブリヂストン液化ガス(株)の専用線〔第三者に岩谷産業(株)、 日通商事(株)、 松浦通運(株)〕あり
2006.3現地観察 
川内製造所 三井石油(株)
→液化ガスターミナル(株)
鹿児島県川内市  
釧路基地 太平洋石炭販売輸送(株) 釧路市知人  
極東千葉基地 極東石油工業(株)
千葉精油所
千葉県市原市  

 「昭和42年版 専用線一覧表」には苫小牧駅に公共臨港線分岐でブリヂストン液化ガスあり。第三者に日本通運(株)、日通商事(株)。また末広町にもブ リヂストン 液化ガス(株)(川崎工場)あり。第三者に日本通運(株)、日通商事(株)、丸紅飯田(株)、日商(株)、出光興産(株)、日本石油瓦斯(株)あり。
 「昭和50年版 専用線一覧表」には西戸崎に三井物産(株)〔第三者に興亜石油ガス(株)〕あり。


2-2-2.丸紅ガスエナジー  
■「昭和42年版 専用線一覧表」による丸紅飯田(株)の専用線
 浪岡、土崎(東邦アセチレンもありS45)、田尻(東北本線)、金石(北陸鉄道)、外浜

■「昭和50年版 専用線一覧表」による丸紅(株)関連の専用線
 西岡山〔丸紅不動産(株)〕、坂出港(丸紅(株)坂出油槽所、一部国鉄木材防腐線利用)、外浜(丸紅飯田(株)、田ノ浦公共臨港線から分岐)、博多港 〔専 用者:福岡市(東浜線)の第三者に丸紅飼料(株)〕

▼「昭和54年3月31日現在 私有貨 車番号表」による丸紅(株)所有の私有貨車と常備駅
常 備駅
常 備タンク車
備  考
塩釜埠頭
タサ5700形(LPG専用)
2両常備
塩釜埠頭→浪岡、土崎、田 尻にLPGを発送か?
当時から丸紅が東邦アセチレン(株)の大株主ならば、東邦アセチレンの専用線がある土崎、山形、尻 内、厨川にも塩釜埠頭駅からLPGを発送か?

2009.7 塩釜港

塩釜港には2009年7月(少なくともENEOSグ社合併時迄)丸紅エネルギーの油槽所あり
末広町
タサ5700形(LPG専用)
6両常備

 〃
タキ5850形
(液化塩化ビニール専用)
1両常備


■「昭和58年版 専用線一覧表」による丸紅(株)関連の専用線
 塩釜港(第三者に共同石油(株)、共用)、坂出港(丸紅(株)坂出油槽所、一部国鉄木材防腐線利用)、外浜(丸紅飯田(株)、田ノ浦公共臨港線から分 岐)、博多港〔専用者:福岡市(東浜線)の第三者に丸紅飼料(株)〕

丸紅ガスエナジー社HPより

同じ丸紅系列の丸紅エネックスが千葉と大分(大分はこ の数年の間に閉鎖になったようである)にLPGタンクを保有しているのでこれを利用していたものと思われる。
丸 紅エネックス社HPより


2−3.JXの旧新日石系LPガス事 業  

▼沿革
1955 年2月(昭和30年) 日 本石油瓦斯(株)設立
1962 年4月(昭和37年) 川 崎ターミナル(輸入基地)完成
1962 年5月(昭和37年) 「日 石丸」処女航海にてサウジアラビアよりLPG初輸入
1970 年5月(昭和45年) カ ルテックスとLPG売買契約締結
1972 年4月(昭和47年) 大 阪ターミナル(輸入基地)完成
1980 年4月(昭和55年) サ ウジアラビア「ペトロミン」とLPG売買契約締結
1983 年1月(昭和58年) 社 名表示を「日本石油瓦斯」から「日本石油ガス」に変更
1983 年3月(昭和58年) 九 州液化瓦斯福島基地(輸入基地)稼動
1993 年3月(平成5年) 3 月 新潟ターミナル(輸入基地)完成
2001 年10月(平成13年) 日 本石油ガス(株)と興亜石油ガス(株)合併
2002 年6月(平成14年) 日 本石油ガス(株)から新日本石油ガス(株)へ社名変更
2005 年7月(平成17年) 新 日本石油(株)と合併
2008 年10月(平成20年) 新 日本石油(株)と九州石油(株)合併
2010 年4月(平成22年) 新 日本石油(株)と新日鉱ホールディングス経営統合
2010 年7月(平成22年) JX 日鉱日石エネルギー(株)設立


2-3-1.日本石油ガス株式会社   


(『新日本石油ガス50年史』2005年、p8)


▼1998年頃の供給体制
基 地 名 称
  立 地 
 基地種別 
 備 考 
川崎ターミナル 川崎区浮島町 輸入基地  
大阪ターミナル 高石市高砂 輸入基地 興亜石油
新潟ターミナル 聖篭町東港 輸入基地  
八戸ターミナル 八戸市 2次基地  
秋田ターミナル 秋田市土崎港 2次基地  
小名浜ターミナル いわき市泉町 2次基地  
金沢ターミナル 金沢市大野町 2次基地  
蒲郡ターミナル 蒲郡市浜町 2次基地 中部ガス系のガステックスと共同 
1999年頃現地視察
福山ターミナル 福山市 2次基地   
北九州ターミナル 小倉北区西港町 2次基地  
大分ターミナル 大分市駄原 3次基地  
九州液化瓦斯
福島基地
北松浦郡福島町 輸入基地  

    (1998.9頃の日石ガスのwebサイトより作成)


2-3-2.興亜石油ガス株式会社   
 興亜石 油瓦斯(株)は、LPG業界では最も古い歴史を持つ元売会社である。興亜石油(株)麻里布製油所で生産されるLPGを市販することを目的に設立した会社で ある。

 同社は、設立当初、東亜プロパン瓦斯と称し、本社を岩国市に置いていたが、1954年11月に社名を興亜プロパン瓦斯と改称し、次いで1955年2月に は興亜石油とLPG売買契約を結ぶとともに、社名を大洋プロパン瓦斯に変更した。同社は供給体制を整えるとともに、販売網の育成にも力を入れ、大阪をはじ めとして、中国、四国、九州の主要都市に特約店を設置した。更に1962年12月、福岡市に2次中継基地として西戸崎ステーションを建設、LPGタンカー扇丸の就航もあって、九州地 区への供給体制を確立した。1966年4月、本社を東京へ移し、興亜石油との業務提携を更に密にするとともに、興亜石油大阪油槽所の開設に伴い、同年10 月、大阪事務所を設置、続いて11月に大分ステーションを建設した。そして1970年9月1日に社名を興亜石油瓦斯に改称した。

 同社は1972年度にLPG販売量41万トンの業績を上げ、そのLPG販売量は西日本地域で約10%を占めている。

【貯蔵設備】 岩国工場:12トン 西戸崎ステーショ ン:2,200トン 大分ステーション:450トン
【輸送設備】 鉄道タンク車 20トン車:35両 15 トン車:5両
【主要系列特約店】岩谷産業(大阪市)、コーアガス鹿児 島(鹿児島市)、三井物産(大阪・福岡各支店)、西部ガスプロパン(福岡市)など
(『興亜石油40年史』1973年、p129-130)
 西戸崎駅からの輸送を「昭和50年版 専用線一覧表」から予想してみる。
 西戸崎→浜小倉(西部瓦斯プロパン)・大分港(岩谷産業)・南熊本(西部 瓦斯)・竜田口(岩谷産業)・串木野(コーアガス鹿児島)・佐土原(岩谷産業)あたりか。
 但し、岩谷産業は大分港が発駅で、竜田口・佐土原が着駅の可能性もありそう…。


2-3-3.ENEOS グローブ成立直前の製造体制  


JX 日鉱日石エネルギー株式会社
が 分割予定のLPガス事業
1998年時点での対応する基地※1
輸入量 157万トン(2009年度)
国内販売量 186万トン(2009年度)
一次基地
(輸入基地)
仙台製油所(LPガス輸入関連設備・土地等)
新潟ガスターミナル 
川崎製造所(LPガス輸入関連設備・土地等)  
大阪製油所(LPガス輸入関連設備・土地等)  
九州液化瓦斯福島基地(※2)
旧東北石油
日石ガス新潟ターミナル
日石ガス川崎ターミナル
日石ガス大阪ターミナル
九州液化瓦斯福島基地(JX+アストモス系)
二次基地 秋田ガスターミナル 
川内ガスターミナル 
小名浜エルピーガスターミナル(※3)
秋田ターミナル
なし
日石ガス小名浜ターミナル
主 要販売
子 会社
関東新日石ガス株式会社
名神新日石ガス株式会社
株式会社コーアガス愛媛
新日石ガス広島株式会社
九州新日石ガス株式会社
九州物産株式会社

直売軒数 10万軒
※1   1998年の二次基地の内、八戸・金沢・蒲郡・福山・北九州は廃止か?
2  JXエネルギーとアストモスエネルギー(株)が出資する九州液化瓦斯福島基地(株)が保有
3  JXエネルギーとMLGが出資する(有)小名浜エルピーガスターミナルが保有


2-4.九州液化瓦斯福島基地株式会社  ウェブサイトはこちら  
資本金:40億円  株主:アストモスエネルギー(50%),ENEOSグローブ(50%)
貯蔵設備:低温貯蔵(4万トン) 常温貯蔵(425t*2,495*1)

▼LP瓦斯取扱量及び設備(2011年度実績)

取扱数量


船舶輸入 642千d 32隻(≒2.7隻/月) 外航桟橋(70,000DWT) 中東、オーストラリアより輸入
船舶出荷 317千d 572隻(≒2隻/日) 内航桟橋(3,000DWT*2) 九州及び沖縄に出荷
トラック出荷 288千d 32,706台(104台/日) ローリー充填場(10ヶ所) 九州北部から熊本、大分方面



3.
  
 (株)ジャパンガスエナジーは、(株)ジャパンエナジー〔現JX日鉱日石エネルギー(株)〕、日商LPガス(株)、伊藤忠エネクス(株)3社の合 同により、新たなLPガス元売会社として、2009年4月1日スタートした。
 JXとしては旧三石と関係のあった旧三菱商事系の三菱液化ガスが合併したアストモスガスと含めて3社に分かれてLPG事業が展開する事となった。弱小企 業 が犇めいて競争の激しい印象のLPGであるから販路を広げる意味では良いのかも知れないけど。但しブランド名はENEOSに統合するとのことである。 (ニュースリリースはこ ちら)
 株主の構成はJX日鉱日石エネルギー株式会社51%、日商LPガス株式会社29%、伊藤忠エネクス株式会社20%。


3-1. 日 商LPガス株式会社  
http://www.nipg.co.jp/profile/e_main.html

1958(昭33)年04月
日商(現 日商岩井)が、LPGの本格的な国内販売を開始
1962(昭37)年03月 日 商(現日商岩井)は日通液化ガス(現 日通商事)、丸紅と共にブリヂストン液化ガス(現三井石油)が輸入するLPGの国内販売の一翼を担う
1965(昭40)年04月 日商(現 日商岩井)は日商プロパン石油を設立、北海道地区に於ける卸分野に本格的参入
07月 愛媛日商プロパン(株)を設立、四国に於け る卸分野に本格的参入
09月 日商(現 日商岩井)はカナダからプロパンの緊急輸入を実施、業界の安定供給に寄与する。後年、日鉱液化ガスによる長期輸入の端緒となる
09月 日商ガス(株)(現 日商岩井ガス)を設立、関東地区に於ける卸分野に本格的参入
1968(昭43)年03月 高知日商プロパン(株)を設立、四国に於け る卸分野を強化
06月 日商(現 日商岩井)・伊藤忠・丸紅の3商社と出光興産の共同によるイランからのLPG長期輸入交渉(年間24万トン)まとまる
10月
日商(株)と岩井産業(株)が合併し、 日商岩井(株)となる
1970(昭45)年10月 出 光 興産、日商岩井、伊藤忠商事、丸紅の4社によるイランからのLPガス共同輸入が始まり、
4社の共同輸入船「金山丸」(4万9,000トン) により新設の出光興産・知多基地に初入荷した
これは、商社が産油国と直接長期契約を結んでLPGを輸入するはじめてのケースである
1972(昭47)年05月 日商岩井液化瓦斯(株)(現 日商岩井ガスエナジー)を設立、近畿地区に於ける卸分野に参入
1973(昭48)年11月 奈良日商プロパン(株)(現 日商岩井ガスエナジー)を設立、近畿地区に於ける卸分野を強化
1976(昭51)年02月 北 陸3県に於けるLPGの安定供給を目指し、日商岩井・コスモ石油・岩谷産業の3社均等出資に よる二次基地会社、
「連合液化ガスターミナル(株)」を設立
1979(昭54)年12月 イラン革命により、3商社(日商岩井・ 伊藤忠・丸紅)と出光興産に よる1970年に輸入開始したイラン産LPG長期契約は1年を残 して契約破棄となる
1981(昭56)年02月 日商岩井は、サウジアラビアの国営石油会 社、ペトロミンと長期輸入契約 を締結
1984(昭59)年06月 日商岩井のLPG基地関連施設への出資会 社、NIエネルギーターミナル 株式会社(日商岩井100%出資)・コスモ石油・ 伊藤忠液化ガスの
3社合弁により「四日市LPG基地株式会社」を設立。
第 一期工事として、40,000トン×4基=160,000トンの輸入基地が三重県四日市市に誕生
1988(昭63)年04月 日商岩井は、中国地区に於けるLPG安定供 給の為に、大陽酸素(現 大陽東洋酸素)、コスモ石油ガスの3社合弁により瀬戸内海を臨む広島市内に、
シリンダー充填設備をも保有する海上受入基地(二次基地)広島エルピーガス ターミナルを設立
1990(平02)年07月 日商岩井のLPG部門が分社・独立、「日商 岩井石油ガス株式会社」 (NIPG)として発足
1991(平03)年01月 日商岩井石油ガスとして発足後、川下展開の 第一弾として松村物産との合 弁により「北陸日商プロパン株式会社」を設立
04月 川下展開第二弾として、尾鷲ガスを承継し、 三重日商ガスを設立
1992(平04)年06月 四日市LPG基地の第二期工事 (4万トン×1基及び 4.5万トン×1基)が完成し、第一期分と併せ24万5千トンとなり日本最大規模のLPG輸入基地誕生
1994(平06)年03月 日商岩井石油ガスは日商岩井のLPG基地関 連施設への出資会社、NIエ ネルギーターミナル(日商岩井100% 出資)を合併
これにより、日商岩井石油ガスの資本金は4億円より4億5,000万円となる
1998(平10)年06月 三重県下における川下展開として、 地元のLPガス販売会社7社 との合弁により、LPガスの充填・配送会社の三重ガスターミナルを設 立
07月 東海地区における川下展開として、 建設会社のトーヨーホームと の合弁により東海日商ガスを設立
1999(平11)年01月 広島市周辺における販売網強化とし て、LPガス販売会社の吉田 物産との合弁によりLPガスの販売・配送・保安会社日商ガスサービス広 島を設立
10月 日商岩井液化瓦斯(株)と奈良日商プロパン(株)を合併させ、「日商岩 井ガスエナジー(株)」とし、近畿地区での販売効率の向上を図る
2000(平12)年03月 資本金を4億5,000万円から17億2,650万円とする
10月 大阪ガス 70%出資
2004(平16)年07月 社名を「日商LPガス(株)」に変更。
2005(平17)年08月 株式所有比率の変更(大阪ガス52.5%、伊藤忠商事25%、双 日22.5%)

 「S58年版 専用線一覧表」には千鳥町駅に日商岩井(株)(川崎油槽所)の名前で2線専用線を有している。第三者には日本石油販売(株)や内外輸送 (株)の 名が見える。S50・S58には鹿児島本線の松橋駅に日商岩井(株)福岡支店の専用線がある。S50に拠ると八戸駅の月金(株)の第三者(真荷主)に日商 (株)が、野内駅のブリ ジストン液化ガスの第三者及び釜石駅の新日本製鐵(株)の第三者(真荷主)に日商岩井(株)がある。


3- 2. 伊藤忠エネクス株式会社(旧伊藤忠燃料)  

▼沿革
年  月
事    項
1961年1月
伊藤忠商事(株)と、かねてから取引協力関係にあった日本鉱業(株)が 水島に 製油所を新たに建設し、石油業界に進出したのを機に、
その製品を販売するために、伊藤忠商事の子会社である伊藤忠石油(株)(昭和24年1月設立の西日本米油鰍、昭和26年4月に名称変更)
を分割して伊藤忠燃料(株)を設立した。(資本金6千万円)
1965年5月
大分九石販売(株)(現、連結子会社(株)九州エナジー)の株式取得
1970年3月
宇島酸水素(株)〔現、連結子会社伊藤忠工業ガス(株)〕の株式取得
1983年6月
本店所在地を東京(旧大阪)へ変更
1990年5月
高圧ガス部門を分社し伊藤忠高圧ガス(株)を設立
1990年7月
伊藤忠商事の石油内販子会社伊藤忠オイル(株)の営業権と従業員を継承
1995年3月
九州忠燃(株)〔現、連結子会社エネクス石油販売西日本(株)〕を設立
1997年12月
西武石油商事(株)の株式取得
1999年3月
伊藤忠石油販売(株)の株式を追加取得
2000年4月
西武石油商事を吸収合併し、東京西部支社を新設
2001年3月
都市ガス事業への参画を目的とし、大分県中津市のガス事業を継承
2001年7月
当社社名を「伊藤忠燃料(株)」から「伊藤忠エネクス(株)」へ変更、 ならびに 連結子会社18社の社名を変更
2002年2月
シナネン(株)の株式を追加取得
2005年5月
タキガワエネクス(株)〔現、連結子会社伊藤忠エネクスホームライフ西 日本(株)〕は、瀧川産業(株)から事業を譲受け営業を開始する
2005年7月
小倉興産自動車整備(株)〔現、連結子会社 小倉興産エネルギー(株)〕の株式取得
2005年10月
小倉興産エネルギーは、小倉興産(株)から事業を譲受け営業を開始する
2006年12月
シナネンの株式を一部売却
2007年4月
伊藤忠商事から(株)目黒エネルギー販売[現、連結子会社(株)エネハ ン (2009年4月より連結子会社小倉興産エネルギー)]の株式取得
2007年4月
伊藤忠エネクスホームライフ九州(株)は、(株)イデックスガスと合併 し、社名 を(株)エコアに変更
2008年9月
港南株式会社から石油販売事業の承継、ならびにコーナンフリート(株) 〔現、連結子会社エネクスフリート(株)〕の株式を追加取得
2008年10月
伊藤忠商事及び伊藤忠ペトロリアム(株)から会社分割により石油製品ト レー ド事業・石油製品ロジスティックス事業を承継
2009年4月
(株)ジャパンガスエナジーへ液化石油ガスのローリー卸売事業を譲渡
(株)ジャパンガスエナジーの株式取得
2011年4月
伊藤忠石油販売(株)を吸収合併
コーナンフリート(株)は、社名をエネクスフリート(株)に変更

所管駅
専用者
備  考
西戸崎
伊藤忠燃料(株)
西戸崎→南熊本・出水ま でLPG輸送か?
「昭和54年3月31日現在 私有貨車番号表」によるとLPGタンク車を計5両常備(下記参照)

2003.8西戸崎駅
南熊本
伊藤忠燃料(株)
福岡支店
2006.3現在では伊藤忠エネクスホームライフ九州(株)熊本支店

2006.3 南熊本駅
出水
共同石油(株)
第三者に伊藤忠燃料(株)

 伊藤忠商事(株)は日本鉱業(株)と関係が深く、元々伊藤忠燃料は日本鉱業系の販社最大手として出発した。併しその後の民族系石油統合=通産省主導によ る 和製メジャー育成政策、共石の設立(と経営不振)を経てやや疎遠となり、伊藤忠商事は共石に参加した経営不振の石油精製会社、東亜石油(川崎)を系列に収 めることとな る。東亜石油は日本鉱業、富 士石油、アジア石油等とともに共同石油販社、共同石油を形成したが、東亜石油は経営不振で伊藤忠の傘下から離れ昭シェル系に移り、三菱化成の傘下にあった アジア石油もコスモ系に 移り共石構想は事実上破綻する。

▼「昭和54年3月31日現在 私有貨車番号表」による伊藤忠燃料(株)の所有タン ク車
常 備駅 車種 形 式 荷 重 備   考
西戸崎 2軸
ボギー
タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力19kg/cm2)
タサ5700 4 20
西戸崎 タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力21.6kg/cm2)
タキ25000 1 25
※尚、「昭和60年9月3日現在 私有貨車番号表」では既に同社は私有貨車を保有していない。



4.ジクシス(株)     

 2015年4月1日付けで成立したコスモ石油、昭和シェル石油、住友商事 及び東燃ゼネラル石油の4社のLPガス事業の事業統合会社。三井物産、丸紅との統合が巧く行かなかった住商が昭和シェルと組んで2008年にLPG販売事 業を統合していてエネサンスを形成していたが、更にコスモ石油と東燃ゼネラルを糾合する形となった。この後、昭和シェル本体は出光と、東燃ゼネラル本体は JXと経営統合の話が進展し、三井と丸紅のLPG事業もJXと統合し事業の股裂き感は半端ないのだけど…。 

 2016.5時点でホムペから引用した輸入基地は以下の如し。

(1) LPガス輸入基地
部・ 事業所名 住 所 旧 社
碧 南LPG基地 愛 知県碧南市港南町2-1 昭 シェル
四日市エルピージー基地株式会社  霞事業所 三 重県四日市市霞1-22 コ スモ〔日商LPガス(株)・伊藤忠商事(株)・コスモ石油ガス(株)〕
鹿島液化ガス共同備蓄株式会社 鹿島事業所 茨 城県神栖市奥野谷6223-65 コ スモ
大分液化ガス共同備蓄株式会社 大分事業所 大 分県大分市大字日吉原1-6 コ スモ
東 燃ゼネラル石油株式会社 川崎工場 川 崎市川崎区浮島町7番地1号 東 燃
東 燃ゼネラル石油株式会社 堺工場 堺 市西区築港浜寺町1番地 東 燃
東 燃ゼネラル石油株式会社 千葉工場 千 葉県市原市千種海岸1番地 東 燃
(2) LPガス二次基地
部・ 事業所名 住 所 旧 社
廣 島エルピーガスターミナル株式会社 広 島市南区月見町2244-18 コ スモ(日商岩井・大陽酸素・コスモ石油ガス= ソース)
コ スモ石油株式会社 坂出物流基地 香 川県坂出市番の州緑町1-1 コ スモ
コ スモ松山石油株式会社 松山工場 愛 媛県松山市大可賀3-580 コ スモ
昭 和シェル石油株式会社 清水LPG基地 静 岡市清水区横砂2252-1 昭 シェル


4−1.エネサンス
 2008年に株式会社エネサンスホールディングス(昭和シェル51%、住友商事49%出資により2008年に設立)が設立され両者のLP ガ ス卸売事業が統合された。
 2015年に設立されたジンクスは、
が統合されたとある(昭 シェルのNL)ので、エネサンスには昭シェルと住商のLPG輸入事業統合は含まれず販社の統合だったようである。


4-1-1.住商LPG ホール ディング ス株式会社(SLH)  
 住友商事株式会社は、LPG事業の更なる拡大強化を目指し、2003(H15)年10月1日付で、LPG国内販売事業会社の経営統合・再編を実施し、更 に2004(H16)年10月1日付で住商液化ガス(株)中央の産業チームと住友商事(株)液化ガス部国内販売ユニット(東京・大阪・名古屋)とを統合 し、新たに住商LPG販売 (株)を設立。SLHグループ6社目の販売会社として統合再編し、住友商事の直下にSLH、その下に以下の6社がぶら下がる形で再編された。


事業所

住商LPG販売(株)
旧 住商液化ガス(株)
産業チーム
住友商事(株)
液化ガス部
国内販売ユニット
(東京・大阪・名古屋)
住商第一石油ガス(株)(北海道) 白石工場 白石区平和通13丁目北17−1
岩見沢工場  岩見沢市南町9条4丁目3−4
旭川工場  旭川市永山町10丁目
稚内工場  稚内市朝日5丁目1477番地
北見工場  北見市豊地22−18
帯広工場  河西郡芽室町東芽室基線4−4
千歳工場  千歳市北信濃776−3
函館工場 北斗市追分3丁目6-1
元々住友石炭鉱業(株)100%出資により
 札幌に第一興業株式会社プロ パン事業部設立

第一興商(株)は嘗て野幌に専用線を保有していた。
住商液化ガス(株)東日本 福島事業所  南相馬市原町区上北高平字上北沢163-1
仙台事業所  仙台市宮城野区中野字高柳42-8  
築館事業所  栗原市築館高田2-8-10  
古川事業所  大崎市古川稲葉字亀ノ子65
旧 住商液化ガス(株)
営業第一部
住商液化ガス(株)中央 群馬事業所  群馬県佐波 郡玉村町大字川井53−5
栃木事業所  日光市猪倉字向台437-2  
埼玉事業所  上尾市平方領々家118−1  
五井事業所  市原市五井南海岸12−1  
柏事業所    柏市高田字中ノ台1063   
鹿島事業所   鹿嶋市泉川字北本山1487−6
東京事業所   川崎市多摩区寺尾台1-22−2
神奈川事業所   相模原市田名塩田3-12-1
旧 住商液化ガス(株)
営業第二部
  営業第三部
  営業第四部
  営業第五部
住商液化ガス(株)西日本 東住吉事業所  大阪市東住吉区今川4−6−13  
和歌山事業所  和歌山市小倉457
姫路事業所 姫路市飾西字西富山747−8
旧 住商液化ガス(株)
大阪営業部
住商液化ガス(株)九州 佐賀事業所   佐賀市兵庫 町大字渕1558−1
武雄北方事業所   武雄市北方町大字志久1252-2  
肥前鹿島事業所  鹿島市古枝神宮司甲266−1
佐世保事業所    長崎県北松浦郡佐々町沖田免
平戸事業所    平戸市岩ノ上町128
旧 住商液化ガス(株)
 九州支社

4−1−2 昭和シェル石油



4−2.コスモ石油ガス株式会社  

▼LPG基地
基地名称 立地 生産能力・
その他
 備  考 
苫小牧埠頭(株) 苫小牧市真砂    
鹿島液化ガス共同備蓄(株)
鹿島事業所
鹿島郡神栖町奥野谷浜   岩谷、コスモ参加
連合液化ガスターミナル(株)
金沢基地
金沢市大野町   2001.10現地へ。コスモ以外の参加社はわからなかった。
日商岩井・コスモ石油・岩谷産業の3社均等出資による二次基地会社、
「連合液化ガスターミナル(株)」を設立だそうだが。
四日市エルピージー基地(株)
霞事業所
四日市市霞   コスモ石油・ 伊藤忠液化ガス・日商岩井石油ガスの3社合弁により
「四日市LPG基地(株)」を設立
堺LPG基地(株) 堺市築港新町    
廣島エルピーガスターミナル(株) 広島市南区    
コスモ松山石油(株)
松山工場
松山市大可賀    
大分液化ガス共同備蓄(株)
大分事業所
大分市日吉原    


4−4.東燃ゼネラル石油




5.シナネン株式会社(品川燃料)  

 コスモ石油系、伊藤忠商事が筆頭株主(10.5%)。1999年4集『四季報』によると「灯油センターは全国で87カ所。LPGは大容量タ ンク(300kg以上)を設置し流通コスト減図る」とある。

駅 名
専用線一覧表
 備      考
厨 川
昭和42年版 −
昭和45年版 ○
昭和50年版 ○
昭和58年版 ○
◇専用線は東邦アセチレン線に接続。もと光商事(株)線か?
◇2001.8現地訪問
営業所は現存しシナネン(株)盛岡支店  盛岡営業所 LPGタンクが3基 石油タンクが1基であった
漆 山
昭和42年版 −
昭和45年版 −
昭和50年版 −
昭和58年版 −
1998.4漆山駅

◇昭和58年版までの各「専用線一覧表」には、漆山駅に品川燃料の専用線は存在しない
◇一方で、現地において丸善石油(株)の専用線及び油槽所跡を確 認す ることができなかったため、丸善石油(株)が油槽所を廃止した際に
品川燃料に売却した可能性がありそう だ。品川燃料がコスモ石 油系であることもこの推理を後押しする
◇1998年4月現在では、品川燃料(株)山形油槽所として現役であった。尚、石油タンクがメインで、LPGの取扱いは無いようであった

◇尚、1997年9月30日に漆山駅の昭 和シェル石油(株)山形油槽所の専 用線が廃止され、仙台北港〜漆山間の石油輸送が廃止された
(『鉄道ピクトリアル』第48巻第1号、通巻第648号、1998年、122頁)
更に漆山駅の住友大阪セメント(株)山形SSの専用線も1998年7月1日に休止となり、漆山駅の貨物扱いは全廃された
(『鉄道ピクトリアル』 第48巻第11号、通巻第661号、1998年、88頁)。
塩 釜埠頭
昭和42年版 ○
昭和45年版 ○
昭和50年版 ○
昭和58年版 ×
◇昭和42年版:大協石油(株)、出光興産(株)、シェル石油(株)、 共同石油(株)、 丸紅飯田(株)、品川燃 料(株)の共用専用線あり
◇昭和45年版:大協石油(株)、出光興産(株)、シェル石油(株)、共同石油(株)、丸紅飯田(株)、品川燃料(株)、丸善石油(株)、
エッソ・スタンダード石油(株)、三井物産(株)の共 用専用線あり
◇昭和58年版:大協石油(株)(第三者に日本オイルターミナル(株)以下OT)、出光興産(株)、シェル石油(株)(第三者にOT)、
共同石油(株)、丸紅(株) (第三者に共石)、丸善石油(株)、エッソ石油(株):使用休止、三井物産(株)〔第三者にモービル石油(株)〕、
富士運輸倉庫(株)の共用とな り、品川燃料は 無い

2007.9 シナネン(株)塩釜油槽所

◇品川燃料(株)塩釜油槽所:1999.2に現地訪問した際は、ニヤクのローリーがいた
◇塩釜埠頭駅の石油輸送に関しては、「石油輸送基地」 の塩釜埠頭駅の項を 参照されたい
新 興
昭和42年版 ○
昭和45年版 ○
昭和50年版 ○
昭和58年版 ×
昭和42年版、昭和45年版では日本アスベスト線に接続
豊 川
昭和42年版 ○
昭和45年版 ○
昭和50年版 ○
昭和58年版 ○
2000.8現地訪問
シナネン(株)豊川営業所
 コスモガス
 ナショナル
 リンナイ
と看板にあり、石油、LPガス、住設機器、保守サービスとも書かれていた
その他
(八幡市)工事中の第2京阪道のIC付近に小さな充填基地が出来た
 トーメンエネルギーのwebサイトによると、トーメンエネルギーはLPG販売部門を分社(トーメンエネルギー販売)、シナネンに売却した。売却後の同社 の出 資比率はシナネン90%、トーメンエネルギー10%となる。



6.岩谷産業株式会社  

 蒲郡 LPG基地あり
 昭和50年時点での専用線は、札内、永山、名寄、函館(第三者)、厨川(第三者)、漆山、五所川原、岩沼、倉賀野、竜王(第三者)、敦賀、粟津、東金 沢、高岡(第三者)、東富山、和倉、王寺、和田山、伯耆大山、大竹(第三者)、西浜田、大分港(第三者)、佐土原(第三者)、竜田口にあり。

◆常備駅別LPG私有貨車
(S54年版専用線一覧に拠る岩谷産業(株)の保有タンク車。因みにS60版に拠れば既に同社は私有貨車を保有していない)
常備駅 車種 形式 荷重 その他・備考
永山
2軸
ボギー
タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力16kg/cm2)
タサ5400 1 20
五所川原 タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力21.6kg/cm2)
タキ25000 1 25
漆山 1 25
岩沼 タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力19kg/cm2)
タサ5700 7 20 或る時点で7→6に変更された様だ
タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力21.6kg/cm2)
タキ25000 2 25
根岸 タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力16kg/cm2)
タサ5400 9 20
タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力19kg/cm2)
タサ5500 1 20
タサ5700 13 20
東水島 タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力16kg/cm2)
タサ5400 1 20
タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力19kg/cm2)
タサ5700 4 20
タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力21.6kg/cm2)
タキ25000 2 25
大分港 タンク車
(LPガス専用 最高使用圧力16kg/cm2)
タサ5400 1 20








2015.3末時点でのLPG基地は以下の通り(ソース)
 ・輸入基地(4箇所)…鹿島、堺、水島[東水島]、大分[大分港]
 ・二次基地(3箇所)…横浜[根岸]、平田、沖縄
 ・三次基地、充填所(103箇所)…上記貨物輸送と関係ありそうな基地は、とかち[札内]、函館[函館]、盛岡[厨川]、山形[漆山]、五所川原[五所 川 原]、仙台?[岩沼]、富山、金沢、小松、敦賀、和田山、米子であり、旭川[永山]、名寄、竜王、高岡、和倉、王寺、大竹は既に基地 は無い様だ。

[ ]書きは隣接すると思われる貨物取扱駅。

国内ガス供給拠 点(2016.5保存)
1次基地
基地名 場所
鹿島液化ガス共同備蓄 鹿島事業所
堺LPG輸入ターミナル
日鉱液化ガス 水島基地
大分液化ガス共同備蓄 大分基地 大分港?
 
2次基地
基地名 場所
横浜液化ガスターミナル
平田LPGターミナル 島根県出雲市
沖縄LPGターミナル

3次基地(東日本)
基地名 場所
北見LPGセンター
中標津LPGセンター
(イワタニ北海道)

石狩LPGセンター
とかちLPGセンター 札内?
釧路LPGセンター
函館LPGセンター 函館?
五所川原LPGセンター
青森LPGセンター
能代LPGセンター
盛岡LPGセンター 厨川?
盛岡LPGセンター
(イワタニ東北)

横手LPGセンター
酒田LPGセンター
気仙沼LPGセンター
古川LPGセンター
山形LPGセンター
仙台LPGセンター
原町LPGセンター
郡山LPGセンター
いわきLPGセンター
行田ガスセンター
岩槻LPGセンター
川越ガスセンター
桐生LPGセンター
群馬LPGセンター 倉賀野?
六日町LPGセンター
鹿沼LPGセンター
小山LPGセンター
茨城LPGセンター

基地名 場所
竜ヶ崎LPGセンター
千葉LPGセンター
千葉牛久LPGセンター
長野LPGセンター
上田LPGセンター
(イワタニ長野)

松本LPGセンター
東京LPGセンター
飯田LPGセンター
小田原LPGセンター
伊豆LPGセンター
静岡LPGセンター
掛川LPGセンター
岐阜LPGセンター
東濃LPGセンター
岡崎LPGセンター
四日市LPGセンター
伊勢LPGセンター
輪島LPGセンター
黒部LPGセンター
富山LPGセンター
(イワタニ北陸)
東富山?
金沢LPGセンター 東金沢?
小松LPGセンター 粟津?
福井LPGセンター
敦賀LPGセンター 敦賀?
小浜LPGセンター
 
3次基地(西日本)
基地名 場所
大阪東LPGセンター
和歌山LPGセンター
湯浅LPGセンター
田辺LPGセンター
和田山LPGセンター 和田山?
綾部LPGセンター
京都LPGセンター
東播磨LPGセンター
明石LPGセンター
姫路LPGセンター
淡路LPGセンター
小豆島LPGセンター
坂出ガスセンター
徳島LPGセンター
松山LPGセンター
高知LPGセンター
備後LPGセンター
福山LPGセンター
東広島LPGセンター
江田島LPGセンター
津山LPGセンター
岡山LPGセンター
荻ガスLPGセンター
(イワタニ山陽)

山口LPGセンター

基地名 場所
下松LPGセンター
鳥取LPGセンター
米子LPGセンター 伯耆大山?
大田LPGセンター
浜田LPGセンター 西浜田
益田LPGセンター
福岡LPGセンター
佐賀LPGセンター
小倉LPGセンター
福岡北LPGセンター
筑豊LPGセンター
大分LPGセンター
大村LPGセンター
五島LPGセンター
山鹿LPGセンター
熊本LPGセンター 竜田口?
人吉LPGセンター
(南九州マルヰ)

宮崎LPGセンター 佐土原?
都城LPGセンター
日南LPGセンター
鹿児島LPGセンター
串良LPGセンター
(イワタニ鹿児島)

中部LPGセンター
(マルヰ産業)

西原LPGセンター
(マルヰ産業)

糸満LPGセンター
(マルヰ産業)


灯油基地
基地名 場所
秋田オイルターミナル
水沢オイルセンター 岩手県奥州市
湊オイルセンター 石川県金沢市


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